ヤジの主は、立憲民主党の水沼秀幸議員や岡田悟議員と特定された。さらに、党首の野田佳彦代表は「私は一番後ろなので、誰がどういうふうに言っているか分からない」「この種のヤジはいつもよく聞かれることだ」と発言したため、党首としての自覚や無責任といった印象を与えてしまった。
政界や芸能界からもたしなめる声が多い。吉村洋文大阪府知事は「あのやじが仕事になる。国会議員の定数大幅削減だよ」と苦言。元宮崎県知事・元衆議院議員の東国原英夫氏は「約12年前から指摘させて頂いていた」とポスト。脚本家の三谷幸喜は「ルールとして違う」と出演したテレビ番組で指摘した。
ネット上では「所信表明をかき消して、国民の聞く権利を奪った事は大問題」「ヤジは意味がない」「議会は本来、冷静に話し合う場所」といった批判の声が上がっている。
これが議論の場であれば、批判としてのヤジも追及や議論の発展としてありかもしれない。しかし、議論の場ではなく、首相の初の演説の場だ。まずは、どういうことをしたいのか、どういう信念で国を動かしていくのかは聞くべきだ。その上で疑問があれば質問する、おかしなところがあれば批判する。少なくとも演説を遮ってまで飛ばすものではないだろう。
今後の議会の場では、どうなっていくのか注目が集まる。

