この消防士長は今年8月から9月、夜勤中に同僚の机の引き出しを開けるなどして金を盗んでいた。回数は判明しているだけで12回に及ぶが、25年前から盗みを繰り返していたのだという。
盗みが判明したきっかけは、金が減ることに気がついた同僚4人。泥棒の正体を突き止めようと、小型カメラを複数台設置し様子を見たところ、あろうことか消防士長が盗みを働いていた事が発覚。10月31日付で停職6か月の懲戒処分となり、依願退職した。
なぜ、このような姑息かつ同僚の信用を失うような行動をしたのか。消防士長は消防局の事情聴取に対し、「結婚後、小遣い制となり子供が生まれ減額され、タバコ代などを補填するために盗んだ」と説明しているという。自分の趣味嗜好欲を満たすために金を盗むという、実に幼稚な動機から犯行に及んでいたのだ。しかも、25年前から盗みを働き、バレずにいたとは驚きだ。
男の行動と動機に、世のお父さんから「俺は小遣い制でかなり少額だけど我慢してやりくりしている」「そんなことが盗む動機として許されると思っているのか。もっと稼げばよかったんじゃないのか」「バレたら全ての収入を失うことになるのがわからなかったの?」「小遣い制は辛いけど、盗もうと思ったことはない」など、怒りの声が広がる。
一方で、行動は許せないとしながらも、「恐妻家だったのかもしれない」「小遣い制が辛いのはわかる」「奥さんの尻に敷かれて、ストレスが溜まっていたのかも」「嫁がもう少し配慮しても良かったんじゃないか」という同情の声も一部から聞かれた。
消火活動で人を救ったこともあったであろう消防士長だが、家計の火の車は消火することができず、盗みを働き依願退職ということになり、火に油を注いでしまう結果になった。自業自得である。