警察によると、男は7月上旬、東京都世田谷区のクリーニング店に高級スーツを出す。その後、同5日午後7時すぎ、川崎市高津区の会社敷地内で、店のエリアマネージャーを務める39歳の男性会社員に対し、「ジャケットの裏地につけられていた糸がほつれていた」などと因縁をつけたうえ、「殺すぞ。殴るぞ」などと脅迫した。
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さらに、男は土下座を強要したうえ、スーツの新調代などとして、数十万円を要求した。結局、男は強要未遂などの容疑で逮捕された。取り調べに対し、男は「店の対応に不満があった」と容疑を認めているという。店員が気に入らないという理由で悪事の限りをし尽くした男に、酌量の余地はないと言えよう。
男の犯罪に、ネット上では「とにかくやり方が凶悪でおかしい。本当に無職なのかと思ってしまう」「客というだけでここまで偉そうにできるものなのか。サービス業の人間にとっては、聞くだけで気分が悪くなる話」「そこまで文句を言うなら自分で手洗いするなりすればよかったのでは。糸がほつれたくらいで怒るものなのか」と怒りの声が上がる。
一方で、クリーニング業界関係者と思われるネットユーザーからは「高級スーツは海外のブランドだと縫製が甘い。そういうことを知らなかったのか」「どんな高級品でも洗えば多少摩耗やほつれは出る。むしろ洗っても何も変わらない方がおかしい」「クリーニングは一定の賠償金額の上限が定められている。高級なものはクリーニングせずに捨てることをお勧めする」という指摘も出ていた。