田代まさし、赤坂晃、加瀬大周…。最近、逮捕された芸能人はみなしかりである。
女優三田佳子の二男、高橋裕也(28、写真)が覚せい剤取締法違反で警視庁三田署の捜査員に逮捕されたのは昨年11月だった。高橋の場合、芸能人として何ら実績はなく、親の七光りでチヤホヤされてきただけだが、かえってそのことが本人の自覚の妨げとなったようだ。
高橋の逮捕は3度目。三田は三田なりに愛息を更生させようと必死なのだろうが、「一説には1カ月の小遣いが80万円。そんな大金を手に自由きままにできれば、誘惑にかられないほうが不思議というもの」(芸能記者)
今年1月、東京地裁は懲役1年6月の実刑判決を言い渡したが、本人は不服で控訴した。本人も親も何とか懲役だけは逃れようと懸命だが、3度目の逮捕では執行猶予は難しい。これまで唐十郎が身元引受人になったりして周囲が更生を支えようとしたが、途中で挫けた。
「高橋の場合、クスリの乱用でかなり危険な状態にあるのではないでしょうか。覚せい剤の常習者ともなると、その薬効を得るには1度の量も回数も増やさなくてはならない。本人にとっては打った直後が正常な状態となるんです。打てばハイ。覚めれば鬱。その繰り返しが長年続いてきた。何を約束しても守れないのは当然と言える」(麻薬取締部のOB)
六本木で脱法ドラッグを売っている六本木の店に入っていく高橋の姿が目撃されたこともある。母親の三田は薬物のため鬱になっていたと証言したほどだ。
2度目の逮捕は麻薬取締部によるものだった。
「その時は自宅の地下室で違法薬物を乱用しながら乱行パーティーをやっていた。もうメチャクチャですよ」(前出のOB)
違法薬物でも薬理効果はそれぞれ異なる。「ヘロインは使用すると自分の殻に閉じこもる。一方、覚せい剤はジェットコースターに乗ったように開放感と万能感に満たされる」(前出のOB)
覚せい剤を打って開放感に満たされたとき、いい女がいれば、集団レイプに及ぶことがよくあるという。この際、一定期間、刑務所で過ごし、クスリから遠ざかるとともに、自分の人生をじっくり考えたほうがいいのではないか。