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キングダム作者とこじるりカップル「交際継続」にブーイング? 根強い嫌悪感の正体は

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小島瑠璃子

 3月31日放送の『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)に出演したタレントの小島瑠璃子が、かねてから報じられていた漫画『キングダム』(集英社)の作者である原泰久氏との交際が順調であることを明かした。

 小島が今年になってダイエットを始めたと言うと、タレントの島崎和歌子から「幸せ太りなの?いいなー」とツッコまれ、続けて司会の明石家さんまから「なんなの、いつまでもキングダムなのあなた」とイジられた。すると小島は照れた様子で「あのー、えっと、幸せに……」と答え、「『ホンマでっか!?』だけです、こんなおしゃべりなの」などと話し、スタジオを和ませた。

 しかし、そんな小島と原氏のカップルに対するネットの反応は冷ややかだ。

 それというのも、原氏は、前妻との間に3人の子どもがいたことや、小島と交際する以前、前妻とまだ婚姻関係だった時期に、元アイドルの女性と不倫交際していたことが話題になっている。こうした報道について、ネットでは「原先生の好感度だだ下がり」「売れたら奥さんと子どもを捨てて、若い子にいく」「3人のお子様たちが気の毒」など、印象が悪くなったという意見が多く見られる。

 また、小島の方は、業界関係者から「人の心をつかむのがうまい」「コメント力がある」などの高評価を受ける一方で、視聴者からは「あざとい」「腹黒そう」「計算高い」といった悪い印象を持っている人がもともと少なくなかった。その上での同番組でのリアクションとあって、ネットでは「のろけの発言は軽率では?」「悲しむ人がいるなら発言や立ち居振る舞いには注意しないと」「思慮深さが感じられないので、意見を求められる番組では見たくない」といった否定的な意見が多い。

 小島を初めから良く思っていなかった人にとっては、その印象がより確信に変わった、より批判的な意見を発信したくなった、というところだろう。一方で、売れっ子漫画家として作品が高く評価されていた原氏のイメージダウンは著しく、中には「作品を見なくなった」という人もいるほど。なぜ、こうも大きな印象の落差を生み出してしまったのだろうか。

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 まず、原氏のように特定の高い能力を持つ人物は、他の能力や人格レベルも高いはずだと期待されてしまう傾向がある。これは「ハロー効果」と呼ばれる認知バイアスの一種で、「ハローエラー」とも呼ばれる。原氏の作品「キングダム」は第17回手塚治虫文化賞のマンガ大賞を受賞し、テレビアニメ化も果たしており、熱心なファンが多いことで知られている。また、それに加え、かつては作品の巻末に家族の話題を載せるなど、読者に「家族思いな人」という好印象も与えていた。

 ところが、小島との交際報道をきっかけに、いつの間にか離婚して3人の子どもを手放していたことや、複雑な女性関係が露呈することによって、その印象に大きな落差が生じてしまった。このように、好ましい印象を抱いていた人物が悪い印象を与えるようなことをした時、受け手が必要以上に嫌悪感を引き起こしてしまう傾向のことを「ロス効果」という。もともと悪い第一印象を持っていた人が悪い印象を与えた場合と比較すると、嫌悪感の振れ幅に大きな差があることが分かっている。ロス効果は、「期待していた印象を裏切られた」という認識が受け手の不安を煽るために生じると考えられている。

 逆に、例えば、見た目が怖い男性がお年寄りに親切にしているところを見るなど、もともと悪印象だった人が好印象に変わる場合は、受け手の好感度を大きく上げる。これは「ゲイン効果」と呼ばれ、誤解が解けたうれしさや安心感を得ることなどが原因であると考えられている。ゲイン効果とロス効果は、まとめて「ゲインロス効果」と呼ばれることが多い。

 何はともあれ、一時的に好感度が落ちてしまったとみられる原氏だが、だからといってこれまでに描き上げた素晴らしい作品が色あせてしまうわけでもなく、小島にしても、原氏と結ばれてはいけないという理由はない。

 ただ、こと人気商売というカテゴリーにおいては、より周囲に対する配慮的な態度が求められるようだ。

文:心理カウンセラー  吉田明日香

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