社会
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社会 2008年12月12日 15時00分
「ドラッグウォーズ -薬物汚染の闇を追う-」(13)ネットカフェ難民主婦の転落
玉木圭子さん(33)が覚せい剤取締法違反で逮捕されたのは半年前。不法侵入で警察官に身柄拘束された際、覚せい剤0.3グラムを所持していたのだ。 玉木さんはもともと主婦だった。ところが、姑との折り合いが悪く、それを見て見ぬふりをする夫にも愛想をつかして出奔。夫の知人と東京都新宿区大久保の安アパートで同棲を始めた。が、そこにも長くはいられなかった。男には激しいDVがあったのだ。玉木さんは着の身着のまま飛び出し、インターネットカフェへ。流転を繰り返す途中、覚えたのがクスリだった。 クスリを教えてくれたのはイラン人だった。起立性の自律神経失調症にかかっていた玉木さんは新宿の路上で転倒。そのとき助けてくれたのがイラン人だった。 イラン人はやさしく介抱してくれたばかりか、インターネットカフェで暮らしていると知ると、うちへ来るよう言ってくれた。たちまち同棲が始まった。だが、男はクスリの密売を手がけていたのだ。 「このクスリ、めまいによく効くよ」 言われるままに覚せい剤を使用するようになった玉木さんはシャブを手放せなくなった。 覚せい剤を使用すると、体に巣くっている病魔が消えてなくなる気がした。くさくさした気持ちはどこかへ吹き飛んでしまうようだった。自分には何でも出来る気がした。もちろん、セックスの快感も2倍、3倍になった。 だが、いいときばかりではない。クスリが切れると鬱(うつ)が襲った。そのため、毎日のようにサウナに入って気分を爽快にし、再び、クスリを使うという悪循環。毎日がクスリを中心に回っていた。 仕事はイラン人の密売を手伝った。だが、ある日、アパートにヤクザ者が押しかけてきて状況は一変した。イラン人とヤクザとの薬物密売をめぐるトラブルのようだった。イラン人はその日を限りに姿を消した。アパートの家賃は3カ月も滞納されていた。家賃の取立てを食らって、彼女自身も逃げ出した。再び、ホームレス生活に入った彼女はクスリを買う金にも事欠き、ますます疲弊していった。 そんなとき覚えたのが置き引きだった。駅の待合室で乗客がほんのわずかの間、手荷物から離れたスキを狙って犯行を繰り返した。ブツは盗んだ金を手に渋谷のセンター街にたむろするイラン人と交渉し、購入した。だが、そんなことがいつまでも続くわけがない。 インターネットカフェではゆっくり眠ることもできなかった。彼女はたまたま見つけた留守宅に上がり込むと、ベッドで横になった。つい、眠りこけてしまった。帰宅した家人は彼女を見てびっくり。すぐに通報して御用になったのだ。執行猶予付き判決を受けたものの、玉木さんのこれからはまだ、決まっていない。
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社会 2008年12月11日 15時00分
麻生首相 「たばこ増税断念」で“スモーカー層取り込み”狙い
支持率急落の麻生太郎首相がたばこ増税を断念して“スモーカー層取り込み”狙い!? 政府与党は10日、来年度予算案の財源としてアテにしていたたばこ税引き上げを見送る方針を固めた。本当はたばこ増税派である首相は、記者団に「たばこの増税を指示したことはない」と述べ、断念する以上はせめて愛煙家を味方につけたいともとれる考えをのぞかせた。支持層がアキバのヲタク層だけじゃ頼りないのか? たばこ税引き上げは来年度税制改正の焦点のひとつになっている。来年度予算案における社会保障費の抑制幅2200億円をできるだけ小さくする財源として、毎度のことながら愛煙家がターゲットにされた。 健康ブームのさなか、公共の喫煙スペースは加速度的に縮小中。増税によってたばこが吸えなくなっても「むしろ健康にいいじゃないか」と屁理屈をこねて突っぱねられるから、政府にとっては実に都合がいいのだ。 ところが、ここにきて自民党税制調査会はたばこ増税を税制改正大綱に盛り込まない方向に動いた。首相もこれを尊重せざるを得ない状況にある。社会保障費の抑制幅を小さくするためには別の財源を考えなければならず、首相は難しい局面に立たされた。 JTをはじめたばこ関連業界は今回も増税に猛反発しているが、お上が決めてしまってはさからえない。本来であれば首相が裏で「たばこ増税」を指示すれば決まる話であり、麻生氏も本心ではたばこ増税に踏み切りたい意向とされる。 しかし、支持率急落で首相の求心力・神通力は急速に弱まった。ヘタに指示して通らなかった場合、逆に政権の致命傷にもなりかねない。泣く泣く党税調の意向を汲むことになったわけだ。 麻生首相にしてみれば、どうせ増税できないんだったら、敵にするかもしれなかった愛煙家を味方につけたいところ。喫煙率は下がってきているとはいえ、いまだ国内には約2700万人のスモーカーが肩身を狭くしてスパスパ煙を吐いている。漫画好きで秋葉原のヲタク層に人気のある首相だが、支持率低下で少しでも味方を増やしたいのだろう。 10日、記者団に対して、まるでたばこ増税などハナから考えていなかったといわんばかりに語った裏にはそんな事情が透けて見える。なにも減税したわけじゃないが…。
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社会 2008年12月11日 15時00分
「ドラッグウォーズ -薬物汚染の闇を追う-」(12)実録・主婦がハマったパチンコ不倫とシャブ漬けセックス
覚せい剤を使ったセックスがこんなに快感なんて…。シャブ漬けセックスの虜になって深みにハマってしまったのが主婦の水口時恵さん(52=仮名)。水口さんは会社社長の夫を持ち、何不自由なくこれまで暮らしてきた。夫との間には2人の娘がいる。そんな水口さんの唯一の趣味はパチンコだった。毎日のように駅前にあるパチンコ店で終日、パチンコ台と向かい合っている。 その店で磯村という男と知り合った。年を聞くと水口さんよりひと回り若い39歳。なかなかのイケメンだ。 チンジャラジャラ…。 「今日はどうだった?」 昼食をとりながら話をすることもあって2人は次第に接近していった。手にした稼ぎを軍資金に飲みにいくこともあり、口のうまい磯村に水口さんはメロメロになっていった。 といっても、水口さんは主婦。外泊ができるわけではないが、男女の関係になると、磯村はパチンコに負けたと言っては金を引っ張った。 「セックスの快感がより高まるから」 磯村がホテルでバッグから取り出したのはパケに入った白い粉だった。それをアルミホイルの上に載せ、下からライターの火であぶった。立ち上る煙を嗅ぎながら、磯村は「時恵さんもやらない」と誘った。恐る恐る水口さんも便乗する。 しばらくすると、心臓がバクバクいった。気持ちが一気に高ぶっていくのが分かる。服を脱ぐ手間さえ惜しんで、2人は互いの体をむさぼりあった。快感が頭を貫いた。頭が真っ白になった。水口さんがその白い粉を覚せい剤と知ったのは後になってからだ。 「いけないわ。こんなことしていたら、お互い駄目になってしまう」 水口さんは言ったが、磯村から求められるとつい応じてしまった。覚せい剤を手に入れるために必要な金を5万、10万円と貢いだ。気がついたら、それは軽く500万円を超えていた。 夫が彼女の様子がおかしいことに気づいたのは1年後のことである。家事をしている最中、突然、天井にうじ虫が這っていると大声を出したのだ。 「あなた、この家にはうじ虫がいるわよ。ホラホラ見て。何とかしなきゃあ」 驚いた夫がさっそく精神科に連れて行ったが、原因は分からなかった。ひょっとして、統合失調症か。夫や娘は心配した。司直の手につかまったのはそれから数カ月後である。売人のリストから磯村の存在が浮かび、愛人の水口さんにまで捜査の手は及んだ。尿検査の結果、陽性。夫は激怒し、水口さんを離婚した。初犯ということで執行猶予はついたものの、有閑マダムの満ち足りた生活を失った彼女は、6畳一間の文化住宅暮らしを余儀なくされている。(写真はイメージです)
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社会 2008年12月10日 15時00分
麻生首相 “新春内閣改造”奇手説
内閣支持率急落で追い詰められた麻生太郎首相(68)が、来年年明け早々に「内閣改造の奇手に打って出る」とのウワサが流れている。この支持率ではとても解散・総選挙はできず、回復が見込める要素もない。かといって、組閣から約3カ月半の改造となれば異例中の異例。“新春内閣改造”はあるのか? 「政権発足から約2カ月半で支持率20%台前半はありえない。最悪の辞め方だった福田前政権からのバトンというハンデを差し引いても、首相の責任は重い。ところが、麻生政権には支持率を盛り返せるだけの切り札がない。内閣改造ぐらいしかイメージアップにつながる手がないため、“選挙のために”を合言葉に年明け早々に改造に着手するプランが検討されているといいます」(永田町関係者) 自民党内では、すでに“麻生降ろし”の動きが本格化しつつある。首相周辺は相当神経質になっており、反麻生派の取り込みに必死。これまでは無視していた中川秀直元幹事長すら抱き込もうとしている。国民の冷たい視線もかなり気にしている様子。首相は9日、閣僚に対し、雇用対策で思い切った予算編成をするよう指示したが、遅きに失した感は否めない。 そうした中、党内の中堅・若手議員は会合を開き、公然と政権運営を批判。野党が内閣不信任案を提出した場合には、同調することも視野に入れて考えるべきだ、などと物騒な話が飛び交った。麻生首相は記者団に「僕はいろんな意見があっていいと思う」と精一杯強がってみたものの、こめかみはピクついていた。 全国紙の政治部記者は「問題は麻生首相を降ろしたところで、その後釜に据える人材がいないこと。小池百合子元防衛相や野田聖子消費者行政担当相の名前が挙がっているが、初の女性総理誕生の話題性で乗り切れるほど簡単ではない。仮にいたとしても、安倍、福田に続き麻生も…となれば総選挙へのダメージは避けられない。反麻生でまとまろうにも、動くに動けない状況にある」と解説する。 麻生首相はこの日、支持率急落を深刻に受け止めているとの国民向けポーズから派閥の領袖クラスや首相経験者と相次いで面会し、政権運営への協力を求めた。しかし、前出の永田町関係者は、年内にもう一度“別のお願い”で回ることになるという。 「大幅な内閣改造への根回しです。わずか3カ月半で改造せざるを得なくなった、協力してほしい、と。すべては根拠のない自信で今国会の冒頭解散を突っぱねた麻生首相の責任。閣僚不祥事があったわけでもないのに、とんだとばっちりですが、人事ぐらいしかやれることがない。そうでもしないと、総選挙を戦えませんからね」 野党転落も現実味を帯びる中、“待機組”には大臣の椅子は確かに魅力的。現閣僚はもともと解散までの短命と覚悟していたし、組織防衛の観点からみれば最善の策かもしれない。しかし、よりによって新春早々、内閣改造するメリットなどあるのか。 「新春ご祝儀相場が期待できます。日本人にとって、1年の区切りとなる正月は特別なもの。国民のおとそ気分が抜けないうちに目先を変え、再出発、出直しを印象付けるんです。内閣改造で支持率回復が見込めるのはこのタイミングしかありません」(前出の永田町関係者) しかし、新味を打ち出そうにも、すでに小渕優子少子化対策担当相ら党内のめぼしい人材は使い切っている。 「発想が逆ですよ。フレッシュな人材ではなく、重厚な人材を登用するんです。麻生首相の独走に“待った!”をかけられるお目付け役が必要です。何につけ麻生首相が『オレが、オレが』と前に出たがるため、現閣僚はほとんど目立たない。麻生氏の言動ひとつで支持・不支持が大きく揺れたのはそれが主因です。小泉内閣における“塩爺(塩川正十郎元財務相)”のようなタイプが望ましい」(同)○ほとんどビョーキ 支持率急落でも貫く高級ホテルバー通い 麻生首相のつまずきは高級ホテルのバー通いに始まったといっていい。記者団に逆ギレし、「安い」と言い切った“庶民感覚”に国民はあきれ返った。パフォーマンスはすべて逆効果。エラソーなくせに漢字もまともに読めず、経済政策も後手後手で逆風が吹き荒れている。それにもかかわらず、なんのこだわりなのか、いまだ夜には高級料理店&高級ホテルバー通いを続けている。 ここ1週間を振り返ってみると、2日夜には東京・紀尾井町のホテル・ニューオータニ内のフランス料理店「トゥールダルジャン」で会食後、同ホテル内のバー「カトーズ ダイニングバー」に直行。3日夜は、東京・内幸町の帝国ホテル内の会員制バー「ゴールデンライオン」で締めた。 4日夜は、千賀子夫人とともにポーランドのカチンスキ大統領夫妻と夕食会を楽しんで就寝。しかし翌5日夜には、ホテル・ニューオータニ内の日本料理店「なだ万本店山茶花荘」で会食後、赤坂のすっぽん料理店をはしごする“夜の帝王”が復活した。6日夜は視察先の長崎・雲仙市内のホテルで夕食をとっておとなしく寝ている。 注目されるのは支持率急落が判明した7日夜。帝国ホテルの客室で秘書官と懇談するにとどまり、バーでの酒を控えた。ところが翌8日には、再び帝国ホテル内の会員制バー「ゴールデンライオン」に繰り出して河村建夫官房長官と乾杯している。9日夜は東京・銀座のホテル西洋銀座。ダメだこりゃ。
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社会 2008年12月10日 15時00分
麻生首相ブルった!? クーデター警戒“小泉の乱”
麻生首相が思わずブルった!? 自民党の小泉純一郎元首相らは9日、党本部で「郵政民営化を堅持し推進する集い」を開いた。安倍晋三元首相ら60人が参加する中、小泉元首相は「3年前の選挙がどういう選挙だったか、しっかり思い出してほしい」とあいさつ。小泉構造改革路線を逆行する麻生首相への暗黙のメッセージといえる。党内の不満分子が結集し、“小泉の乱”を仕掛けてもおかしくない雲行きだ。 “小泉集会”に出席した議員は衆参合わせ60人以上とみられる。 中川秀直元幹事長と石原伸晃幹事長代理に挟まれて座った小泉元首相は「なにやら不可解な行動をしている方々の多くは、郵政民営化に反対したことを『間違いだった』と誓約書まで書いて復党した」と麻生政権の中枢に入り込んだ“民営化反対組”をけん制。拍手がわき起こった。 この鳴動に麻生首相は、首筋が一層寒くなったに違いない。11日の衆院本会議では、野党提出の日本郵政グループ各社の株式売却凍結法案が採決される。小泉発言は自民党の凍結「反対」方針を確認するものだった。 麻生政権は、小泉氏の敷いた構造改革路線を後退させかねない流れをつくってきた。親玉の小泉氏が政界引退表明したためひところの勢いを失っていたが、再び表舞台に登場したことで息を吹き返した格好。親小泉派からみれば麻生政権の支持率急落は“天罰”のようなものであり、政局が混迷するなかさらにボルテージは高まりそうだ。 小泉氏もまた、まるで麻生首相らに語りかけるように「難局であればあるほど、冷静に良識ある行動をとってほしい」と述べた。さらに「もう私がこういうところにいる必要はない」とも付け加えた。 言外に“そう信じていいよね?”と匂わせる相変わらずの役者っぷり。この集会には、中川氏のほか小池百合子元防衛相、小泉チルドレンら反麻生派が多かったが、安倍元首相や細田博之幹事長ら親麻生派もちらほら交じっていた。 まるでクーデター前夜のような顔ぶれに、安倍氏が反麻生勢力の“乱”をけん制するシーンも。しかし、なんだかんだ言っても国民的人気と党内求心力があった小泉氏と、投げ出し辞任でひ弱さを露呈した安倍氏とでは格が違いすぎる。果たして“小泉の乱”が起こるのか、政界はさらに先行き不透明になってきた。
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社会 2008年12月10日 15時00分
「ドラッグウォーズ -薬物汚染の闇を追う-」(11)紅白テノール歌手ジョン・健・ヌッツォと元アイドル赤坂晃がハマった芸能界薬物あるあるパターン
米国籍のテノール歌手、ジョン・健・ヌッツォ(42)が覚せい剤取締法違反で警視庁荏原署に現行犯逮捕されていたことが先ごろ分かった。ヌッツォ容疑者はイタリア系米国人の父と日本人の母親を持つハーフ。米国チャップマン大音楽学部声楽科を卒業、米国国内のコンクールで1位になり、2000年ウイーン国立歌劇団と専属契約を結んだ。 NHK大河ドラマ「新撰組!」のテーマ曲を歌ったほか、02年と04年の紅白歌合戦に出演している。荏原署の取り調べに対して、「バカなことをした」としょげ返っているという。 有名テノール歌手に一体何があったのか。 「逮捕のきっかけは職質だった。すると、ズボンのポケットにビニール袋に入った覚せい剤0.7グラムを所持していたといいます。実は警察もいきなり職質したわけではない。荏原署に匿名のタレコミがあったんです。それに基づいて内偵していた捜査員が、ブツを所持しているのは間違いないとして職質したわけですよ」(警視庁詰め記者) ヌッツォ容疑者はこのところ目立った活動はしていなかった。所属のユニバーサルミュージックからアルバム「テノリッシモ」を発売して以降、楽曲のリリースがなかったという。今回の事件で同社は「テノリッシモは12月1日で発売中止にした」と発表した。麻薬取締部のOBが言う。 「人気にかげりが出た。以前ほど出番がなくなった。それで落ち込み、クスリに手を出す。芸能人が違法薬物にハマる典型的なケースです。結局、今の時代、不安なんです。戦後、ヒロポンが蔓延し、第一次覚せい剤乱用期を迎えた。同じように今、大麻や覚せい剤に走る連中が多いのは揺れる社会と無縁ではない」 昨年、元光GENJIの赤坂晃が東池袋の路上で警視庁大塚署に逮捕されたのも同じような経緯があった。一時は超人気アイドルとして一世を風靡した光GENJIだが、その人気も今は昔の話。メンバーはそれぞれ自立していったが、赤坂はかつての栄光が忘れられず、クスリで寂しさを紛らわしていた。 赤坂は外国人の男からクスリを買い、歩いているところを大塚署員に職質され、覚せい剤1グラムを所持していたため現行犯逮捕されたのだ。赤坂は「自分で使用していた。ストレスがあった」と供述。裁判では執行猶予付きの判決を受けている。こう次から次へ芸能人がクスリで逮捕されるとは呆れ返るばかりだ。夢を売る商売というプライドを失ってしまったのか。 芸能人ではないが、さるスポーツ選手の腹立たしい姿を紹介しよう。2010年W杯アジア最終予選をドーハで行った時のことだ。カタールと闘うため、空港を降り立ったさる有名選手はTシャツを身につけていた。そして、その背には大麻の葉っぱがあしらってあったのだ。「これからW杯最終予選を闘う姿を日本中のサポーターが見ているのに、絶対、許せないと思ったね」(前出のOB)。猛省をうながしたい。
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社会 2008年12月09日 15時00分
麻生降ろし“仁義なきシナリオ”
内閣支持率急落で逃げ場のなくなった麻生太郎首相が、党内から追い詰められている。反麻生派の“斬り込み隊長”渡辺喜美元行政改革担当相は8日、首相を退陣に追い込む3つの方法を示唆。首相を支えてきた鳩山邦夫総務相までもが政界再編を是認する考えを述べたから末期的だ。慌てた首相は、反麻生派の“中ボス格”中川秀直元幹事長と週内にも会談を持って、動きを沈静化させようと懸命。麻生降ろしの“仁義なきシナリオ”が着々と進んでいる。 冷や飯を食わされていた反麻生派は、待ってました! とばかりに首相に批判的な動きを活発化させている。渡辺元行革担当相は8日、都内で講演し、首相退陣のシナリオを3つ示した。 具体的には「総裁リコール規定」「内閣不信任案」「総理・総裁分離」の3通りである。 総裁リコールは、党則規定を利用して臨時総裁選になだれこむというシナリオ。内閣不信任案は、造反自民党議員によって可決された宮沢内閣の例を挙げた。分離は、話し合い解散に向けて“選挙管理内閣”をつくるというものだった。 渡辺氏自身は、さすがに“これがベスト”という選択を示すことは避けたが、麻生首相にとっては首のはねられ方以外のなにものでもない。しかも、渡辺氏が直後に開いた政治資金パーティーには民主党の枝野幸男元政調会長が駆け付け、「いずれ民主党で一緒にやることになるかもしれない」とラブコール。公然と“処刑方法”を示されるあたりに、麻生政権のちょう落ぶりがうかがえる。 さらに“身内”からも追い打ちが…。総裁選で麻生氏を支えた鳩山総務相が8日、内閣支持率低下について「世論調査では政界再編がいいという意見が一番多いわけだろうから、われわれも十分考えなければいけない。いろんな意味での政界再編はあっていい」と発言。“政界再編やむなし”との認識を示した。 こうなると、麻生首相も慌てないわけにはいかない。首相周辺が明らかにしたところによると、首相は反麻生派の中川元幹事長と週内にも会談を持つ見通しとなった。表向きは、中川氏が本部長代行を務める党国家戦略本部の活動について話すことになっているが、中川氏を取り込む狙いもありそう。中川氏との連携を進言した周辺に対し、首相も前向きな姿勢を示しているという。
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社会 2008年12月09日 15時00分
「ドラッグウォーズ -薬物汚染の闇を追う-」(10)芸能人ドラッグ汚染と乱交パーティー
芸能人は薬物に溺れやすい。栄枯盛衰は世の常だが、人気がなくなってもブレークした時のことが忘れられず、クスリをやりながら在りし日に思いを馳せるのだ。 田代まさし、赤坂晃、加瀬大周…。最近、逮捕された芸能人はみなしかりである。 女優三田佳子の二男、高橋裕也(28、写真)が覚せい剤取締法違反で警視庁三田署の捜査員に逮捕されたのは昨年11月だった。高橋の場合、芸能人として何ら実績はなく、親の七光りでチヤホヤされてきただけだが、かえってそのことが本人の自覚の妨げとなったようだ。 高橋の逮捕は3度目。三田は三田なりに愛息を更生させようと必死なのだろうが、「一説には1カ月の小遣いが80万円。そんな大金を手に自由きままにできれば、誘惑にかられないほうが不思議というもの」(芸能記者) 今年1月、東京地裁は懲役1年6月の実刑判決を言い渡したが、本人は不服で控訴した。本人も親も何とか懲役だけは逃れようと懸命だが、3度目の逮捕では執行猶予は難しい。これまで唐十郎が身元引受人になったりして周囲が更生を支えようとしたが、途中で挫けた。 「高橋の場合、クスリの乱用でかなり危険な状態にあるのではないでしょうか。覚せい剤の常習者ともなると、その薬効を得るには1度の量も回数も増やさなくてはならない。本人にとっては打った直後が正常な状態となるんです。打てばハイ。覚めれば鬱。その繰り返しが長年続いてきた。何を約束しても守れないのは当然と言える」(麻薬取締部のOB) 六本木で脱法ドラッグを売っている六本木の店に入っていく高橋の姿が目撃されたこともある。母親の三田は薬物のため鬱になっていたと証言したほどだ。 2度目の逮捕は麻薬取締部によるものだった。 「その時は自宅の地下室で違法薬物を乱用しながら乱行パーティーをやっていた。もうメチャクチャですよ」(前出のOB) 違法薬物でも薬理効果はそれぞれ異なる。「ヘロインは使用すると自分の殻に閉じこもる。一方、覚せい剤はジェットコースターに乗ったように開放感と万能感に満たされる」(前出のOB) 覚せい剤を打って開放感に満たされたとき、いい女がいれば、集団レイプに及ぶことがよくあるという。この際、一定期間、刑務所で過ごし、クスリから遠ざかるとともに、自分の人生をじっくり考えたほうがいいのではないか。
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社会 2008年12月08日 15時00分
「ドラッグウォーズ -薬物汚染の闇を追う-」(9) 大麻&覚せい剤所持の元AV女優・倖田梨紗に有罪判決 囁かれる芸能界“ドラッグセックス”ルート
懲役1年6カ月、執行猶予3年。11月、自宅に大麻と覚せい剤を隠し持っていたとして逮捕された元AV女優に東京地裁は3日、判決を言い渡した。公判は1回で起訴状朗読から、被告人尋問、判決まで言い渡すスピード審理だった。 「分かりますか。3年間、何もしなければ刑務所に入らなくてもいいということだが、罪を犯せば即刻、刑務所行きです。いいですね」 空ろな目。げっそりした頬。裁判長を見る目も弱弱しい倖田梨紗こと菊地有紗(22)。典型的なヤク中特有の症状を呈している倖田に裁判長はこう説諭した。 彼女も「逮捕されたことはクスリをやめるきっかけになり、感謝しています」と述べた。 倖田はプロテニスプレイヤー宮尾祥慈容疑者(27)と昨年5月、六本木のクラブで知り合い、今年9月から交際をスタートした。ところが、よりによってその宮尾は大麻を乱用していたのだ。 「悪い偶然が重なったもんです。実は倖田も覚せい剤の乱用者だったんです。AVの仕事をやめてから寂しさを紛らわすため、覚せい剤をやっていたんです。売人はAVの同僚から紹介された。パニック障害の持病もあったことから、余計、深みにはまったらしい」(社会部記者) 大麻の乱用者とシャブ中がいっしょになったのだから、行き着く先は容易に想像がつく。「大麻を入手して」。宮尾の要求を倖田は簡単に受け入れる。「大麻と覚せい剤を併用すると、効果はさらに高まります」。売人からも併用を勧められたという。 公判の中では、クスリをやりながらセックスをやったくだりは一切、触れられなかった。実際になかったのか、彼女が供述しなかっただけなのか、それは分からない。だが、「女が覚せい剤に手を出す最大の理由は好奇心ですが、セックスからより大きな快感を得たいと手を出す女も多い」と麻薬取締部のOBは言う。 取調べでは、毎月1度売人からブツを購入していたことが判明している。ちなみに、倖田が覚せい剤を吸引する時のやり方は炙りだったという。 「注射器を使うと腕に痕跡が残ることから、最近の流行です」(前出のOB) 倖田は六本木を根城に遊び回っている若手芸能人との交遊も噂される。果たして、セックスの前にクスリを使っていたのか。本人は、「手許にクスリがない時もありました」と毎日のようにシャブを吸引していたことを否定するが、今度の事件をきっかけに摘発はさらに広がるのか。
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社会 2008年12月08日 15時00分
内閣支持率急降下、麻生首相“地獄の1ケタ台”見えた! 共同25%、朝日22%、読売・毎日21%
内閣支持率が大手各紙の世論調査で急落、麻生太郎首相が大ピンチを迎えた。共同通信社が6、7両日に行った全国電話世論調査では、前回11月調査から15.4ポイントと尋常でない落ちっぷりで25.5%を記録。けさ8日の大手紙は、朝日が22%、読売と毎日がそれぞれ21%と独自調査結果に基づく支持率急落を1面トップで報じた。頼みの綱だった“党首力”でも民主党小沢一郎代表に初めて逆転を許し、麻生政権は“地獄の支持率1ケタ台”が見えてきた。 政権発足からわずか2カ月でこの急落ぶりは、永田町の常識を覆したといえる。本来ならば多少の問題点があったとしても、3カ月程度は“ご祝儀相場”で内閣支持率は高めに保たれるからだ。 この異常さを伝えるため、大手各紙は見出しに強い言葉を入れた。「内閣支持半減21%」(読売)や「麻生内閣支持激減21%」、朝日は「麻生政権2カ月で急降下」と説明を付けた。 それぞれ独自調査したにもかかわらず、前出3紙とも、どちらが首相にふさわしいかを問う“党首力”で麻生首相が小沢氏に逆転される結果となった。つかみどころのなかった福田前首相と比較し、強いリーダーシップが期待された麻生首相の生命線が断ち切られた瞬間といっていい。 麻生政権の急激な不人気ぶりは、ボロカスに言われた福田・安倍両政権をしのぐ。いずれも政権支持率は下落していったが、発足3カ月後では福田35.3%、安倍48.6%と、政権維持の“危険水域”とされる支持率30%切りは回避している。 それを麻生政権は最短2カ月で突破。ここまで急落しては早期の解散・総選挙に踏み切るのは事実上困難で、足元の与党内でも一層ぐらつきが増すのは間違いない。このペースでいけば、“政権の地獄モード”といわれる1ケタ台に突入するのも時間の問題だ。 急速に国民の「麻生離れ」を招いた原因は、相次ぐ政策のぶれや失言によるものだから麻生首相の自業自得。与党内では大胆な政策転換を求める悲鳴に似た声が上がり、「もう麻生首相では解散は打てない」(自民党閣僚経験者)と“麻生降ろし”が本格化しそうな気配すら漂ってきた。 自民党の菅義偉選対副委員長は7日、支持率急落について「浮き足立った自民党議員が出てきたことが影響している」と述べ、渡辺喜美元行政改革担当相らが首相批判を繰り返していることを一因に挙げた。当の渡辺氏は状況によっては離党も辞さない姿勢をみせており、水面下の動きが加速することが予測される。 民主党をはじめとする野党は、内閣支持率急落にイケイケモード。「国民は麻生内閣を完全に見放した」(鳩山由紀夫民主党幹事長)などと言いたい放題だ。“てやんでえ太郎”は方針転換するのか、その動向が注目される。