社会
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社会 2010年05月31日 18時30分
デニス・ホッパーの思いで
お久しぶりです。朱里です。ようやくアメリカの景気は上向きとのことですが、いまひとつ実感が沸かないのはなぜでしょうか。前回もお伝えしたインフレ気味の景気ですが、とりあえずガソリンは現状で1ガロン(約3.8リッター)あたり3ドルですので、今のところ落ち着いていますが、夏の旅行シーズンに向けて値上がりは必至です。LAのような車の無い生活が出来ない場所は、とにかくガソリンの価格の変動が家計に影響大なのです。 さて自分の生業であるガラスオーナメントの需要ですが、2008年秋以降急降下だった仕事の請負も今年の初めくらいから、マリブの住民や医者、弁護士などのスぺシャリストからの注文で復活し始めました。私のパートナーであり、また会社のボスのマイクもさぞ喜んでいることでしょう。ただ未だに巷では、ファッションモールの空き店舗は1年以上も変化はないですし、ファンシーレストランはかなり暇そうです。 先週末、とうとうデニス・ホッパーが帰らぬ人になりました。数々の出演映画の中では、何回となく凄惨な死を披露した彼も実生活ではヴェニスの自宅で静かに亡くなられたそうです。デニス・ホッパーと言えば、監督と脚本、更にビリーの役で出演した『イージー・ライダー』や近年では『スピード』で演じた元警官の爆弾魔が有名なのですが、個人的には『理由なき反抗』での不良少年、その後のトム・リプレイを演じた『アメリカの友人』と『ランブル・フィッシュ』でのマット・ディロンとミッキー・ロークの父親役がたいへん思い出深いです。それぞれいろいろな方々のご意見は違うでしょうが、これが私のホッパー・ベスト3です。 アングリー・ヤングメンの代表であったデニス・ホッパーと実際に街で出くわしたことがあります。2003年の6月頃に、仲の良い友人と彼の奥さんと3人でアボット・キニーの小さなレストランで食事を終えたあと、夜でもかなり気温が上がってきた戸外を散策していました。すると、そんなに威圧感はないものの、存在感のある白い顎鬚が良く似合っている紳士がひとりで前から歩いてきました。紳士は、現在7歳になった息子を当時まだ身籠っていた友人の妻の前に来ると、いきなり中腰になって大きなお腹をゆっくりと擦り始めました。3人ともその紳士がデニス・ホッパーだと既に気付いていたのですが、急なことなので面喰いました。そして白い髭の紳士は「男の子だな。元気にしろよ」と声を掛けてくれました。その姿は、『ブルーベルベット』のフランク・ブースほどエキゾチックではなく、『フラッシュバック』でのヒッピーみたいにヒラリアスでもなく、たいへん感じのよい家庭人に思えました。 あれから随分時間が経って、アボット・キニーもここ暫く寂しくなっていましたが、また久しぶりに出かけてみようと思います。 今日は、『HELL RIDE』のDVDでも借りて、彼の偉業を再確認したいと思います。写真:ヴェニスの水路(川村朱里 レドンドビーチ市在住 ハウスウエアデザイナー)
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社会 2010年05月31日 15時00分
コンプレックス商品にご用心! あるブラック企業の実態(第2回)
実質的オーナーであるSは、過去に巨額の脱税で捕まっている。その時は脱税が発覚しないように会社を清算して帳簿など一切の証拠を処分。そしてまた会社を設立する。この繰り返しで巧みに捜査の目を逃れていた。<ワンマン経営の全てが悪いわけではないが…> Sは社内では常に社員を怒鳴り散らしていたが、本当は小心者なのだとXさん。「消費者庁の設立に戦々恐々としていたのが印象的でした。その時は全社員の前で、『もう変な物は売らない。これからはマトモな商品で稼ぐんだ』と宣言していましたからね。二度目のブタ箱暮らしは勘弁、といったところでしょうか」。 しかし、マトモな商品が思ったように売れないのに業を煮やし、結局は「薬事法に違反しないような文言でコンプレックス商品を売れ」と突然方針転換したそうだ。これにはみんな大慌て。会社が生まれ変わるチャンスと感じていた社員のやる気を削いだ。「ワンマン経営。これがブラック企業の1つのポイントだと思います。経営者のひと声で方針がガラッと変わる。もっとも、Sの名前は会社には一切ありません。社長でもなければ会長でもない。だが、経営権はSにある。先日逮捕されたときに“実質的”オーナーと報道されたのはそのためです。まあ、これも自らに捜査が及ばないための策だったのですが、結局は逮捕されました」。<高い報酬で社員をマインドコントロール> この会社、とにかく胡散臭い。イカサマ商売が発覚しないよう社名を次々と変え、さらにはダミー用の屋号も数百はくだらないという。申し込みハガキのあて先も私書箱というケースがほとんどで、コールセンター以外の電話はまともに繋がらない。 が、大手転職サイトでは人気上位の“優良”企業として紹介されていたこともあるという。「とにかく待遇がいい。というか、社員が次々にやめてしまうので、待遇をよくしないと人手不足に陥ってしまうのです」。 この、やたらといい待遇もブラック企業にありがちだ。この会社はインセンティブ制度を導入しており、商品考案者・広告制作者・営業担当者にそれぞれ売り上げの数%が支払われる。「毎月1回、インセンティブ授与式が行われます。その商品が売れ続ける限り、関係者にはその一部が現金で支給される仕組みです。中には毎月数百万の金を手にしている人もいましたね。20代で年収1000万オーバーもザラでした。結局、いい金が貰えるからと、Sや他の上司のパワハラを我慢する人も多いのです。会社の思うつぼですよ」とXさん。ある意味、金こそが弱みなのだ。 もちろん、Sに反抗できないのはそれだけが理由ではない。前回挙げた度重なるパワハラで反抗する気力を無くした(=精神を病んだ)人もいれば、現実的な問題から我慢を続けて退社をしない人も。何せこの就職難である。やめるのは簡単だが、次の仕事を見つけるのがとにかく厳しい状況なのだ。承知の通り、各地のハローワークは失業者で連日あふれかえっている。「私も就職で苦しんだクチですから、たとえブラック企業でも、そしてイカサマ商品の制作を命じられようとも、職がないよりはマシだと、毎日自分に言い聞かせてましたね。私のような平社員はほとんどそうだと思います」。<Sは逮捕されたが、残党がグループ会社で活動を続けているという事実> 昨年9月。Xさんが上司の指示でイカサマ商品に関する書類をシュレッダーにかけている最中、突然捜査令状を持った捜査官がやって来た。「ああ、ついにこの時が来たかと思いました。その時は毎日怒鳴られる辛さとか、人を騙している罪悪感で、精神的に限界が近づきつつあった。だから、職がなくなるという不安よりも、むしろやっとブラック企業をやめられるという安堵感のほうが大きかった」。以来、Sは逮捕を恐れて会社に来る回数がめっきり減った。イカサマ商品の広告もほとんど出せなくなり業務は大幅に縮小。結局、Xさんはガサ入れから一か月後に解雇を言い渡された。 そして今年5月。ようやく実質的オーナーのSが逮捕。Sは取調べに対し、「薬事法違反だとは思わなかった」と話しているという。 ちなみにSが逮捕された後も、グループ会社が健康食品やダイエット食品を販売しているとXさんは指摘。仮にこの会社が同じような手法で商品を開発・販売しているのだとしたら、その効果には当然ながら疑問符がつく。これ以上詐欺の被害者が出ないよう、担当の神奈川県警には警察の威信にかけて悪徳業者を徹底的に懲らしめてほしいものだ。
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社会 2010年05月31日 12時30分
町田たんぼの現状
“欲望の町”町田…かは知らないが、いわゆる町田の“田んぼ”地帯を筆者が最後に確認したのは、5年前のことだった。丁度その日は、夜に雑誌の取材で横須賀に行く予定が入っていて、その道すがら途中下車して物見遊山に立ち寄ったのである。当時、コンビニ前には援助交際らしき少女、K橋付近には日本人の金髪おばさん、南米系の外国人などがいて、ボーリング場脇・その肝心の田んぼ(ビル内の、小さく店が区分けされた飲み屋街にみえる一角)にも、たくさんの中国人女性がおもに店先に立っていた。その他東南アジア人などもいて、客と離れていそいそと近隣のレンタルルームに移動していく女性の姿も何度か確認した。 そして2010年5月某日の取材−−。 田んぼは、つぶれたままだった。入り口の戸は締め切られ、チェーンで立ち入り禁止のようになっていた。 「本格的な営業はありません。立ちんぼの女性は毎日見廻っています」(警官)という言葉通り、深夜に近くなった時間にパトカーがゆっくりとK橋のたもとに来た。 女性自体は、明らかにそれらしき中国人女性が、コンビニ前にいた。こうやって場所を移動して摘発を逃れているのだろう。 こちらもかつて援助交際のメッカといわれた? ボーリング場前だが、その向かいのホテルの外壁には、児童に見える方はお断りしています、という内容の大きなポスターが貼ってある。 周辺住民の防犯の意識にほうが勝っているのか、あのかっての賑わいはなく、よどんだ不気味な空気の暗闇に、筆者のように散歩する男たちがほかに数名徘徊しているだけだった。貸しルームも、現在はソファー、テーブル、エアコン…といった家財道具が投げ出され、ビル全体が廃墟となっていた。 「それでも一日も見回りを欠かすことはできません」(捜査員談) かつての負の遺産の復活は遠い?(了)
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社会 2010年05月29日 12時00分
湯島呼び込み地帯を歩く
「(2010年)2月4日夜、上野・湯島地区で一斉取り締まり。マッサージ店など9店舗と男女36人を摘発、うち10人を逮捕した。(略)…18〜19年に集中取締りを行ったが、昨年10月ごろから再び悪質な客引き行為などが目立ち始めたため、摘発に乗り出した」 このニュースの現場を歩いた。(湯島ってそんなところなのか?)という素朴な疑問があったからだ。 千代田線の湯島駅3番出口を上がってすぐ目の前の方角が、湯島3丁目の客引き地帯だ。さらにまっすぐ進んでたった一つ目の信号のあたりが、上野2丁目の客引き地帯。(さらにひとつ先の信号がもう上野松坂屋前である。)このあたりは台東区の商業地域で、規制は極めて緩い。 有名な湯島天神は、ちょうど駅前の通りを挟んで、客引き地帯とは間逆にひっそりとたたずむ。こちらは文京区なのだ。天神近くには三味線の製作所や氷屋、老舗料亭などなどひなびた店も多く、そのコントラストはすごい。…といいたいところだが、 「商業地域とそうでない地域が非常に入り組んでるんです」(近隣住民)という言葉通り、“こちら側”にもラブホテルが点在。やれやれ、精進落としとはいったもんだが…、と閉口する感じである。湯島の町自体、「もう10年ぐらいはこんな感じ」(近辺のサラリーマン氏など)らしい。 そんな歓楽街、とくに湯島3丁目あたりは、小さな雑居ビルに40店舗近く店を構えているビルもあり、きらめくネオンは壮観である。この狭いエリアの“小銀座”といった体でクラブとパブが密集している。 では、最盛期には約130人がいたともいわれる客引きがどこにいるか。 その“小銀座”とは反対岸を少し歩いた上野2丁目の裏通りも、飲み屋密集地帯。筆者が訪れたときには、客引き女性が30人ほど立っていた。 「そのあたりに立っている子は、ただの飲み屋の子とは限らないんです。我々の制服を見ると蜘蛛の子を散らすようにいなくなるので売春の摘発は難しい」(見廻りの警官) 中には、そんなよからぬ店の存在を話し出したお姉さんもいたのだが、これ以上は割愛。学問の神様の町は、極めてディープな客引き地帯がいまだ存在する町でもあるのかもしれない。(了)ライター 澤田瑛和
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社会 2010年05月28日 15時00分
コンプレックス商品にご用心! あるブラック企業の実態(第1回)
今月中旬、都内の通信販販売業者の社員3人が薬事法違反で逮捕された。最近、何かと話題にのぼることの多いブラック企業だが、その中でもこの会社の“ブラック度合い”はあまりにもすさまじく、以前からネット掲示板を中心に話題となっていた。怪しげな商品、社内全体に響き渡る怒声…。その会社でつい最近まで働いていたという元社員のXさんが、その実態を語ってくれた−。<人の弱みにつけこむ卑劣な商売> この会社で取り扱っていた商品は、ダイエットサプリメントや伸長サプリメントなどが中心だという。元社員のXさんは語る。「我々はこういった商品を“コンプレックス商品”と呼んでいました。ほとんどの人が何かしらのコンプレックスを抱えていると思います。そして、できることならそれを解消したいと考える。ダイエットなんかはその典型ですよね。今、世の中には色んなダイエット法がありますが、サプリもそのひとつなんです」。 しかしXさん曰く、これがどうも通常のダイエット商品ではないらしい。「効き目はまったくと言っていいほどありません。かなりいい加減な商品なんです。科学的裏づけなんてもちろん行われていませんし…」。さらに続ける。「雑誌の広告などで『一か月で10kg減!』『30歳で身長が5cmも伸びた!』などと大々的に謳っていますが、あれはまったくのデタラメです。『アメリカで大人気!』や『セレブ御用達』などのキャッチも注意したほうがいいですよ。『●●研究所の●●博士』の類も同様です」。なお、Xさんが一番酷いと感じた商品は「包茎解消器具」。それを塗れば包茎が瞬時に治ると謳ってあったそうだが、商品の中身は単なる“のり”だという。つまり皮をめくってそれを塗れば、のりだから当然くっつく。要はそれだけの話である。<体験者レポートなどもすべてでっちあげ> その会社で取り扱っている商品(サプリのほかに美肌クリームなど)は、専門知識など一切持ち合わせていない、まったくのド素人(当該企業の社員)が考えた、“完全な”イカサマ商品なのだという。「すべては『売れそうだな』からスタートします」とXさん。いい案が思い浮かんだ社員は部署に関係なく企画書の提出を求められ、それが社内で認められると商品の制作が始まる。サプリの調合はさすがに専門業者に委託するが、それが本当にダイエットや伸長に有効であるか否かは問われない。つまり効果がどうあれ、“売れれば”いいわけだ。 なお、自社製品のため値段も自由に設定でき、「極端な話、原価は数百円程度なのに定価を1万円に設定することもある。とにかく莫大な金が手に入る仕組みです」。 ちなみにXさんは「制作部」と呼ばれる部署で広告のデザインを担当していた。「まったく効果がない商品でも派手な広告で信じ込ませるのです。それが我々に与えられた使命でした。記載したデータ類はすべて偽者ですし、体験者レポートにしても、本当の体験者ではありません。モデル事務所に依頼してモデルを派遣してもらうのです。使用後と使用前のどちらかの写真をフォトショップで加工し、如何にも効果があったかのように見せます」。モデルには撮影の詳細は話さず、さらに撮影について口外しないという誓約書にサインをさせるという。 なお、Xさんはデザイナーだったが、広告の文面を考えるライターもいる。「ひとつの商品に対しデザイナーとライターが1人ずつ。2人で1つの広告を作っていきます。見開き(2ページ)1つ作るのに、大体一か月ぐらいでしょうか」。<失敗すれば殴られる> 広告が完成したら最終チェック。このチェックは実質的オーナーであるS(既に逮捕)の仕事だ。「Sはとにかく酷い人間で、何か気に食わないことがあるとすぐに怒鳴りつけます。『死ね』『消えろ』なんて汚い言葉で罵られるのは日常茶飯事です。まるでヤクザですよ。殴られたり蹴られたりした人も大勢います。パワハラを通り越して、もう犯罪レベルですね」。 しかし、それでも反抗する者はまずいなかったというから驚きだ。が、この“反抗できない環境”こそがブラック企業の共通項であり、そこには現代社会の歪みが如実に現れていた。(第二回につづく)
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社会 2010年05月26日 17時00分
フィリピンパブにハマるのはなぜ?
普通のキャバクラに飽きた男性が行くフィリピンパブ。 昨今はもう一つの事情が大きく関わってるようだ。 『不況でお金が無いから、安く済ませられるフィリピンパブへ行く』以前からの傾向だが『日本のキャバクラはいちゃいちゃできないし、冷たい。だからフィリピンパブの女の子のほうがいい…』そんな深い理由もあるのだ。 彼女達の境遇と、苦しくても笑顔で優しい姿に、わかっていても男性はコロっといってしまう。体格も日本人に近いから親近感が湧くと話す者もいる。接待や社内の飲み会で安く済ませるために2次会、3次会で使うことも多くなってるようだ。 仕事で疲れた後の心を癒してもらいたい心理が窺える。フィリピンパブにハマり、抜け出せなくなる中高年は増えている。特に工場ばかりで繁華街があまり賑わってない場合、他の娯楽が少ないため ついつい会社の同僚、先輩と通ってしまって、わかっていても抜け出せなくなるという罠に落ち、高くついてしまうこともある。 ハマってしまった者は言う。『日本のキャバクラは怖い…フィリピン人のコは優しい』 フィリピンパブの中では、奥さんや娘の前では見せないような大胆で偉そうな態度で接客を受ける者も見受けられるそうだ。それも1つの甘えの表現である。 また夜がやってくれば日本全国のフィリピンパブで抜けられない男性達の一時の宴が始まる。 何事もほどほどに…。
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社会 2010年05月26日 12時30分
メール便配達のアルバイト事情
大不況の昨今、会社で残業が出来ずに、やむなく副業を始めている正社員も大勢いることと思う。かく言う私も実はその一人。生活費を稼ぐためアルバイトをやろうと思ったのだが、私の場合、事情があって週1日のアルバイトを探すことにした。しかし、週1日で雇ってくれるところなんてなかなかみつからない。 そんなおり、新聞の折込みチラシで、某社のメール便配達の求人を発見、さっそく応募することにした。うまく採用となり、私は週1日のメール便の配達業務の仕事を翌週から始めることにした。 さてその仕事内容だが−−。 前日の夕方、翌日配達分のメール便を自宅から集配センターまで受け取りに行く。私の場合、その往復の所要時間は約1時間だった。 メール便の配達数は、私が住んでいるのが地方ということもあるのだろうが、それほど多くはなく1日50通ほどだった。 集配センターに行くと、箱に私の配達するメール便が無造作に入れられている。それを家に持ち帰り、まず担当地域ごとに分ける。それを更に、住所で分け、住所の若い順に置いて行く。 次に住宅地図を用意して、配達住所ごとにマーキングしていく。そして、配達順に箱に戻すのである。この際掛かった時間は約1時間ほどだった。 そして、翌日再び集配センターまで行き、社員がメール便配達者の携帯型バーコード読み取り機のロックを解除して、はじめて配達できるようになるのであった。 そして配達開始となったのだが、田舎では表札のない農家も多く、予想外の困難を極めた。どうしても分からないため社員に携帯電話で問い合わせ、支持を仰ぐことも何度もあった。 午前8時半に開始して、全ての作業が終わったのは午前11時半。50通のメール便を配達するのに、約3時間掛かったのだった…。 センターまでメール便を受け取りに行く所要時間や、仕分けの時間を入れると、全ての工程に掛かった時間を計算したら約5時間だった。 そしてその日の報酬だが−−。 メール便配達は時給制ではなく、完全委託制となる。私の地域はメール便1通の配達につき、報酬は22円。即ち、1日5時間の作業での受取額は、僅か1,100円。時給にすると1時間220円! しかも配達に使用する、マイカーのガソリン代も自己負担…。 結局、私は僅か3か月でリタイアした。私にとっては半分ボランティア的な要素が強いと思われたこのメール便配達の仕事。 しかし、社会との関わりを保とうとしてこの仕事を続けている定年後の老人男性が多いのも実情である。 (藤原真 山口敏太郎事務所) 参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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社会 2010年05月26日 08時00分
ネットに悪口を書き込んだ人を特定できる会社?
ネット上の誹謗中傷やうそなどは、いよいよ深刻な問題である。解決するには、発信者情報=IPアドレスの開示請求を民事裁判で求めるという方法が考えられる。 かつてあった事件の裁判では、「あそこの病院で失明した人が何人かいる」と書き込んだ被告が結局、メールアドレス、名前を被害者に明かすハメになり、被害者との面談も余儀なくされた。つまりその気になれば削除掲示板などつかわなくても、相手は特定出来る、ということ。さらにこの裁判では、被告にIPアドレスの開示が命令されて、被告自らが勤めるライバル病院から書き込んだこともバレた。ちなみに、法的に責任が問われる「発信者」は会社、このケースではすなわち病院である。だから、所属病院にもあえなくバレて迷惑をかけるという、踏んだり蹴ったりの被告だった。 ところが、現在、ネットに悪口を書いた人を特定出来る会社があるようだ。いったいそんなことが出来るのか。聞いてみた。 「御社には、スレッドごとに削除するコースがあるんですが、どのようなものですか」 業者「書き込んで、書き込んで…」 「スレッドごと落とすということ?」 業者「はい」アナクロである。 「では、人権侵害に対し、どうやって相手を特定するんですか。裁判所命令がないとIPアドレスは入手できない…」 業者「特殊な方法でIPアドレスを入手します。それは、企業秘密です」 「そうしたら、相手を裁判で訴えるんですね」 業者「いえ違います。相手にIPアドレスを伝えるんですが。それで業務は完了です」 「相手の連絡先はわかるんですか。メールアドレスとか。」 業者「は…い」 まさかフシアナサン、じゃないだろうな、と思ったが、聞かなかった。それならそれで、相手もあせるのではあろうが…。 「で、法廷に出る、と」 業者「いえ、絶対に裁判はしません」 その後も業者はかたくなに法的解決を拒んだ。結局詳細は不明。 でも、こんな会社がほんとうにあったら、現代のヒーロー、といえそうだ。(了)
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社会 2010年05月25日 11時00分
企業の不正隠しに厳しい判決 湯沸器事故の「パロマ」の例
パロマ湯沸器事故では、1985年から20年の間に多数の事故が発生し、21人が一酸化炭素中毒で死亡した。湯沸器自体に欠陥はなかったが、それを修理する業者が配線を勝手に変更するなどの不正な改造が行われ、引き起こされた事故である。 今月11日に東京地方裁判所は、2005年に都内のアパートで発生した死傷事件について、不正な改造による事故の実態を把握できたにもかかわらず、注意勧告や製品の回収指示を行わなかったとして、当時パロマ社のメーカーのトップであった、元社長・小林敏宏被告に禁固1年6か月(執行猶予3年)、元品質管理部長・鎌塚渉両被告に対しては、禁固1年(執行猶予3年)の判決を言い渡した。 消費者庁を発足させる契機にもなった、今回のパロマ湯沸器事故は、死亡した男性の母親が、死因の解明を2006年に警視庁に訴えて再捜査が始まり、ようやくパロマ社製品による一連の事故が判明したもの。もし、この母親ら遺族が声を上げなければ、闇のなかに葬られていた事件であるともいえる。 今は、消費者自身が自分の身は自分で守らなければならない時代である。今回の厳しい有罪の判決は、企業が隠そうとする不都合な真実に目をつぶらず、声をあげることの大切さを改めて教えてくれている。(「悪徳商法記者」多田文明)
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社会 2010年05月24日 11時00分
中国のGDPが日本を抜いて、世界2位になっても日本が慌てない理由
2010年の夏には、中国は日本のGDP(国内総生産)を抜いて、世界第2位の経済大国になることがほぼ確実だ。それに対して、日本国内の反応は至って静かである。 その理由としては人口比がある。中国の人口は13億人を超えており、日本の人口を1億人として、実に13倍の人口を有するのである。 そこで、国としてのGDPの総額で日本を抜いても、国民一人当たりのGDPを比較すると、日本の一人当たりのGDP額(08年)は4万2480ドルに対し、中国の一人当たりのGDP額は3260ドル。日本の一人当たりのGDP額は逆に中国の13倍にもなり、一人当たりの金額で中国が日本を追い抜くことは難しい。 また、中国国内での出稼ぎ労働者の数は、年間1億4000万人を超えると言われている。中国には日本の人口以上の、出稼ぎ労働者が存在するのである。彼等の多くは、都市部の外資系工場に派遣工として従事している。彼等の多くは、中国地方都市の農村部出身である。中国の地域格差の激しさは日本の比ではない。都市部では日本と変わらない生活を送っていても、地方に行くに従い生活水準が下がり、ひどい生活を送っている農村も多いと言う。 現在の中国の経済発展も、他国と比較して安価な労働力が豊富にあるおかげである。中国に工場を作り、海外進出している多くの海外企業は、その人件費の安さで中国市場に魅力を持つのであって、中国の人件費が諸外国並みに高騰すれば、中国から撤退することになるだろう。 また国内に激しい経済格差がある中国では、まだまだ日本に追いつくことは難しいとも言えるだろう。しかし、国際社会での発言力に関して言えば、経済規模に左右される面が多いのも事実。 日本が再び、日の昇る国となることに期待したい。(藤原真 山口敏太郎事務所) 参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」http://blog.goo.ne.jp/youkaiou
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社会
谷隼人が都知事選候補者を応援
2007年04月02日 15時00分
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都知事候補 黒川氏がメイドさんと“合体”
2007年03月31日 15時00分
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都知事選 ドクター中松、夜の渋谷交差点で新発明「回転舞台」披露
2007年03月30日 15時00分
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都知事選 石原氏「厳戒歌舞伎町演説」で語った手柄話
2007年03月29日 15時00分
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石原陣営に焦りアリアリ!? 今朝の政見放送でまさかの慎太“老”ぶし炸裂!!
2007年03月28日 15時00分
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都知事選政見放送で仰天マニフェスト
2007年03月27日 15時00分
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都知事選「浅草雷門で時間差対決、石原VSドクター中松」
2007年03月26日 15時00分
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都知事選 浅野スニーカー街頭演説でセクシーポーズ
2007年03月24日 15時00分
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都知事選 石原氏満員電車でGO!
2007年03月23日 15時00分
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都知事選きょう告示、石原氏ら第一声
2007年03月22日 15時00分
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桜金造都知事選正式表明
2007年03月20日 15時00分
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社会
都知事選 黒川氏が石原知事をホリエモン呼ばわり
2007年03月19日 15時00分
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ホリエモン実刑
2007年03月16日 15時00分
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丸山弁護士東京都知事選出馬へ
2007年03月09日 15時00分
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石原カジノ構想消滅!?浅野氏に“追い風”吹く
2007年03月07日 15時00分
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上層部スタッフが告発 NOVA 怪文書
2007年02月21日 15時00分