社会
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社会 2012年01月18日 11時00分
福島原発前所長のガン発表に疑問の声
「食道ガンは潜伏期間が5〜10年だなんて、臨床医ならそんなことは絶対に言いません。“潜伏期間”とは、病原体が感染してから体に症状がでるまでの期間のことで、普通、ウイルスや細菌のことを言うんです。東電は、被曝とは関係ないことを強調したいのでしょうが、あれは物理学をやっていた人のコメントですよ」(世田谷井上病院・井上毅一理事長) 12月9日、東京電力は、福島第一原発で前線指揮を執り続け11月24日に体調不良で退いた吉田昌郎前所長が、食道ガンにかかっていることを公表したが、放射線医学総合研究所の見解として、「被曝による食道ガンの場合、5〜10年の潜伏期間を経るため、被曝とは無関係」と発表。同時に、吉田氏の被曝量を70ミリシーベルトとし、緊急作業時の特例被曝量250ミリシーベルトには達しないとした。 あくまで被曝とガンの関係を否定した形だが、冒頭の井上氏のように、東電の発表内容自体を疑問視する声は多い。社会部記者も言う。 「医師の診断をそのまま発表するのではなく、東電の“作文”であることは明らかです。被曝量についても食道以外にガンはないのかについても、本当の病状はあの発表ではわかりません」 ただし、「被爆から食道ガンになったとはあまり考えられない」とも、井上理事長は語る。 食道ガンは強いアルコールやタバコ、熱い物を食べて食道の粘膜を傷つけるとなりやすいという。吉田氏は愛煙家でも知られ、前線指揮を執ってきただけに強いストレスもあった。それが、ガン発症に繋がったとしても不思議ではない。 いずれにしても、吉田氏の生還を祈るばかりだが、東電の発言の曖昧さは相変わらずのようだ。
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社会 2012年01月17日 11時45分
局部切り取られた男性遺体発見! 現代版阿部定事件発生か?
男性にとっては身も凍る猟奇的事件が起きてしまった。1月16日、午前10時10分頃、東京都昭島市福島町2丁目のアパートの一室で、独身で一人暮らしの男性が血まみれで倒れているのを、訪ねてきた同僚男性が発見し、119番通報した。 男性はタクシー運転手・矢口行さん(49)で、約1週間連絡が付かないことから、同僚が様子を見に来たところ、6畳の寝室のベッドで倒れていた。男性はすでに死後、数日経っており、首、胸、腹、下腹部に刃物による傷があり、局部は切り取られて、ベッド付近の床に落ちていた。 死因は首の傷が原因の失血死とみられている。部屋は無施錠で、男性は衣類を身に着けていなかった。隣の4畳半の部屋で凶器とみられる血が付いた文化包丁が見つかっており、警視庁捜査1課は殺人事件とみて調べている。16日の時点で犯人は見つかっていないが、女性が犯人であれば、まさしく現代版阿部定事件だ。 阿部定事件とは36年(昭和11年)5月18日に、仲居であった阿部定(当時30)が、東京市(現東京都)荒川区尾久の待合茶屋で、性交中に愛人の男性・石田吉蔵さん(当時42)を殺害し、局部を切断した事件。犯人の阿部定は逮捕されるまでの3日間、切り取った局部を持ち歩いていた。当時としては、とてもショッキングな事件で、後にこの事件をモチーフとした小説や映画も数々と発表された。76年に公開された「愛のコリーダ」(大島渚監督)や、「SADA〜戯作・阿部定の生涯」(98年=大林宣彦監督)は代表的な作品だ。 現段階で犯人が女性と断定はできないが、いくらなんでも、こんな屈辱的な殺され方はされたくないだろう。とても、恐ろしい事件である。(蔵元英二)
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社会 2012年01月17日 11時00分
中国漁船と同等の韓国漁船の横暴
12月12日に韓国海洋警察隊員2人が、不法操業の中国漁船員に殺傷された事件。中国の全国紙・環球時報は「韓国政府が、やむを得ない場合は射殺の許可も検討している」と伝えた。しかし、これは中韓だけの問題ではない。日韓にも同様の問題が横たわっている。 「韓国漁船だって海上保安庁が武器を使用しないのをいいことに、やりたい放題ですよ。日韓間には日韓漁業協定が定められており、その中で、日本の排他的経済水域と暫定水域(両国が共に利用でき、水産資源を共同管理していく水域)に分けられている。ところが韓国漁船は両水域で、『わが領海』とばかりに振る舞っているので、資源の枯渇が心配されています。日本は手をこまねいているだけですよ」(水産庁関係者) 韓国の傍若無人ぶりは他にもある。 「韓国漁船は海底に引っ掛けて失った篭漁具をそのまま放置するのです。そしてどういうわけか日本側が、これらを自国のカネで撤去している。日韓不平等協定です」(某市漁業組合長) このような事実について日本のマスメディアの扱いは小さい。一方で今回の事件を大きく取り上げ、韓国擁護、中国非難一辺倒である。 「日本は韓流ドラマに性根を抜かれているせいか、やたらと韓国に好意的です。竹島や対馬で何が起きているか知らないのでしょうか。思い出されるのが、『天安艦撃沈事件』です。原因が北朝鮮の魚雷攻撃と“断定”された調査結果を受け、当時の鳩山政権は、間髪を入れずに韓国擁護を打ち出した。あの時『韓国こそ日本固有の領土竹島をドサクサに紛れて軍事占領しているではないか』と、ただすべきでした」(外交評論家) 野田総理は李大統領にハッキリこう言うべきだ。「人のフリ見て、わがフリ直せ」。
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社会 2012年01月16日 11時45分
オウム平田信容疑者をかくまった斎藤明美容疑者が勤めていた整体院の気になる好待遇
昨年12月31日に出頭し逮捕されたオウム真理教元幹部、平田信容疑者(46)をかくまった斎藤明美容疑者(49)。彼女は1月10日に自首し、犯人蔵匿の罪で逮捕された。 ところで、斎藤容疑者の大阪府東大阪市での潜伏生活が明るみに出るにつれ、どうしても気になるのが勤務していた整体院のこと。 両容疑者が潜伏していた同市内のマンションは、勤務先が借り上げていたもので、家賃は約8万円。間取りはクローゼット付き8畳洋室と4.5畳のダイニングキッチン、バスルームとトイレが備わる1DK。大阪市外の1DKで、この家賃はかなりの高級マンションだ。捜査関係者によると、3万円程度は勤務先が負担しており、家賃の実質負担は5万円程度だったようだ。さすがに2人で暮らすには手狭な感は否めないが、5万円で高級マンションに住めるのだから、ありがたいことだ。むしろ、社宅であれば、もっとリーズナブルな物件でいいのにと思ってしまう。 そして、盛んに報道されている昼食代。こちらは勤務先が1000円までなら負担をしてくれ、斎藤容疑者は安い弁当を二つ購入し、1000円以内に収めて、平田容疑者と食べていた。この不景気な時代に、こんな面倒見のいい職場などあるだろうか。大手企業などは社員食堂を設置し、昼食代を安く抑えてくれるが、さすがにランチ代を払ってくれるところなど、そうそうないだろう。 1日約1000円負担してくれるということは、月でいうと約2万円の昼食代が浮く。これに、家賃負担の3万円を足すと、生活費を約5万円も補助してくれていたことになる。給料は20万円弱だったというが、5万円が勤務先負担であったことを考慮すれば、なかなかの好待遇だ。こんないい勤務先に巡り合えた斎藤容疑者はラッキーというべきか。不景気の今、そんな勤め先があれば、働きたいと思う人も多いのでは…。(蔵元英二)
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社会 2012年01月15日 11時00分
2012年百貨店生き残り最終戦争勃発!(2)
ルクアは、'11年秋に東京・西武有楽町店の跡地に出店したJR東日本系のルミネ有楽町店と同じ鉄道系。奇しくも東京の銀座・有楽町界隈では、ルミネが高い集客力を誇って躍進著しい一方、「銀座のデパート」の代名詞だった松屋や松坂屋などが売り上げ減に苦慮しており、東西でファッションビルが存在感を見せつけているのだ。 大阪決戦から先立つ2カ月前、九州新幹線の全面開通に併せて、阪急百貨店が新博多駅ビルにオープンした。これを迎え撃ったのが三越伊勢丹傘下の岩田屋本店、福岡三越、博多大丸で、こちらは「阪急が地元勢に攻め込んでいる」と言われる。実はこの博多戦争、前述した大阪戦争とも、キーマンと目されているのが高島屋の鈴木弘治社長だ。 「伊勢丹に強力なライバル心を抱く鈴木社長は、阪急阪神百貨店を傘下に持つH2Oリテイリングと経営統合を模索。両社の売上高の差や出店地域の考え方の違いが埋まらず、'10年3月に断念しましたが、協力関係の含みは残していた。だから大阪では高島屋と阪急がタッグを組んで取引先が身動きできないよう骨抜きを図ったし、博多では阪急を前面に立てて三越伊勢丹に真っ向勝負を挑んだ。伊勢丹への敵対心は相当です」(高島屋関係者) その理由は何か。関係者が続ける。 「伊勢丹の社長だった武藤信一さん(故人)と慶応の同級生で、当時からライバルだったこともあるでしょうが、三越が野垂れ死にの危機に陥っていたとき、救済候補に挙がったのが高島屋でした。ところが高島屋は東京の日本橋に店があり、三越本店と重複する。この扱いをどうするかを思案していた矢先、三越がメーンバンクを異にする伊勢丹を駆け込み寺にした。まさにトンビに油揚げの図で、高島屋がH2Oと経営統合を画策したのも、三越伊勢丹から業界ナンバーワンの座を奪取しようとの野心的発想からでした」 '09年に経営破綻した北海道最大手の丸井今井は、以前から伊勢丹と緊密な間柄だったが、高島屋は一時再建支援に名乗り出て伊勢丹を強く牽制(後に伊勢丹が再建スポンサーに決定)した。そんな因縁もある。それだけに三越伊勢丹を出し抜くべく、大丸と松坂屋を傘下に持つJ・フロントリテイリングへの急接近を図っているとの観測も根強い。 「鈴木社長が描く戦略次第では業界地図が大きく塗り変わるため、かねてから高島屋は業界再編の台風の目とされています。しかし、一挙に規模の拡大を狙えば波風が立つ。そこで、百貨店経営者ならば誰もが夢見る“銀座”進出に打って出るとの声が燻っている。それは長年、三越と銀座一番店を競っている松屋の買収です。松屋は知名度こそ高島屋などに及びませんが、それでも花の銀座の老舗デパートですから鈴木社長には立派な勲章です。その上で、まさに隣接している三越にガチンコ対決を挑めば、それだけで話題性は十分ある。そうなれば、いよいよ目が離せなくなりますよ」(流通業界紙記者) 高島屋の聖地とも言える大阪で苦戦が続く三越伊勢丹。一方、伊勢丹のホームグラウンド東京・新宿の高島屋新宿店は、慢性的な赤字からなかなか脱却できない。 増税不安からも先が見えにくい消費者動向。百貨店の生き残りをかけた決戦は避けられそうもない。
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社会 2012年01月14日 17時59分
不倫疑惑で大臣をクビになった蓮舫氏 “落選夫”の胸中やいかに…
野田佳彦首相が1月13日、内閣改造に着手し、ワケありの大臣たちを事実上、更迭。事業仕分けでおなじみの蓮舫行政刷新大臣(44)が退任した。 蓮舫氏は11月に一部週刊誌で、不法薬物使用で逮捕された不動産会社社長との不倫疑惑を報道された。その後、蓮舫氏は国会で、この件を追及され、この社長と交際があったことを認めたが、不倫ではなかったと主張していた。今回、この不倫疑惑が原因となって、大臣職をクビになったとみられている。 蓮舫氏は既婚者だが、その夫はフリージャーリストの村田信之氏(45)。村田氏は田原総一朗スタッフ、早稲田大学非常勤講師、京都造形芸術大学客員教授、白鴎大学公務員講座講師の肩書を持っている。 その村田氏は昨年4月24日に投開票された東京都目黒区議選(定数36)に出馬。当初は自力での当選を目指し、妻の応援も断っていた。だが、選挙戦が不利と見るや、直前になって、妻の顔写真をポスターに貼るなどして方向転換。しかし、その努力も空しく、村田氏はわずか893票しか得られず、55人中42位で落選という大惨敗を喫し、現職大臣だった妻の顔に泥を塗った。さらに、「敗因は蓮舫の夫ということが浸透しなかったこと」と情けないコメントを残し、男を下げた人物だ。 最近、芸能界ではタレントのスザンヌとソフトバンク斉藤和巳コーチの例など、格差婚が多くみられるようになったが、蓮舫氏と村田氏もその典型的な例。家庭では立場が弱いと思われる村田氏、この妻の不倫疑惑と、それが原因の大臣更迭を、どんな思いで聞いたのだろうか?(落合一郎)
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社会 2012年01月14日 11時00分
2012年百貨店生き残り最終戦争勃発!(1)
正月の初売り福袋を目当てに行列をする、われわれ庶民の感覚では全くピンと来ない話だが、最近、大手百貨店では優に200万円を超える高級腕時計や有名ブランドバッグ、食器、宝飾品などが飛ぶように売れているらしい。円高の恩恵だけではなく、経済専門誌は東日本大震災後に消費が抑えられた反動と分析、「ストレス解消消費」などと呼んでいる。 JR大阪駅に直結した大型店舗をオープンさせた三越伊勢丹ホールディングスは、リストラ効果も手伝って、9月中間期の連結営業利益が前年同期比10倍の90億円になった。他の百貨店も「高額商品が底堅く推移し、通期決算の上方修正が相次ぎそう」と業界関係者は打ち明ける。 とはいえ、日本百貨店協会が発表した全国百貨店売上高は、2011年11月まで5カ月連続のマイナスだった。どうやら、相手にしているのは金持ちばかり、というのが実情のようだ。 そうなれば、当然ながら各社の生存競争が熾烈になるのは避けられず、前出の業界関係者は「いよいよ食うか食われるかの最終戦争に突入し、大手百貨店は2つか3つに集約される」と大胆に予想する。不吉な兆しは既に、先の大阪三越伊勢丹で見られるという。 進出を決めた'05年当時は三越単体だったが、後に伊勢丹と経営統合したことで、店作りの主導権はファッションに強い伊勢丹が握ることになった。迎え撃つライバルは危機感を募らせ、大阪駅を挟む大丸梅田店や阪急梅田本店らは大幅増床での対抗を決め、ミナミの高島屋大阪店、近鉄百貨店阿倍野店も同じく増床に乗り出した。この迎撃シフトが完了すると、大阪市内の百貨店売り場面積は一気に従来の1.5倍に膨らむ。なかでも大丸と高島屋は、三越伊勢丹のオープンに先んじて増床を完了しており、まさに「臨戦態勢」の言葉がピッタリだった。 しかし、いざ蓋が開いてみると、予想外と言うべきか、三越伊勢丹は思わぬ苦戦を強いられることに…。 「大阪は、やはりキタの阪急、ミナミの高島屋の影響力が相当に強く、彼らが三越伊勢丹包囲網を組んだことで取引先が動けずにいます。魅力ある商品がなければ勝負になりません。皮肉なことに、同時オープンした隣接するJR西日本系のルクアの方が、低価格路線の旬のブランドを集めて若い女性に人気があります」(在阪担当記者)
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社会 2012年01月12日 15時30分
韓流グッズショップの脱税告発は見せしめか?
韓流ブームに乗じて稼いだDVDなどの売り上げを申告せずに脱税したとして、東京国税局が、韓流グッズ店2店を経営する「ワールド・アップル商事」(東京都新宿区)と韓国籍の崔星民(チェ・ソンミン)代表を法人税法違反の疑いで東京地検に告発したことが11日、大々的にニュースで取り上げられた。 同社はJR新大久保駅周辺で2店舗を経営。2010年までの2年間で、店舗の現金売り上げの一部を申告から除外する方法で、法人所得約1億5000万円を隠し、法人税約4000万円を脱税した疑いだというが、周辺のショップへの見せしめ的な告発の可能性が濃厚のようだ。 「韓流ブームとはいえ、新大久保駅周辺がそこまでにぎわっていたわけではなく、グッズショップの儲けもそれほどではなかったはず。ところが、昨年あたりから、土日のみならず、平日も同駅周辺に人があふれるようになり、各グッズショップも大儲け。そこで、客入りの多かった店舗を運営していた同社に目をつけたところ脱税が発覚。ほかのショップも他人事ではないはずだ」(全国紙社会部記者) 脱税のみならず、店舗によってはかなりきわどいグッズを販売しているところもあり、今後、当局のメスが入ることもありそうだというのだ。 「各スターのグッズが売られているが、事務所公認のオフィシャルグッズのみならず、各店がオリジナルで制作した“海賊版”もかなりある。例えば、今は2人で活動している東方神起が5人だった時の写真が勝手に使われたカレンダーが売られていたりするだけに、“海賊版”が目立つ店舗の摘発もありそう」(同) 韓流ブームに乗っておいしい思いをしすぎると、高いツケを払わされることになりそうだ。
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社会 2012年01月12日 11時45分
結婚詐欺師・木嶋佳苗被告の殺し文句は「生H」だった!
09年9月に逮捕された結婚詐欺師・木嶋佳苗(きじまかなえ)被告(37)の裁判員裁判(4月13日判決)の初公判が、1月10日、さいたま地裁で開かれた。 木嶋被告は結婚をちらつかせて、多額の金銭をだまし取った末、3人の交際男性を練炭自殺に見せかけて殺害したとして起訴されている。木嶋被告の毒牙にかかったのは、都内の会社員・寺田隆夫さん(当時53歳)、千葉県の無職・安藤建三さん(同80歳)、都内の会社員・大出嘉之さん(同41歳)の3人。 検察側の冒頭陳述によれば、木嶋被告は08年5月に婚活サイトに登録し、サイトで知り合った寺田さんから1850万円を受け取った。安藤さんからは学費名目で80万円もらった上、カードで188万円引き出した。大出さんからも学費名目で470万円をだまし取ったという。 これだけの高額のカネを引っ張るからには、よほど若くて容姿端麗な女性でなければ無理だと思ってしまうが、木嶋被告の容姿はというと、決してそうではない。逮捕時、その写真を見てぶったまげた人も多いだろう。木嶋被告はとても美人とはいいがたく、体型はハッキリ言って肥満体、そして、事件当時、34歳前後で決して若くもない。そんな彼女がいかにして、大金をせしめたのか、その手口が法廷の場で明らかになったのだ。 検察側は木嶋被告と被害者とのメールのやりとりを明らかにした。その内容は、「恋人ではなく旦那様を探しています」「ラブホテル、ご一緒していいですよ」「肉体関係の相性はある。避妊しなくても構わない」といった生々しいもの。木嶋被告は結婚や早期の性的関係をちらつかせ、さらには「生H」というニンジンまでぶら下げて、独身の中高年男性をはめてしまったのだ。これが、容姿や若さでは引き付けられない木嶋被告の常とう手段だったようだ。 木嶋被告は「(3人とは)結婚を真剣に考えていました」と話し、弁護側は「亡くなった3人の男性とは性交渉がうまくいかなかったので別れた」とし、3人の死因については、寺田さんと大出さんは自殺、安藤さんは失火の疑いがあると主張し、殺人容疑は否認した。(蔵元英二)
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社会 2012年01月11日 11時45分
鈴木ムネオ氏の“ワケあり新党”が抱える矛盾
仮釈放中の元衆院議員、鈴木宗男新党大地代表(63)が、暮れも押し迫った12月28日に新党大地・真民主(大地・真民主党改め=宗男代表)の設立を総務省に届け出た。 年末の新党結成は政治の世界では慣例。これは、政党交付金を受け取るための算定基準日が通常1月1日とされているためで、ムネオ新党の政党交付金狙いは明らか。新党大地は政党交付金を受け取らない方針を示していたが、新党はもはや、宗男氏の個人政党ではなくなったとして、「民主主義に乗っ取って」との考えで交付金を受け取る意向。 政党交付金を受け取るには「所属国会議員5人以上」が必要だが、参加したのは前新党大地代表代行の浅野貴博衆院議員(33)、民主党を離党した石川知裕衆院議員(38)、民主党を除名された松木謙公衆院議員(52)、無所属(元新党日本)だった平山誠参院議員(59)、そして民主党を電撃離党した“さくらパパ”横峯良郎参院議員(51)のギリギリ5人。正直、員数合わせのイメージはぬぐえない。 集まった面々は“ワケあり”ばかり。石川議員は小沢一郎衆院議員の元秘書で、10年1月に政治資金規正法違反で逮捕されたため、民主党を離れ、現在係争中。代表代行兼幹事長に就任した松木議員は昨年6月に、菅内閣不信任決議案の採決で賛成票を投じ、民主党を追われた。平山議員は昨年9月に国会開会式に出席した天皇陛下を携帯電話のカメラで撮影したとの指摘や、実体のない地方住所を届け出て、航空券を不正受領したとの指摘を受けた。横峯議員は航空券の不正受領、恐喝事件関与、賭けゴルフ等、数々の疑惑をもつ。このワケありメンバーで、どれほどのことができるのか不安も覗く。 ところで、宗男代表は「与党側で活動していく」と表明している。ただでさえ、新党には民主党を離れた石川議員、松木議員、横峯議員が在籍する。そんなことをいわれても、民主党も困るのではないか。ましてや、新党は野田佳彦首相が目指す消費増税や環太平洋連携協定(TPP)交渉参加に反対する考えを示している。宗男代表が与党側に付きたい意思は分からぬではないが、首相と政策が違うのでは連携のしようがなく、はなはだ矛盾した発言と思えてしまう。(蔵元英二)