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「ドラッグウォーズ -薬物汚染の闇を追う-」(11)紅白テノール歌手ジョン・健・ヌッツォと元アイドル赤坂晃がハマった芸能界薬物あるあるパターン

 米国籍のテノール歌手、ジョン・健・ヌッツォ(42)が覚せい剤取締法違反で警視庁荏原署に現行犯逮捕されていたことが先ごろ分かった。ヌッツォ容疑者はイタリア系米国人の父と日本人の母親を持つハーフ。米国チャップマン大音楽学部声楽科を卒業、米国国内のコンクールで1位になり、2000年ウイーン国立歌劇団と専属契約を結んだ。
 NHK大河ドラマ「新撰組!」のテーマ曲を歌ったほか、02年と04年の紅白歌合戦に出演している。荏原署の取り調べに対して、「バカなことをした」としょげ返っているという。

 有名テノール歌手に一体何があったのか。
 「逮捕のきっかけは職質だった。すると、ズボンのポケットにビニール袋に入った覚せい剤0.7グラムを所持していたといいます。実は警察もいきなり職質したわけではない。荏原署に匿名のタレコミがあったんです。それに基づいて内偵していた捜査員が、ブツを所持しているのは間違いないとして職質したわけですよ」(警視庁詰め記者)
 ヌッツォ容疑者はこのところ目立った活動はしていなかった。所属のユニバーサルミュージックからアルバム「テノリッシモ」を発売して以降、楽曲のリリースがなかったという。今回の事件で同社は「テノリッシモは12月1日で発売中止にした」と発表した。麻薬取締部のOBが言う。
 「人気にかげりが出た。以前ほど出番がなくなった。それで落ち込み、クスリに手を出す。芸能人が違法薬物にハマる典型的なケースです。結局、今の時代、不安なんです。戦後、ヒロポンが蔓延し、第一次覚せい剤乱用期を迎えた。同じように今、大麻や覚せい剤に走る連中が多いのは揺れる社会と無縁ではない」

 昨年、元光GENJIの赤坂晃が東池袋の路上で警視庁大塚署に逮捕されたのも同じような経緯があった。一時は超人気アイドルとして一世を風靡した光GENJIだが、その人気も今は昔の話。メンバーはそれぞれ自立していったが、赤坂はかつての栄光が忘れられず、クスリで寂しさを紛らわしていた。
 赤坂は外国人の男からクスリを買い、歩いているところを大塚署員に職質され、覚せい剤1グラムを所持していたため現行犯逮捕されたのだ。赤坂は「自分で使用していた。ストレスがあった」と供述。裁判では執行猶予付きの判決を受けている。こう次から次へ芸能人がクスリで逮捕されるとは呆れ返るばかりだ。夢を売る商売というプライドを失ってしまったのか。

 芸能人ではないが、さるスポーツ選手の腹立たしい姿を紹介しよう。2010年W杯アジア最終予選をドーハで行った時のことだ。カタールと闘うため、空港を降り立ったさる有名選手はTシャツを身につけていた。そして、その背には大麻の葉っぱがあしらってあったのだ。「これからW杯最終予選を闘う姿を日本中のサポーターが見ているのに、絶対、許せないと思ったね」(前出のOB)。猛省をうながしたい。

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