ウォーキングを終えた沢本は、10カ月ぶりにアキバに戻ってきた感想を「マスコミやカメラ小僧に囲まれ、熱い視線を感じられて楽しかった。電気街口じゃないのでエキサイティングじゃなかったけど…」と話した。
ホコ天再開の目途が立っていない中央通りを避けたルート。歩けども歩けども取り巻きは増えない。しかも最初から最後まで複数の私服警察官が張り付くピリピリムードだった。
沢本は事前にブログで「普通のイベントで終わらせるつもりはありません」と意味深な予告をしていた。過激なパフォーマンスを期待するカメラ小僧が殺到したり、アンチファンによる抗議行動などが心配されたが、騒ぎは起こらなかった。
サイン会の衣装から超ミニスカに着替えた沢本が、路上でかがむなどして取り巻きのカメラ小僧にサービスすると、すかさず警察官が注意。事務所スタッフが「警察がいるのでしゃがんで撮影しないで!」とストップをかけた。乗降客の多いJR秋葉原駅中央改札口前では、駅員に「邪魔になるので立ち止まらないで」と追いたてられた。報道陣が囲んでいたせいか、視線を向ける通行人はいても「あの人だれ?」などと知名度は低かった。
20日に出版した自著では、事件のてん末のほか、当初22歳と言い張っていた年齢詐称や援助交際の過去、シンナーやレイプ体験、タレント売春にいたるまで赤裸々に告白していてなかなか読ませる。約半年前から書き始めたという。
サイン会前には「事件では芸能人扱いされびっくり。崖っぷちアイドルなので当たって砕けろという気持ちで書いた。性的なことを書かないと売れないよと言われ、だれとはどこまでしたとか『性の履歴書』を書くうちおもしろくなった。女性にも読んでほしい」と意気軒昂だった。谷間をつくるなどのサービスショットも連発した。
サイン会に並んだ都内のフリーター男性(38)は「昨春逮捕されたニュースで彼女を知り、かわいいなと思って興味を持った。並ぶ人が少なすぎて拍子ぬけした。彼女がイエスかノーかはこれから決めたい」と話した。
沢本の事件から約2カ月後の昨年6月、無差別殺傷事件が発生してホコ天は中止となり、居場所を失ったコスプレイヤーからは沢本の責任を問う声も聞かれた。来月1日にはその中央通り沿いにできたストリートライブスペース「LIVE PARK in AKIBA」でイベントを行う予定だ。帰り際に警察官に「またこっち来ることある?」と尋ねられた沢本。果たしてアキバ系に受け入れられるだろうか?
沢本は自著の中で、逮捕から釈放まで詳細に記した。幼少からの恋愛経験を追い、露出セックスや得意な体位、フェラチオ指南も。レースクイーンの援助交際事情も暴露した。母親は出版に猛反対。しかし沢本は「化粧も濃いし親戚にはバレない」と自信を持っているという。4月7日には着エロDVDを発売予定。ドSのため亀甲縛りだけはNGだが、今後の方向性として「3流アイドルとして着エロの頂点を目指したい。上品なエロスに挑戦する」と意気込んでいる。