ところで、斎藤容疑者の大阪府東大阪市での潜伏生活が明るみに出るにつれ、どうしても気になるのが勤務していた整体院のこと。
両容疑者が潜伏していた同市内のマンションは、勤務先が借り上げていたもので、家賃は約8万円。間取りはクローゼット付き8畳洋室と4.5畳のダイニングキッチン、バスルームとトイレが備わる1DK。大阪市外の1DKで、この家賃はかなりの高級マンションだ。捜査関係者によると、3万円程度は勤務先が負担しており、家賃の実質負担は5万円程度だったようだ。さすがに2人で暮らすには手狭な感は否めないが、5万円で高級マンションに住めるのだから、ありがたいことだ。むしろ、社宅であれば、もっとリーズナブルな物件でいいのにと思ってしまう。
そして、盛んに報道されている昼食代。こちらは勤務先が1000円までなら負担をしてくれ、斎藤容疑者は安い弁当を二つ購入し、1000円以内に収めて、平田容疑者と食べていた。この不景気な時代に、こんな面倒見のいい職場などあるだろうか。大手企業などは社員食堂を設置し、昼食代を安く抑えてくれるが、さすがにランチ代を払ってくれるところなど、そうそうないだろう。
1日約1000円負担してくれるということは、月でいうと約2万円の昼食代が浮く。これに、家賃負担の3万円を足すと、生活費を約5万円も補助してくれていたことになる。給料は20万円弱だったというが、5万円が勤務先負担であったことを考慮すれば、なかなかの好待遇だ。こんないい勤務先に巡り合えた斎藤容疑者はラッキーというべきか。不景気の今、そんな勤め先があれば、働きたいと思う人も多いのでは…。
(蔵元英二)