社会
-
社会 2009年02月14日 15時00分
麻生首相“13日の金曜日”、犬とチョコと小泉元首相
小泉純一郎元首相に痛烈批判された麻生太郎首相は13日の金曜日、犬とチョコにいやされた。 首相官邸で兵庫県宝塚市の木村佳友さんら車いす生活を送る3人の表敬を受けた首相は、同伴した介助犬「エルモ」に手や顔をなめられて満面の笑み。思わず「犬には好かれる」とぼやき、周囲の笑いを誘った。 さらに同日夜、官邸で首相番の女性記者から1日早いバレンタインデーのチョコレートをもらうと、またまたニッコリ。「きょうは13日の金曜日。悪いことが起きる日だったんだけどなあ」と相好を崩した。記者が機転を利かせて「国産チョコなので内需拡大に貢献しました」と話すと、「いいところ突いてるねえ。ありがとう」と笑顔で応じた。 しかし、やはり不吉な日ではあった。小泉氏の麻生首相批判は同日、与野党に波紋を広げ、求心力低下が著しい首相のクビをじわじわ締め上げた。自民党は、定額給付金関連法案の衆院再議決批判に若手議員が同調しないか警戒。民主党は小泉チルドレンらの大量造反を期待している。麻生氏にとって小泉氏は、1日早くやってきた“ジェイソン”だったといえる。
-
社会 2009年02月14日 15時00分
2016年東京五輪の大会理念は「平和貢献」、石原知事“タカ派”返上か
2016年夏季五輪立候補ファイルをスイス・ローザンヌの国際オリンピック委員会(IOC)本部に提出した東京オリンピック・パラリンピック招致委員会は13日、都庁で記者発表を行い、その詳細を明らかにした。競技施設を都心に集めてコンパクトな大会を目指すほか、大会理念に「平和」を掲げる。同委会長の石原慎太郎都知事(75)は、改憲論者ながらも第9条で戦争放棄をうたう現行憲法に一定の評価をした。オバマ米大統領の地元で最大のライバル都市といわれるシカゴとの決戦に向け、“タカ派”返上か。 正式な大会理念は「平和に貢献する 世界を結ぶオリンピック・パラリンピック」。石原知事は「我が国は世界で唯一、第2次大戦ののち60年一貫して平和を築いてきた。その日本で五輪を開催することは世界平和への大きな貢献になる」と反戦国ニッポンを誇った。 “タカ派”政治家として知られる知事の口から「平和」という言葉がポンポン飛び出した。 「世界に紛争は絶えないが、幸い私たちの国は、憲法という理念だけではなく、地政学的な条件も含めて敗戦以来、今日まで大小問わず危機にさらされることなしにきた。世界の他の地域で起こっている物事を眺めると、私たちの努力が正しかったという気がする。胸を張って、オリンピックの舞台を通じて世界に平和を呼びかけることができる」などと訴えた。 招致計画の柱はこれまで、各競技施設のほとんどを半径8km圏内に収めたコンパクトさと、最先端環境技術を駆使した地球にやさしい五輪などが売りだった。そのトップに「平和貢献」をドンと据えたかたちだ。 とかく好戦的な言動が目立つ知事。それゆえ直後の定例会見では、記者団から「理念の『平和』は新鮮だったが…」との質問が飛び出した。 知事は「新鮮でもないよ。平和なんてさんざん言いつくされた言葉だけども、しかし世界を眺めればあんまり実現はされてませんわな。だからこそ改めて使った。言うにやさしいけど、なかなか実現するのは難しいことだよ。平和ってのはね」とさらり。まるでハト派のようだった。 ならば、現行憲法を評価しているかというと「いや、そうじゃない」。 改憲論者の知事は「日本の平和をもっと確かなものにするために、いまの憲法は変えたほうがいいと思っている。ただ、その憲法の効果もあって平和でこれた。そりゃやっぱり歴史の事実としてたいしたもんだと思いますよ」と話した。(渡辺高嗣)
-
社会 2009年02月13日 15時00分
小泉・竹中タッグ再結成 麻生降ろし本格化のウラ事情
沈黙していた小泉純一郎元首相(67)がブチきれた。麻生太郎首相の郵政民営化見直し発言を受けて12日、東京・永田町の自民党本部で開かれた「郵政民営化を堅持し推進する集い」に出席した小泉氏は麻生氏批判を大展開。事実上の“宣戦布告”をした。背景には、構造改革の盟友・竹中平蔵氏(57)とのタッグ再結成があった。 麻生氏発言への批判はすさまじかった。 「怒るというよりも、笑っちゃうぐらい、ただただあきれている。一昨日も首相から話がしたいというので電話で話した。首相の方針に批判的な意見を若手が出すと、執行部は『後ろから鉄砲を撃つな』と抑え込む。しかし最近の状況は(次期衆院選で)戦おうとしている人たちに首相が前から鉄砲を撃っているんじゃないか。『発言には気をつけてくれ』と言っておいた」(小泉氏) 郵政民営化に政治生命をかけた小泉氏が、麻生氏発言を不快に思わないはずがない。しかし、首相退任後の小泉氏はこれまで、現職の総理総裁を立てて表立った批判をすることはなかった。国民的人気の高い小泉氏が公式の場で首相批判を展開したことで、党内の倒閣運動が本格化する可能性が出てきた。実際、“小泉の乱”ぼっ発を耳にした森喜朗元首相は12日、「首相が余分なことを言うからこうなる」と不快感を隠さなかった。 麻生氏が「(民営化に)賛成ではなかった」と発言したのは決定的だったともいえる。しかし、決起のウラには竹中平蔵氏の影がちらつく。小泉氏は最近、現慶応大教授の竹中氏と会って麻生批判のボルテージをあげたとの情報がある。小泉内閣で金融担当相、経済財政政策担当相などを歴任した竹中氏は、いわば最高ブレーンであり盟友。構造改革を白紙に戻そうとする麻生氏憎しで一致し、倒閣に向けて小泉・竹中タッグが再結成されたとみていい。 小泉氏は会合で定額給付金を支給するための2008年度第2次補正予算関連法案の衆院再議決にも疑問を呈し、「あのとき賛成したけど実はそうじゃなかった、と(首相のように)言いたくないから」と痛烈に皮肉った。民主党からは「小泉氏の影響力は大きい。再議決で大量造反を誘うことができるかも」との期待感が出ている。 政調幹部は会合前に「小泉氏に苦言を呈してもらう方が党内が収まる」との期待感を示していたが、発言の衝撃はそれを大きく上回った。首相は10日に小泉氏に電話で発言の真意を説明、その際は「あのころはいろいろあったからなあ」と容認とも受け止められる対応だっただけに官邸サイドは戸惑いを隠せない。 麻生氏はいよいよ追い詰められた。
-
-
社会 2009年02月10日 15時00分
麻生首相支持率14% 下落は続くよどこまでも
麻生内閣の支持率がきりもみ急降下中だ。共同通信の最新世論調査で18.1%まで落ち込んだのに続き、10日朝には大手紙各紙が、発足以来過去最低を記録したとする独自調査結果を報じた。読売新聞が19.7%、朝日新聞が14%。いったいどこまで下落するのか。 あきれるを突き抜けて、すがすがしささえ感じてしまう。そんな落ち込みぶりだ。共同通信が7、8日の両日実施した全国電話世論調査で、支持率は前回1月調査から1.1ポイント減少の18.1%をマーク。不支持率は70.9%に達した。 首相が郵政民営化をめぐって表明した4分社の経営形態見直しについては、52.1%が「評価しない」。郵政民営化に「反対だった」とした麻生首相の“自爆”答弁が影響したのは間違いない。 ここまで嫌われても、まだ言い訳をするから見苦しい。首相は9日夜、支持率低迷について「真摯(しんし)に受け止める」と述べる一方、「高速道路1000円や定額給付金などが民主党の反対で実行に移されていない段階なので、政策といってもなかなか理解されない」とクールな表情で訴えた。 しかし、そんな首相もけさの朝刊を読んで青ざめているのではないか。前回1月調査では支持率20.4%だった読売新聞の全国電話世論調査(6〜8日)で19.7%と大台を割った。同紙の定例調査で2割を下回ったのは、2001年2月に面接方式で8.6%を記録した森政権以来という。 朝日新聞は1面トップ記事でデカデカと「内閣支持下落14%」とセンセーショナルな大見出し付き。7、8日に行った全国電話世論調査で政権発足以来最低となった前回1月の19%から、14%にまで落ち込んだと報じた。同紙は、調査方法が異なるため単純比較はできないと断りつつも、読売と同様に01年2月に森政権がマークした9%以来の低支持率と説明した。 あり得ない低支持率といわれた森政権に次ぐ惨状。首相に残された道は、即刻解散して民意を問う以外にない。自民党内では「安倍内閣では閣僚が不祥事で足を引っ張ったが、麻生内閣では首相の資質が最大の要因」(中堅議員)との声が高まっている。いまさら、じたばたしたところで、選挙の顔として求心力を回復するのは至難の業となっている。淡い期待などせず、負けて潔しの姿勢をみせてはどうか。 ちなみに共同通信の調査では、景気回復へ向けた首相の経済対策に「期待しない」との回答が77.0%を占めた。“経済の麻生”と思っているのは本人だけのようだ。
-
社会 2009年02月09日 15時00分
逆チョコ男性支持率72%
“逆チョコ”の支持率急上昇! 男性の7割が来たる2月14日のバレンタインデーで、いつもとは逆に女性にチョコレートを贈ってもいいと考えていることが9日、森永製菓(東京)のアンケート調査で分かった。ほとんどの女性が逆チョコを好意的に受け止めている事実も判明。男性が愛を告白するイベントになりつつある。オッサンもギャル男も、チョコ売り場へ急げ! アンケート調査から浮かび上がるのは、“せつない男心”。未曾有の景気悪化を背景に、女性の財布のヒモはきつく絞られている。加えて今年のバレンタインデーは土曜日のため、週休2日制の企業などでは、職場のOLが前倒ししてまで義理チョコをくれる確率は低い。ならば、いっそのこと…と逆チョコ提案に乗ったほうが傷つかずに済む。チョコをあげるに値するかどうか、ジャッジされる側からする側へ。待つ身のツラさを回避できるからだ。 そもそも、なぜ逆チョコなどという発想が生まれたのか? 同社は2007年と08年にも意識調査を実施。その際、男性から「チョコを贈ってもいい」との声があった。そこで今年は逆チョコに絞り、インターネットを通じて10代から50代の男性400人、女性400人から聴取。その結果、男性の72%が周囲の女性にあげてもいいとし、「欲しい」と言われれば90%が「あげる」とした。 つまり、バレンタインデーのイベントじたいに否定的なわけではなく、単純に“贈り手”になりたいということ。好きな女の子にコクっちゃおう!という男女逆転のイベントに様変わりする可能性が高まった。 贈る相手としては、会社員(200人)の場合は妻が65%でトップ。娘が41%、彼女が23%と続いた。学生(同)では学校の同級生らが56%とダントツで、彼女が40%、身内の女性が30%の順だった。 贈る気持ち(複数回答)では、「感謝」61%、「友情」40%、「しゃれ」26%、「愛情」は意外に少なく24%だった。しかし、しゃれに見せかけて探りを入れたり、きっかけをつくろうという輩もいるはずだ。 女性は98%が「もらえたらうれしい」と好意的で、男性の7割がお返しを期待。女性の9割がお返しをするとしている。 同社は「逆チョコで女性にアタックしてみてはいかがでしょうか」とPR。女性に義理チョコをあげて“3倍返し”を期待するのもいいかも!?
-
-
社会 2009年02月04日 15時00分
麻生首相 バー通い封印
国外ならバレりゃしないと思ったのではないだろうが、国際会議で恥の上塗りを演じてきた麻生太郎首相(68)。うすら笑いが板について、ヤケっぱちの逆襲もおなじみになってきた。さぞやヤケ酒がすすむのではと同情もしたくなるが、こっちだけは自主規制? ホテルのバーには、とんとご無沙汰らしいのだ。これは私邸から公邸に引っ越してからで、「何があったんだ」と永田町筋は目を白黒させている。 国会は予算審議の真っ最中。与党議員からも解散を要求され、野党にはここぞと攻め立てられる。憂さ晴らしにグラスをあおらなければ、「やってられるか」となりそうなものだが、そこは(本来の意味で)KYな麻生首相。ヤケ酒など飲まなくても、なんでもないらしい。政治部記者が証言する。 「東京・神山町の私邸から官邸に隣接する公邸に引っ越したのが1月19日。それから約半月になります。引っ越しを渋っていたにしては“新居”の住み心地がまんざらでなかったのか、帰宅時間が早まりつつあります」 官邸でのぶら下がりインタビューを終えると、驚くなかれ午後7時前に公邸に引っ込んでしまったこともある。 「首相と入れ替わるように記者団の前に出てきた秘書官が、『今夜は外出なし。こんなことは初めてです』と驚いていました。当の首相も『早く帰っても、やることないんだよな』とボヤいていたそうです」(前出・記者) 引っ越してからの平日の動きは、ばらつきはあるものの、帰宅時間は午後9時前後。2軒、3軒と梯子(はしご)して午前さまも目立った私邸住まい当時に比べると、ライフスタイルを大きく変えたともいえる。 「お前らが飲む水割り用の水を、いっぱい入れてあるからな」 引っ越し当日、首相は例によってべらんめえ調で秘書官に公邸の冷蔵庫を開けて、そう言った。秘書官は「酒の相手をさせられたら困るな。仕事にならなくなる」と苦笑していたらしい。 首相はこの時期、コートとマフラーを手放さず、自動車に乗るとひざ掛けを愛用しているなど、相当の寒がり。私邸での指定席は暖炉の真向かい。まきをくべながら葉巻を楽しむのが冬の夜のスタイルになっている。永田町関係者の話。 「『古い私邸に比べて、すき間風が吹かないのがいいんだ』と喜んでいた。気密性が高いし、床暖房も入っている。お気に入りなのは確かだ」 首相就任当初、早期の解散が頭にあり、「(公邸への)引っ越しは選挙が終わってから」と言っていたが、いまや解散時期はうやむやにしたまま。さまざまな世論調査で出てくるのは、与党大敗ばかり。解散しようにもできないのだ。 ホテルのバーで一杯やりたくても冬の夜は冷え込むし、また批判されかねない。暖炉の前で葉巻をくゆらすしかないか。(写真=麻生首相が連日通っていたバーがあるホテルニューオータニ。最近は足が遠のいているとか…)
-
社会 2009年02月03日 15時00分
麻生首相“ブッシュ化”
麻生太郎首相(68)が“ブッシュ化”しそうな気配だ。相変わらず漢字読み間違えを連発、最近では他国首脳の名前を勘違いするなど「うっかり」のレベルを突き抜けている。数々の迷言で有名なジョージ・ブッシュ米前大統領を猛追中。世界的にそのキャラを確立する日も近い!? 麻生首相は2日の参院本会議で、世界的な金融危機への対応に言及。4月2日に英ロンドンで開かれる金融サミットなどを通じて「健全な規制の強化、国際協力の強化などについてグローバルな視点でリーダーシップを発揮しなければならない」と語気を強めた。 その意気込みやよし。しかし、全国紙政治部記者は「それまで政権が持つか、はなはだ疑問、持ちこたえたとしてもリーダーシップうんぬん以前の問題がある」という。 「世界中が注目するサミットでイージーな言い間違えなどしたら、それこそ笑いもの。出かける前に英首脳をはじめサミット出席者の名前ぐらいはしっかり覚えておかないと(笑)」(同) 一部報道にあった通り、先ごろスイスで開かれた世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で講演した麻生首相は、同行記者団に感想を述べる中でヤッてしまった。英国のトニー・ブレア前首相を「トニー・ブラウン」と間違えたのである。 情報を総合すると、麻生首相は「トニー・ブラウン」と3回連続で言っている。秘書官の指摘で、「あっ、トニー・ブレア」とあわてて訂正したという。記事では、この日、ブラウン英首相と話したため、混同したのだろうなどとフォローまで入れられている。 永田町関係者は「こうした言い間違えがニュースになるのが情けない。“誤読”はいまや首相の代名詞。この発言の直前、記者たちに囲まれて不必要な嫌味を言ったことも影響したのではないか」と指摘する。 嫌味とは、講演を終えた首相に評価する声があったかを訪ねた記者団に「(評価する声は)ものすごく多かったと思うけど、誰にでも言っているかもしらん。オレたちは裏を取るから。新聞記者は裏を取らないで書くけど、オレたちはそんなことはしない。分からない」などと述べたこと。 前出の永田町関係者は「漢字の誤読に、今度は名前の間違えでしょ? ブレア前首相の面前でなかったのが不幸中の幸いでしたよ。振り返れば『ホッケの煮付け』発言とか、もはやブッシュ前大統領の域。しかめっ面でユーモアをまったく感じさせないから余計にタチが悪い」と首を振る。 ブッシュ氏は在任中、でたらめな英語とかみ合わない受け答えを連発して妙な脚光を浴びた。その発言は「ブッシュ妄言録」(ぺんぎん書房)として出版されたほど。文法はめちゃくちゃ。大統領選中のテレビ出演では「僕とダディ(父親)は違う世代の人間なんだ」と当たり前のことを言ったり、英ロンドンで子供に「ホワイトハウスはどんなところですか」と尋ねられて、「白いよ」と答えたのは有名だ。米同時多発テロから2年後の追悼式翌日には、「2年半前…」となぜか半年付け加えるミスを犯した。 麻生氏もまたカップめんの値段など一般常識を知らなかったりするあたりは、ブッシュ氏に匹敵する。国際会議の場でユーモラスな迷言が飛び出すようになれば、“東洋のブッシュ”と呼ばれるかもしれない。○海外でのびのび!? 漢字誤読“固め打ち” 麻生首相はダボス会議の特別講演中、周囲が日本語を知らないのをいいことに漢字の誤読を連発した。 「決然(けつぜん)」を「けんぜん」、「見地(けんち)」を「かんか」、「基盤(きばん)」を「きはん」と“3安打”の固め打ち。聴衆は翻訳された英語などで話を聞いたため、同行記者らしか間違えに気付かなかったとみられる。 国内ではさすがに慎重にしゃべるようになってきた麻生氏だが、それでもちょこちょこ誤読しているという。共同通信の配信記事は「今回は国会日程の合間を縫った強行スケジュールで疲れが出たか、あるいは外国人を前にした日本語講演で気が緩んだか」と気遣いながら原因を推測。まず十中八九、気が緩んだだけのことだろう。 監視の目がない? 海外で、のびのびと誤読を満喫した麻生氏。本紙選定のインパクトある間違え方ベスト3は「未曾有(みぞう)→みぞゆう」「踏襲(とうしゅう)→ふしゅう」「怪我(けが)→かいが」で順位に変動はない。
-
社会 2009年02月02日 15時00分
オバマ米大統領が狙う北朝鮮地下資源
バラク・オバマ米大統領(47)が北朝鮮の地下資源を狙う!? 未曽有の経済危機をどのように乗り越えるかオバマ氏の手腕に世界が注目する中、その北朝鮮政策にも熱いまなざしが向けられている。今後の米朝関係のキーワードに北朝鮮の「地下資源」が浮上。取り組みいかんでは日本の北朝鮮外交は大きく左右される。正義か金か、損得勘定で「チェンジ」されてはたまったものではない。 華々しく誕生したオバマ政権。当面の課題は米国発金融危機に端を発した不況への対応で、待ったなしの状況にある。 一方、北朝鮮の核問題をめぐる6カ国協議は昨年12月に閉幕したまま、次回日程も決まっていない。オバマ氏は日米韓タッグを堅持する方針を示しているが、“地下資源狙い”が絡むようならば雲行きが変わることも予想される。 一般に“北朝鮮=資源が乏しく貧しい国”といったイメージがある。しかし、そうした見方は近年変わりつつある。 韓国の大韓鉱業振興公社は2007年、北朝鮮の鉱物資源などの潜在価値を3719兆ウォン(約370兆円)と推計した。日本の国家予算の4倍を超える地下資源が眠っている計算だ。 かつては、米国が北朝鮮への軍事行動に出ない背景を原油資源が豊富なイラクと比較し、「何もない国を攻めてもメリットがない」と裏読みする声もあった。もはやそんな見方は古臭い。 地下資源で最も注目されているのは「レアメタル」。その名のとおりレア(希少)な金属のことで、主要産業製品の製造には欠かせない。世界的な枯渇が懸念されている(※別項参照)。 米国の調査では、北朝鮮に豊富なレアメタルが埋蔵していることが明らかになっている。ある北朝鮮ウオッチャーは「米国が北朝鮮との融和に傾いた一因に、資源があるとされている」と話す。 米国は昨年、日本の反対を押し切る形で北朝鮮に対するテロ支援国家指定と敵国通商法を解除した。米国と北朝鮮との交易に事実上の“足かせ”はなくなった。ここに早めに資源を獲得しようという、したたかな米国の戦略が透けて見える。 狙っているのはレアメタルだけではない。「米国はとくにウランに注目している。米国はウラン燃料の確保でロシアに大きく遅れをとり、危機感を持っている。ウランの世界的な推定埋蔵量が400万トンとされる中、実は北朝鮮だけで400万トンの埋蔵量があるとの推計がある」(前出・ウオッチャー)。当然、オバマ氏の耳にも北朝鮮地下資源の情報が入っている。 資源争奪戦はすでに始まっている。北朝鮮と関係が深い中国はもちろんのこと、EU諸国も動き出した。イギリスは06年には金融監督庁が北朝鮮向けの開発投資ファンドに許可を与え、鉱山開発に乗り出している。 地下資源以外でも近年、外国企業の北朝鮮進出は顕著だ。エジプトの通信大手「オラスコム・テレコム」はさきごろ、平壌での第3世代携帯電話通信サービスを開始すると発表したばかり。 昨年訪朝したジャーナリストによれば「(以前と比べ)平壌のホテルでは外国人の姿をとにかくよく見かける」という。抜け目のない各国は、北朝鮮市場を新たなビジネスチャンスととらえ、将来を見据えた“地盤固め”に躍起だ。 迎え入れる北朝鮮側はどうか。北朝鮮事情に詳しい評論家の河信基氏は「北朝鮮は『2012年に強盛大国の大門を開く』としている。それまでに経済再建のメドをつけなければならない。そのためには外資と技術の導入が必要だ」と指摘する。 日本は指をくわえているしかないのか?○別項1・レアメタル レアメタルとは、何らかの理由で希少な金属のこと。チタン、ニッケル、白金(プラチナ)などを指す。液晶テレビやパソコン、携帯電話、自動車などの製造に不可欠な材料で「産業のビタミン」とも呼ばれている。 しかし、枯渇を心配する声があり、確保が困難な状態になるとされている。産出国が偏っていて、レアメタルの多くで中国が輸出量の世界1、2位を争っている。○別項2・北朝鮮の地下資源 もともと、北朝鮮の地下資源に最初に目を付けたのは日本だといわれている。1910年に日本は朝鮮半島に「朝鮮総督府」を置いたが、各地で調査を行い、豊富な資源が眠っていることをつかんだ。 現在も旧財閥系の企業が資料を保管していると考えられている。
-
社会 2009年01月31日 15時00分
石原知事 セックスレスを憂う
東京都の石原慎太郎知事(76)は30日の定例会見で、厚生労働省が同日発表した「合計特殊出生率」で全国ワースト30のうち都の区市町村が23を占めたことについて記者団から質問を受け、都市型人間のセックスレスを憂えた。 同出生率は、一人の女性が生涯に産む子供の平均数。最下位は東京都目黒区の0.74だった。 知事は「東京のような街にいると便利。自分のアミューズメントにかなう条件がいろいろ整備されているし、子供をつくるよりもほかにすることがあるんじゃないのかね。ヘッヘッ(笑)」と推測。都市の多様な娯楽が、夫婦間の夜の営みを邪魔している可能性を指摘した。 芥川賞受賞作「太陽の季節」では過激な性描写で文壇を揺るがした知事は、これで“下ネタ”に弾みがついた。「あのね、ちなみにね」と何度か訪れている小笠原諸島を例に挙げた。 「小笠原には子供がたーくさんいるんだよ。ものすごくたくさん。保育園も小学校も中学校も満員でね。島の人口に比べたら子供がたくさんいて、パレードを眺めていてとっても楽しかった。小笠原の人は『いやあ、夜は何もすることがないからね』って言ってたな。アハハハ(笑)」 数字だけですべてを読み取るのは不可能だ。しかし、都内で暮らす夫婦が出産や子育ての社会基盤整備に不安を持っているとも考えられる。 知事は対策について、「大変な問題だね。国力ってのは人口なんですよ。一種の文明論や国家の経営戦略としても考えないと」と政府レベルで取り組む必要性に言及した。(高)
-
-
社会 2009年01月30日 15時00分
真紀子氏 麻生首相より小泉元首相憎し! 物まねで激烈批判
麻生太郎首相(68)の施政方針演説などに対する各党の代表質問が29日午後、衆院本会議で行われ、民主党と統一会派を組む田中真紀子元外相(65=無所属)が執念の“小泉バッシング”を展開した。麻生首相を軽くこきおろした真紀子氏が渾身の力を込めたのは、引退表明している小泉純一郎元首相(67)の最新エピソードの暴露と猛批判だった。 “真紀子節”が久しぶりに轟いた。民主党枠で初の代表質問に立った真紀子氏は、張りのある声で麻生首相、閣僚、自民党をメッタ斬り。返す刀で、外相更迭以来、宿敵関係にある小泉元首相を斬り捨てた。 「質問を終えるにあたりまして、かつて自民党に在籍していた当時、親しくしていた2人の自民党議員の最近の発言を披露いたします」 1人目は、政治不信払しょくには国民の側に飛び込む必要があると引退を決意したという。これを「立派。すがすがしい」とほめたたえると、一転、表情を険しくして「2人目のかた…」と続けた。 「議員会館からこの本会議場に続く廊下を一緒に歩いていたときの出来事です。私が『先生が引退されると聞いて、本当にさみしい限りです』と話しかけましたところ、『いやあ、もっと早くに解散してくれたらなあ。こうならなくて済んだかもしれないけど、仕方がないね。でもこうなったからには麻生政権がぎりぎりいっぱいまで続いてくれたほうがいい。そうすれば1カ月でも長く歳費(議員給与)が貰えるからねえ』と、冗談とも本気ともとれるような口調でおっしゃったのです。私は心の底から失望いたしました!」 次期総選挙に出馬せず、今季限りでの引退を表明している自民党議員は十数人いる。しかし本会議場にいただれもが“2人目”は小泉氏で間違いないと確信したはず。真紀子氏は名指しを避けたが、物まねを交えてエピソードを紹介しており、言葉の抑揚などが小泉氏そっくりだったからだ。やたら持ち上げられた1人目の自民党議員も、終わってみれば小泉氏の軽薄ぶりを強調するための道具だったとしか思えない。それぐらい、声を張り上げた。 小泉氏は昨年9月、麻生政権が発足した翌日に地盤の神奈川11区を二男・進次郎氏(27)に譲ると地元支援者に表明。解散総選挙が見送られたことで地盤固めは間延びし、完全にタイミングを狂わされた。 2001年の自民党総裁選で、小泉氏は“後見人”真紀子氏の人気を追い風に総理の座をつかみながら、翌02年には手荒な外務省改革に乗り出した真紀子氏を外相から更迭した。その怨念はすさまじいというほかない。○麻生首相にはダンディズムを説く 小泉元首相批判には及ばなかったものの、麻生首相もメッタメタにやられた。 真紀子氏は「麻生内閣の不支持は80%台に急増し、その惨状は国民のだれもがあきれかえるほど」とばっさり。施政方針演説を「各省庁が持ち寄った材料による寄木細工のよう。空疎な言葉の壮大な羅列」と断じた。 とどめは引退勧告だ。ストライプのダークスーツに薄紫の光沢系ネクタイを締めた麻生氏を「グズグズと場所ふさぎをして醜態を天下にさらしていることは、日頃スタイルを気にしておられる総理には全く似つかわしくございません。せっかくいつも仕立てのいい背広を着ているんですから、中身のほうも即刻潔い引退を表明されるほうがよろしいと存じます。そのほうが本当のスタイリッシュなダンディーと申せましょうが、いまのままでは、ただ高そうな背広を着ているおじさんで終わってしまいます」とおちょくった。 真紀子氏に体を向けて質問に聞き入った麻生氏は終始ぶぜんとした表情。答弁では引退勧告を無視し、うまく切り返す場面はなかった。 本会議終了後、真紀子氏は記者団に「役人が書いた文章を踏襲している」とダメ出しした。