首相官邸で兵庫県宝塚市の木村佳友さんら車いす生活を送る3人の表敬を受けた首相は、同伴した介助犬「エルモ」に手や顔をなめられて満面の笑み。思わず「犬には好かれる」とぼやき、周囲の笑いを誘った。
さらに同日夜、官邸で首相番の女性記者から1日早いバレンタインデーのチョコレートをもらうと、またまたニッコリ。「きょうは13日の金曜日。悪いことが起きる日だったんだけどなあ」と相好を崩した。記者が機転を利かせて「国産チョコなので内需拡大に貢献しました」と話すと、「いいところ突いてるねえ。ありがとう」と笑顔で応じた。
しかし、やはり不吉な日ではあった。小泉氏の麻生首相批判は同日、与野党に波紋を広げ、求心力低下が著しい首相のクビをじわじわ締め上げた。自民党は、定額給付金関連法案の衆院再議決批判に若手議員が同調しないか警戒。民主党は小泉チルドレンらの大量造反を期待している。麻生氏にとって小泉氏は、1日早くやってきた“ジェイソン”だったといえる。