TBSによると26日午前9時頃、横浜市青葉区の緑山スタジオで「SASUKE」の収録を行っていたところ、ローラーが坂道状に複数設置されている“ローリングヒル”に長田が飛び移る際に起きた。病院で精密検査を行ったところ左足の甲の剥離骨折と診断された。
タレント、特にお笑い芸人のバラエティー番組収録中のけがは、後を絶たない。8月には「カミナリ」の竹内まなぶが、テレビ朝日系「アメトーーク!」のロケで、右足アキレス腱を断裂したことが発表された。全治8週間のけがで、テレビ朝日は再発防止に努めることを公表した。
昨年11月、「タイムマシーン3号」の山本浩司がフジテレビ系「芸能人が本気で考えた!ドッキリGP」のロケ中に肋骨を骨折していたことが判明。同年4月には小島よしおがTBS系「最強スポーツ男子頂上決戦2024」で足をひねるけがをして、右足の小指の付け根を骨折した。
中でも、けがが多い番組に挙げられるのが日本テレビ系「世界の果てまでイッテQ!」だ。今年7月、ロッチの中岡創一はベトナムロケ中にモーターボートの企画で尻を強打し、第2腰椎圧迫骨折をした。中岡は同番組で、2022年にも撮影中に右足のくるぶしを骨折している。19年にANZEN漫才(当時)のみやぞんが左足首を骨折、フォーリンラブのバービーが左足アキレス腱を断裂している。
どの民放局でもタレント、芸人のけがはしばしば起こっており、なくなる気配は見られない。今回の長田の事故についてTBSは、「安全性に細心の注意を払っていましたが、大変申し訳なく、心よりお見舞い申し上げます。長田さんの一日も早い回復をお祈りするとともに、今後も番組制作上の安全管理について徹底してまいります」とコメントした。
このニュースについて、ネットのコメント欄には、「今のチョコプラが骨折しても誰もTBSの文句は言わないけど、これが人気アイドルとかだったら『安全性は?』とか言い出す。結局誰がどうなるかだよね」「40代半ばでSASUKEはさすがに自殺行為でしょう」など、テレビ局側のみならず長田を批判する意見も書き込まれている。
けがが起こったら異口同音に「番組制作上の安全管理について徹底してまいります」が決まり文句になっている各テレビ局。この言葉が免罪符とはなるわけもなく、抜本的な見直しが必要だろう。

