社会
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社会 2009年03月02日 15時00分
危険人物・田母神氏が儲ける商売人の一面
危険人物を自認するお騒がせ男が動き出した。歴史認識に関して政府見解と異なる論文を発表して航空幕僚長を更迭され、防衛庁を退職した田母神俊雄氏(60)。二・二六事件が起きた2月26日には新著の出版会見を開き、衆院選出馬を匂わせた。昨暮れの国会証人喚問でも堂々と論陣を張り、テレビ出演など、マスコミにたびたび露出。各地から講演会のお呼びもかかっている。危険人物というより商売上手ぶりが浮き彫りになってきた。 新著「田母神塾」(双葉社)出版会見というより、さながら衆院選出馬についての記者会見だった。田母神氏も何を話すべきか心得ていて、きっちりリップサービスしてくれた。政党から要請があったかどうか質問されて、こう答えた。 「3カ所から、ありました。わたしをクビにした自民党と2つの野党。野党は小さいところですけど」 野党の党名は明かさず、出馬には言葉を濁したが、新党結成も匂わせた。その党名の仮称は田母神新党。「新党を作ってほしいという手紙やメールが、山のように届いている」と明かして、いかに支持者が多いか自慢するほど。全国紙の政治部記者が言う。 「最近、これほどはっきり物を言う人物がいないだけに、そちらサイドの人が待ってましたとばかり、拍手喝さいしたのでしょう。出馬を打診した政党は衆院選がいつあってもおかしくないから、その人気を利用しようとしている。ま、ツバはつけておいて損はないぐらいの程度でしょう」 しかし、当人は「リーダーになれないと、政治家として力を発揮できるかどうか」と言っていることから推測できるように、出馬は五分五分。というより、話題になることで本が売れると計算しているふしがある。 テレビ局関係者がこう証言する。 「やしきたかじんの番組では『わたしに言論の自由がないのはおかしい』といった趣旨の話をし、『太田光の私が総理大臣になったら…秘書田中。』(日本テレビ系)のスペシャル番組では、『危険人物の田母神です』と言ってのけているように、何を言えば受けるか、どんなリアクションがあるか分かってる。衆院選出馬を否定しなかったのも、マスコミが追っかけるからです」 テレビでは、1月末に「クイズミリオネア」(フジテレビ系)にビートたけしの応援団の一員として、たけし軍団と行動を共にしている。そのため、冗談交じりにたけし軍団入りがささやかれたこともあった。 ちなみに、「田母神塾」では、麻生首相の明るい人柄を評価。そのいっぽうで、当時航空幕僚長だった田母神氏の発言を「極めて不適切」と非難したことに、「麻生首相こそ、極めて不適切」とばっさり。軍事ヲタクで元防衛省トップだった石破農水大臣を「彼のような人間のことを、自衛隊員は今後は絶対に信用しないことでしょう」と断じている。元気この上ないのだが…。 「すべては計算済み。商売人ということですよ」(前出・テレビ局関係者) 防衛省の商売人といえば守屋武昌元事務次官が思い出されるが、あの男のようには後ろ指を差されない。ま、お好きにどうぞということで…。
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社会 2009年03月02日 15時00分
石破農水相減反見直し発言の余波 平成版農地革命が浮上
農政問題に関する論議が盛んになっている。発端は昨年末、石破茂農林水産相が「農業の持続可能性が失われている原因の一つに生産調整(減反)がある。いろいろな角度から減反政策について見直す。タブーは設けない」と発言したことだ。減反政策を放棄すれば、米価はさらに下がりかねない。半ば強制的に転作を強いられてきた農家としては「また苦しめられるのか」との反発も強い。 食料自給率が先進国で最低の40%とはるかに低いわが国の現状を、安全保障の面から心配する声は少なくない。確かに中国をはじめ、急成長をとげる発展途上国では、人口爆発によって食料需要が伸びることは明らか。世界規模で食料の奪い合いがはじまるのもそう遠くない未来だろう。 食料を切り札に外交交渉をされてはたまったものではない。 「確かに現状のままでいけば日本の農業に未来はないですね。1990年に約6兆円あった農業の純生産は2005年には3.4兆円になりました。農業の総産出額は8.5兆円と、パナソニック1社の売上9.1兆円におよびません。年齢別の農業就労人口は70歳以上が46.8%を占め、35歳以下はたったの8.5%です。国民の食を支えているのは70歳以上のお年寄りで、しかも収入は半減しています」(経済アナリスト・清水崇氏) 日本の農政問題の発端は戦後GHQの農地解放政策にある。農地解放によりおびただしい中小自営農家が現出した。さらに戦中の東條内閣の統制経済下で施行された食管法により、米はすべて政府が買い上げることになった。 「農業技術の発展により単位面積あたりの収穫量は増加しましたが、中小規模の経営では国際競争力は育まれません。さらに食文化の変化で米の需要が低下し、米価の維持は国家的な介入を余儀なくされました。国家の買い上げ高は、販売価格との逆ザヤを生み、国庫の負担を増大させたのです」(関係者) 現在輸入米の関税率は800%、それと裏腹に減反政策がある。この農業政策は本当に国民のためになっているのだろうか。国民は高い米を買い、農家は作地面積を減らさざるを得ない状況にある。このままでは日本の農業は崩壊する危険性が高い。 「日本の農業再生のために何が必要なのか。減反政策により、埼玉県ほどの面積が休耕田として放置されているし、環境問題の面からも、畑での植物栽培は重要な酸素供給源ですからね」(前出・清水氏) 製造業の短期労働者の解雇も深刻化。この多数の失業者が一次産業に向かわないことが問題である。そこには雇用の安定性、将来性などさまざまな問題が山積している。 日本の農業技術は世界で評価され始めている。上海の中国富裕層は日本産のリンゴに付加価値を認め高価で買い求めるなど、その農業技術は世界が認めるところ。しかし現状では技術を継承することすら難しい。石破農水相は減反政策を直ちに廃止すると言っているわけではなく、日本の農業を再生するための問題提起だった。 現在、6000を越す農業法人が活動を始めている。農業法人の利点は就労の安定化、信用力の増強にある。現職農家が集まって法人を立ち上げるのが主流だが、より自由な設立が望まれる。 石破農水相も語っているが、減反政策は象徴的な問題といえる。日本の農業がいかに国際競争力を持ち、若者にとって魅力があるか。また将来発展する可能性のある分野であることを明らかにする政策こそが肝要である。
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社会 2009年03月02日 15時00分
経済偉人伝(1) 早川徳次(シャープ創業者)
早川徳次は明治26(1893)年、東京・日本橋で生まれる。生家は江戸時代から続く老舗(しにせ)の商家だった。徳次誕生の頃は、副業で始めたミシンによる縫製業が繁盛して多勢の縫い子を雇い、下請けも使っていた。当時、ミシンによる縫製業は時代の先端を行く事業であった。 しかし、実母が事業で忙しい上、体が弱かったため、徳次は2歳になる1カ月前、早川家で働いていた縫い子夫婦の養子となる。養父母は貧しかったが徳次を可愛がって育てている。 徳次の辛い幼少期は最初の養母があっけなく病死し、養父に後妻が来てから始まった。養父の後妻による虐待のため、徳次はいつも空腹を抱え、折檻(せっかん)に怯(おび)える日々を送った。近所の子供が一日中遊び回っているのに、徳次は学齢前から内職をさせられていた。 そんな徳次の身を心配した、近所に住む人の計らいで、徳次は8歳の時に丁稚奉公に出る。奉公の7年7カ月を含め10年あまり修業し、一人前の金属加工職人になった徳次は、親方の元から独立する。 徳次は手先が器用で仕事が早く丁寧だった。また、常に時代の求めているものは何か、お客さんに喜ばれるためにどういう工夫が必要なのかを考え、発明や改良を続ける努力を惜しまなかった。 独立後の事業は順風満帆で、拡大の一途を辿った。妻と二人の息子にも恵まれ、30歳の社長・徳次の前途は洋々たるものであった。 しかし関東大震災は、それらすべてを奪い去る。徳次は、再起するには痛手が大きすぎた。事業と家族を一瞬に失った人間のみじめさ、傷心はとても他人にはわかり得ないところである、と述懐している。しかもこの関東大震災から間もない頃、徳次は契約先からの取立てという追い打ちにあう。東京で生まれ育ち、下町が本拠地だった徳次が大阪へ移住したのは、この取り立てにあったためだった。
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社会 2009年02月27日 15時00分
小向美奈子被告“アキバメイド”転身のススメ
東京・六本木のクラブで覚せい剤を使用したとして、覚せい剤取締法違反(使用)の罪に問われた元タレント小向美奈子被告(23)は26日、東京地裁(江見健一裁判官)の初公判で起訴事実を認め、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を受けた。報道陣に「同世代の女の子と同じようにアルバイトをしたり普通の生活をしたい」と話した小向被告に対し、アキバ系からは“メイド転職”のラブコールが飛び出した。 「ファンを裏切り謝罪の言葉もない。子どもっぽいところがあるので大人として再スタートしたい。芸能界に復帰することもおかしいし、難しいと思います」と小向。今後はアルバイトで生計を立てる決意を示した。 小向被告の“普通の女の子に戻りたい”宣言が本音だとして、アルバイト先を見つけるのはそうたやすくない。ファストフード店などでこれだけ顔の売れた元タレントを雇った場合、野次馬や男性客が押し寄せるなど“営業妨害”を誘う危険性があるからだ。 そんな中、アキバ系男性から「メイドさんに転職したらいい」との声が飛び出した。 週1回ペースで秋葉原に通う男性は「ちゃんと反省しているわけだし、社会は彼女を受け入れるべき。メイドカフェでアルバイトすれば、本来のタレント性を生かせるし、かなり人気が集まると思う。あのかわいさは反則!」と熱烈エールを送る。 ショップ店員は「性格がキツそうだから、メイドさんならツンデレ系で決まり。店は繁盛するでしょうね」と話した。 なるほど、たしかに小向被告にとって“ツンデレメイド”は適職かもしれない。ツンデレメイドは、客に対してツンツンした態度で横柄に接する半面、帰り際になると急にデレデレするギャップが受けている。しかし、多くの場合“やらせ”っぽさがにじみ、本物志向の真性マゾ男性には物足りなさが残るという。そもそもメイドさんという職業自体、接客業とタレントがミックスされたようなものだ。 この日の法廷にダークグレーのパンツスーツで現れた小向被告は、整った顔立ちに美しい長髪をなびかせ、タレント然としていた。90センチバストのナイスバディーは隠しようもなかった。事務所は昨年9月に解雇されている。 判決によると、小向被告は今年1月20日ごろ、東京都港区六本木のクラブで外国人女性に勧められ覚せい剤若干量を吸引。知人宅での覚せい剤所持容疑で1月22日に逮捕されたが、東京地検は「所持量がきわめて少ない」として同容疑では起訴猶予処分にした。江見裁判官は「薬物の害悪は著しく使用は許されないが、反省して更生の意欲も感じられるため執行猶予を付けるのが相当だ」と述べた。
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社会 2009年02月26日 15時00分
英語の一部が聴取不可 麻生首相 日米首脳会談で恥の上塗り
麻生太郎首相(68)は25日、“ランチ抜き&共同会見なし”という屈辱的な日米首脳会談を終えて米ワシントンから帰国した。ご本人はなぜか意気揚々。ところが残念なことに、会談で自信たっぷりに話した英語が「聴取不可」とホワイトハウスの公式発言録に記録されていたことが判明。恥の上塗りとなった。 首相はけさ26日配信の麻生内閣メールマガジン第20号で、オバマ大統領の印象について「信頼を置ける方だと確信しました。オバマ大統領も、私と同じように感じてくれたと思います」などと国民に報告した。ざっくり言えば自画自賛のオンパレード。根拠のない自信に満ちあふれていた。 「この世界的な経済危機の中で、日本の総理大臣として米国の大統領と対応を話し合う、という責任の重さを感じながらの会談でした。オバマ大統領にとっても、ホワイトハウスでの初めての首脳会談ということもあり、じっと私を見つめ、私の話の一言一言に真剣に耳を傾け、大変真摯な対応をされていたのが印象的でした」とも…。 しかし、オバマ氏には、麻生氏の一言一言に耳を傾けざるを得ない事情があった。どうやら麻生氏の話す英語がちんぷんかんぷんだったようなのである。 ホワイトハウス発表の首脳会談発言録では、冒頭の挨拶で麻生氏が話した英語の一部が「聴取不可」とされているという。出だしの「サンキュー・ベリー・マッチ」だけは通じたよう。挨拶後は日本語で話したため大事に至っていないが、オバマ氏はのっけから集中せざるを得ない状況だった。 麻生氏はオバマ氏の英語を「分かりやすかった」と上機嫌だったという。 麻生氏は留学経験があることから英会話力には自信を持っていた。会談冒頭で笑顔を見せつつも淡々と歓迎の辞を述べたオバマ氏に対し、麻生氏は高揚感をにじませながら英語で応じた。しかし、結果的には恥の上塗りだった。 そんなことはつゆ知らず、25日に帰国した麻生氏はなぜか上機嫌。興奮冷めやらぬ同日深夜、官邸に与党幹部を集めて会談の報告をした。急きょ呼ばれたほうは、内閣改造か辞意表明か…と緊張が走った。恐る恐るたずねた公明党の太田昭宏代表に対し、麻生氏は「そんなことではない」と言ってのけたという。
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社会 2009年02月24日 15時00分
麻生首相に日米首脳会談の呪い
日本時間あす25日未明にバラク・オバマ米大統領(47)と日米首脳会談に臨む麻生太郎首相(68)が、見えざる呪(のろ)いに怯(おび)えている。オバマ大統領が就任後初めてホワイトハウスに招く外国首脳ということで、政権支持率上昇を期待してもいいところ。しかし、新たに選出された米大統領が就任後最初に会談した日本の首相は、なぜかどうしてか3代続けて政権の座からそのあとすぐ滑り落ちている。“日米首脳会談の呪い”は麻生首相にも降りかかるか。 永田町関係者は「政界七不思議とまではいかないけれど、偶然では片付けられない。パパ・ブッシュ、クリントン、ブッシュの各大統領と就任後最初に会談した首相は、ほどなくしてその座を追われている。森喜朗元首相(71)もそう。今度のオバマ大統領の相手は支持率ひとけた台目前の麻生首相だから、やっぱり“呪い伝説”は続くんじゃないか、とウワサされている」と話す。 なんと不吉な…。しかし調べてみると、確かに奇妙な事実があった。 レーガン政権のあとを受けた米41代大統領のジョージ・H・W・ブッシュ氏(84=共和党)は1989年1月に就任。同年7月にパリで初会談した故宇野宗佑元首相は、そのあと1カ月も持たず辞任に追い込まれている。女性スキャンダルによって在任わずか69日という超短命政権で終わったのはご存じの通りだ。 93年に第42代大統領に就任したビル・クリントン氏(62=民主党)はその年の4月、故宮澤喜一元首相とホワイトハウスで首脳会談に臨んだ。しかし宮澤氏はその約2カ月後に内閣不信任案を出され、同年8月初旬に辞任。自民党分裂による解散・総選挙の結果、野党連立政権が誕生し、自民党は下野した。 43代大統領のジョージ・ブッシュ氏(62=共和党)の会談相手は森元首相だ。2001年1月に就任すると、3月には早々とワシントンに迎えたが、このとき森氏はすでに「日本側に政権担当能力なし」などと激しいバッシングのさなかにあった。森氏はブッシュ政権が推進していたミサイル防衛計画を支持するなど言いなりで、約1カ月後に辞任している。 そして今度の第44代オバマ大統領の相手が麻生首相、というわけだ。 全国紙政治部記者は「本来ならば麻生首相には支持率回復のチャンスとなるはずだった。しかし、中川“へべれけ”前財務相のせいですべてパー。就任後初の外国訪問先に日本を選んだヒラリー・クリントン米国務長官来日の話題もすべてかき消されたし、今回の首脳会談も、その任命権者がのこのこやってきた…という程度にしか映らないだろう。オバマ政権は対日重視の姿勢をみせてくれているのに、全く生かせない。あまりの“不遇”に麻生首相の不眠症に拍車がかかったとも聞いている」と話す。 麻生首相は23日夜、羽田発の政府専用機で米ワシントンに出発。24日午前(日本時間25日未明)にホワイトハウスで行われる会談では、さらに強固な日米同盟を確認するとともに、世界的な経済危機や北朝鮮問題への取り組みなどで認識を一致させる狙いという。 外務省幹部は「いち早く会うことに意義がある」と会談実現に胸を張るが、訪米の手土産にするはずだった2009年度予算案の衆院通過は先送りされ、余計な「財政出動」を約束してこないかだけが心配だ。 複数大手紙の世論調査で支持率11%台と“シングルプレーヤー”目前。野党からは「解散しようにもできない」なんていわれている。人気のオバマ大統領と最初に会ったぐらいじゃどうにもならない気もするが、“呪い”の行方もまた気になるところではある。
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社会 2009年02月24日 15時00分
「朝日VS新潮」激化のウラで…朝日4億円所得隠し発覚の怪
1987年に発生した朝日新聞阪神支局襲撃事件の“実行犯手記”を大々的にキャンペーン掲載した「週刊新潮」と朝日新聞の抗争が激化している。朝日は昨23日付朝刊で実行犯を名乗る島村征憲氏(65)の手記を「虚言」と断定する記事を掲載。きょう24日付朝刊では、犯行の指示役とされた元米大使館員(54)が23日に発行元の新潮社を訪れ「虚偽」と抗議したことを報じた。バトル激化のウラでは、朝日新聞社の約4億円の所得隠しが発覚。業界内では、タイミングの良さというか、間の悪さを怪しむ声が出ている。 さすが朝日、という厳しい処分だった。朝日新聞社は23日、東京国税局の税務調査を受け、2008年3月期までの7年間で、京都総局のカラ出張による架空経費計上など約3億9700万円の所得隠しを含む約5億1800万円の申告漏れを指摘されたことを明らかにした。朝日はこれを受けて架空経費の計上に関与したとされる当時の京都総局長を停職処分、さらに東京・大阪・西部・名古屋の4本社編集局長を減給処分とした。 報道機関が自社の管理責任を問い、各編集局長を一斉に処分するのは異例。朝日は同日修正申告し、追徴税額は重加算税約2800万円を含めて約1億3900万円に上るとみられる。所得隠しと指摘された3億9700万円は編集関連費で、編集取材費の一部を経費ではなく、課税対象の「交際費」と認定されたり、出張費の過大計上を指摘されたりした。 大手紙記者は「朝日の所得隠し発覚には笑った。もちろん朝日が悪いんだけれども、しかしまた新潮社とガチンコ対決している最中でタイミングが良過ぎる。裏になにかあるんじゃないかと疑いたくなるよね」と話す。 週刊新潮の4週(2月5日号〜)にわたるキャンペーンが終わり、朝日が事前に“予告”していた通り、反撃&反証を始めた矢先だった。 朝日は23日付朝刊1面で「『真実性なし』と判断」との見出しの記事のほか、「虚言そのまま掲載」とのタイトルで1ページ全面を使った記事で反撃。新潮社が「実行犯の証言」とした内容について、捜査本部が発表した情報や現場にいた記者の証言などと比較した上で「そのすべてにおいて、証言は客観的事実と違っていた」と結論付けた。 新潮社に対して「『虚報』の責任は証言者だけでなく新潮社も負わなければならない」とプレッシャーをかけている。
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社会 2009年02月23日 15時00分
森田健作がオバマ化
モリケン、“フライング第一声”で千葉県民の心をわしづかみ!? 千葉県知事選への立候補を表明している俳優・森田健作氏(59)が22日、千葉市内の公園で事務所開きを兼ねた“第一声”を行った。1500人の観衆に、叱咤激励調の演説で「千葉を日本一にする!」と訴えた。その雄姿に観衆は「オバマ氏の再来」と喜んだ。熱い演説の裏で票の掘り起こしに忙しいモリケンが、知事選を早くもスタートさせた。 「今度は頑張ってくださいね」「はいッ、今度は…」。有権者に声を掛けられたモリケンは、指を1本高々と上げて見せた。 真冬に千葉駅前が熱く燃えた。この日、午前11時過ぎ、開けたばかりの事務所を出て、会場となる千葉中央公園へと徒歩で向かったモリケン。来月12日の告示のはるか前となる“第一声”を聞こうと、約1500人の観衆が集まった。 演説は始まる前からモリケンらしさ満載。演説前には約5分間にもわたって会場に和太鼓の生演奏が鳴り響く。勇壮なリズムにモリケンの表情にも徐々に気合がこもった。 「4年前、選挙に負けたあくる日、私は朝4時に目を覚ました。暗かった。寒かった。そして真っ暗な空に向かって私は『よし! 必ず4年後やるゾ』と誓ったんです」 冒頭、前回の敗戦をそう振り返ると、観衆からは早くも拍手が。 「4年間の間に参院や衆院(への出馬)の話もいただいた。でも私は乗らなかった。それは千葉県民の熱い思いに応えたい。それが私の一番の希望だったからです」 沸く観衆を前に、モリケンは「千葉県民のポテンシャルはすごい! これだけのもの東京にもないよ。日本中見渡したってない! 千葉から日本を変えよう」と激励、「絶対私たちはできるんです!」と、観衆を人差し指で打ち抜きながら、中締めした。 英語でいうとイエス、ウイーキャン。アレッ? どこかで聞いたことのあるフレーズだ。そう、ここからのモリケンは急激にあの人の演説に似てきた。「オバマさんの演説を生で聞いてるみたいだった」とは買い物途中に会場に寄ったという千葉市の58歳・主婦の感想。 「私がこれから大きな鯛をさばくとする。『さばいてください』ではダメなんです。さばいてほしければせめてまな板を洗ってください。包丁を研いでください。『頑張りましょう』ではダメなんです。頑張るんです。皆さんと私でやるんです! 私たちならできる!!」 最後に観衆全員と「千葉を日本一にするゾ」の大絶叫で締めると、感動した観衆から、モリケンの大ヒット曲「さらば涙と言おう」の唱和が始まった。これにモリケンは「まいったなあ」と照れ笑いしつつもマイクを握り直し、きっちりとプロののどを披露。千葉県民が降って沸いた「青春」を謳歌した瞬間だった。 モリケンの早すぎる“第一声”にはこんな批判もある。県政に詳しい会社社長は「前回の知事選での敗戦は一にも二にも『準備の遅れ』が原因でしたから。万全の態勢で臨みたいというのは分かるが、他の候補者の陣営からは『フライングだ!』という突っ込みも聞こえてきます。まあ、森田氏のマスコミをうまく利用した戦略へのやっかみ含みですがね」と苦笑い。 県知事選にはほかに関西大教授の白石真澄氏(50)、県議会議員の西尾憲一氏(64)、社会福祉法人理事長の八田英之氏(64、共産推薦)、第3セクター「いすみ鉄道」の元社長、吉田平氏(49、民主県連推薦)が名乗りを上げており、モリケンを含め5人でのデッドヒートが繰り広げられる予定。 しかし、「実質的には森田氏と吉田氏との一騎打ちになるんじゃないかな。『千葉への情熱』だけを熱く訴えているような表の姿とは別に、今回の森田氏は票田への根回しをちゃんと行っている。全国的な人気も鑑みると、森田氏が一歩リードでしょう」(前出・社長) モリケンはすでに、前回知事選で堂本暁子現知事の支援団体だった県医師会や県歯科医師会など医療系4団体の推薦を取り付けるなど、精力的なあいさつ回りで票田の獲得に成功。また、自民党県議約30人が自主的に立ち上げた「森田健作を支援する県議の会」も始動している。モリケン自身が口にする「無所属ながら超党派での支援」が現実のものとなりつつあるのだ。 ある永田町関係者は「なによりマスコミの使い方がうまい。いざ選挙戦が始まればマスコミは『全候補平等の報道』という原則に縛られて、目立つ一候補に絞った記事は書き難い。ところが昨日のような選挙戦前のイベントならいくらでも書ける。狙いすました“フライング第一声”でしょうね」と見る。 選挙戦が始まってからの「応援演説」にも期待が集まる。「これだけ準備万端で選挙戦を始めたのだから、応援のサプライズゲストももう用意しているはず」(芸能事務所関係者)というわけだ。 “熱さ”ばかりが注目される行動の裏で政治力を発揮するモリケン。長年の夢である知事の椅子へ向けて、「青春の巨匠」は、とっくに猛ダッシュを始めている。 もりた・けんさく 1949年12月16日生まれ、東京都出身。俳優、歌手、元参院・衆院議員。1969年、映画「夕月」で俳優デビュー。71年の日本テレビ系ドラマ「オレは男だ!」の大ヒット以来、イメージが「ザ・青春」に。92年、参議院議員に初当選。98年、衆議院議員初当選。2005年、千葉県知事選に立候補するも、わずか6000票差あまりで現職の堂本暁子知事に惜敗。今年還暦を迎える「青春の巨匠」の県知事リベンジ戦に注目が集まる。
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社会 2009年02月23日 15時00分
露出狂アイドル沢本あすかが逮捕後初のアキバ凱旋!も不発
アキバの歩行者天国でパンチラ&ケツ出しパフォーマンスをしたとして昨年4月、都迷惑防止条例違反の疑いで逮捕され起訴猶予となった自称“露出狂アイドル”沢本あすか(30)が22日、東京・秋葉原の書店で告白本「露出狂アイドルですが、ナニか問題でも?」(KKベストセラーズ)の出版記念サイン会を開いた。事件後初の“アキバ凱旋”にもかかわらず参加者は約30人どまり。終了後には推定ひざ上30cmの超ミニスカで路上に飛び出し、パンチラ警戒の私服警察官にマークされながら約10分間の厳戒ウォーキングを強行した。しかしアキバの街はほぼ無反応だった。 ウォーキングを終えた沢本は、10カ月ぶりにアキバに戻ってきた感想を「マスコミやカメラ小僧に囲まれ、熱い視線を感じられて楽しかった。電気街口じゃないのでエキサイティングじゃなかったけど…」と話した。 ホコ天再開の目途が立っていない中央通りを避けたルート。歩けども歩けども取り巻きは増えない。しかも最初から最後まで複数の私服警察官が張り付くピリピリムードだった。 沢本は事前にブログで「普通のイベントで終わらせるつもりはありません」と意味深な予告をしていた。過激なパフォーマンスを期待するカメラ小僧が殺到したり、アンチファンによる抗議行動などが心配されたが、騒ぎは起こらなかった。 サイン会の衣装から超ミニスカに着替えた沢本が、路上でかがむなどして取り巻きのカメラ小僧にサービスすると、すかさず警察官が注意。事務所スタッフが「警察がいるのでしゃがんで撮影しないで!」とストップをかけた。乗降客の多いJR秋葉原駅中央改札口前では、駅員に「邪魔になるので立ち止まらないで」と追いたてられた。報道陣が囲んでいたせいか、視線を向ける通行人はいても「あの人だれ?」などと知名度は低かった。 20日に出版した自著では、事件のてん末のほか、当初22歳と言い張っていた年齢詐称や援助交際の過去、シンナーやレイプ体験、タレント売春にいたるまで赤裸々に告白していてなかなか読ませる。約半年前から書き始めたという。 サイン会前には「事件では芸能人扱いされびっくり。崖っぷちアイドルなので当たって砕けろという気持ちで書いた。性的なことを書かないと売れないよと言われ、だれとはどこまでしたとか『性の履歴書』を書くうちおもしろくなった。女性にも読んでほしい」と意気軒昂だった。谷間をつくるなどのサービスショットも連発した。 サイン会に並んだ都内のフリーター男性(38)は「昨春逮捕されたニュースで彼女を知り、かわいいなと思って興味を持った。並ぶ人が少なすぎて拍子ぬけした。彼女がイエスかノーかはこれから決めたい」と話した。 沢本の事件から約2カ月後の昨年6月、無差別殺傷事件が発生してホコ天は中止となり、居場所を失ったコスプレイヤーからは沢本の責任を問う声も聞かれた。来月1日にはその中央通り沿いにできたストリートライブスペース「LIVE PARK in AKIBA」でイベントを行う予定だ。帰り際に警察官に「またこっち来ることある?」と尋ねられた沢本。果たしてアキバ系に受け入れられるだろうか? 沢本は自著の中で、逮捕から釈放まで詳細に記した。幼少からの恋愛経験を追い、露出セックスや得意な体位、フェラチオ指南も。レースクイーンの援助交際事情も暴露した。母親は出版に猛反対。しかし沢本は「化粧も濃いし親戚にはバレない」と自信を持っているという。4月7日には着エロDVDを発売予定。ドSのため亀甲縛りだけはNGだが、今後の方向性として「3流アイドルとして着エロの頂点を目指したい。上品なエロスに挑戦する」と意気込んでいる。
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社会 2009年02月21日 15時00分
中川昭一前財務相 酩酊日ロ会談疑惑で政治生命アウト!?
へべれけ記者会見で世界中に恥をさらした中川昭一前財務相が、直前の日ロ財務相会談でももうろうとしていたことが20日、分かった。酩酊(めいてい)状態だった疑いが強い。酔っぱらってトップ会談に臨んだとなれば、大臣を辞めたぐらいでは収まりがつかない。議員辞職、いや政治生命は終わりといっていい。 中川氏が失態を演じた先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)での記者会見の詳細は、動画投稿サイト「ユー・チューブ」などで驚異的なヒット数を記録。世界の笑い者になっている。ずいぶんと記者会見をナメたものだ…と思っていたら、日ロ財務相会談でももうろうとした状態で受け答えをしていた。 ローマの消息筋の話で分かったもの。わずか15分間の会談にもかかわらず、中川氏はのっけから疲れた様子がありありだったという。クドリン財務相との応答ではしばらく目をつぶって考え込むなど“居眠り”疑惑が浮上。長い間反応がないなどのおかしな様子が続いた。同席したロシアの外交官は「頭のスイッチが切れたようだった」「ひどい時差ボケに苦しんでいるのだろう」などと語ったという。 中川氏はクドリン財務相との会談直前、昼食でワインを注文。「ゴックンしていない」と言い訳している。しかし、その後の日ロ会談でも、それに続いた記者会見でもへべれけ状態だったことが明らかになり、真相は疑わしくなってきた。 現時点ではロシア側は静観の構え。中川氏の発言内容について、ロシア側は通訳を通じてしか分からず、明確な間違いがあったかどうかは不明なようだ。外交官によると、中川氏が健康を害しているようにも見えたといい、“飲酒会談”を表ざたにするつもりはないのだろう。しかし、これは外交の世界では当たり前。水面下では重大な外交問題に発展しかねない。それでなくともロシアとのあいだには北方領土問題など積年の課題が横たわっているだけに、“飲酒会談”の負い目から国益を害する危険性もある。 そんな中川氏には党内外からバッシングがすさまじい。後任の与謝野馨財務相兼金融担当相は20日の衆院財務金融委員会で、中川氏の記者会見での醜態について「日本の代表としてあるべき姿ではないと確信した。職を辞するのは当然だ」とばっさり。 慶応大教授の竹中平蔵元総務相は中国・上海での講演で「パッション(情熱)がないから国際会議で寝てしまう」と猛批判。議員辞職リーチとともに、政界引退を余儀なくされる可能性が出てきた。