ミステリー
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ミステリー 2016年12月20日 15時00分
寒波をもたらす、時に恐ろしい冬の妖精「ジャック・フロスト」
日本では寒波の厳しい日、「冬将軍」が訪れると表現することがままある。所謂大雪などをもたらすシベリア寒気団を擬人化して表現したものなのだが、これには語源がある。北方にあり、広大な大地のあるロシアは冬になると厳しい気候となる。そのため、ロシアと戦う他国はその寒さ故に軍事攻撃を途中で断念したり、失敗してきたという歴史があった。冬将軍の名称が一番初めに用いられたのは、1812年のロシア戦役にてフランス軍が敗退した際のこと。イギリスの記者がナポレオン一世率いるフランス軍を苦しめた寒波を「general frost」と表現したことに始まる。もっとも、相手が同じ冬の気候に慣れていた場合は効果がないため、13世紀にはモンゴル帝国の侵攻を許したりもしている。 本場ロシアの「冬将軍」は恐ろしい物だが、日本で用いられる際はあくまで寒さの表現でしかなく、霜が降りたり初雪が観測された際にこの言葉が出てくる事もある比較的穏当なものだ。 この「冬将軍」に似た性質を持つ妖怪の伝説がイングランドに残っている。それが霜の妖精「ジャック・フロスト」だ。なお、海外の妖怪や怪人には「ジャック○○」という名前のものが多数存在しているが(例:ジャック・オ・ランタン、切り裂きジャック、スプリング・ヒール・ジャック等)、このジャックは日本で言う所の「太郎」や「名無しの権兵衛」のようなものだ。 ジャック・フロストの姿は伝説によって様々だ。妖精らしく子供の姿で描かれることや、雪男のように恐ろしい姿をしているとされることもある。だが、いずれも体が雪と氷で出来ており、寒波を操るという特徴を兼ね備えている。その特徴から雪だるまが動き出すという表現をされた作品も存在している。 ジャック・フロストは初めは民間伝承の一つだったが、19世紀頃の創作で書物に登場するようになってから有名になったようだ。伝説の残る地方では、冬の寒さが厳しい時はジャック・フロストが暴れているせいだとする話があり、彼が立ち寄った場所には霜柱がつき、冬場の窓に氷や霜で花のような模様を付けるとされている。秋が来るとペンキを持ち出して木々の葉を色づかせ、春になると去ってしまうとされた。 冬場になると寒さで鼻や耳が痛くなるが、これもジャック・フロストが人間の肌をつまんでいるせいだと言われていた。普段はそんな些細な悪戯しかしないが、怒らせた場合は人を凍り漬けにして死に至らしめるとも言われている。 実際、19世紀にアメリカで起きた南北戦争の際、両軍を困らせた冬場の寒気を表現した絵に登場したジャック・フロストは、恐ろしい「冬将軍」のような姿で描かれたのだ。*画像は19世紀、アメリカ南北戦争の際に描かれたジャック・フロスト文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2016年12月17日 15時18分
しぼんで消えた謎の円盤!? 15歳の少年が撮影したUFO写真
1956年7月19日、15歳の少年が裏庭で奇妙なUFOを目撃した。 場所はアメリカはカリフォルニア州、サン・ベルナルディオという普通の町だった。それは巨大な円盤状で、家や町の上を監視するかのようにホバリングしながらゆっくりと動いていた。その大きさは直径6メートルほど、ヘリコプターと同じくらいか少し大きいぐらいだったが、ヘリや飛行機のように音はしなかったという。そのUFOはしばらく町の上空にいたが、やがて急にしぼんで小さくなるように変形し、消えてしまったという。普通はUFOといえば高速で飛行してどこかへ飛んでいってしまう事が多いので、非常に珍しいケースであると言える。少年はUFOを目撃した時、慌ててカメラを持ち出したためになんとか撮影に成功したのだという。 このUFOの写真は公開当時は非常に話題をさらったのだが、同時に普通の写真として考えるとピントに矛盾が生じるなど、疑問点の多いものであった。そこで、アメリカのUFO研究家チームが写真分析家に鑑定を依頼した所、この写真がフェイクである事が判明したのである。当初から指摘されていたのは、背景が鮮明な割にUFOのピントが合っていない点だった。鑑定の結果、カメラから円盤までの距離はわずか60〜70センチ程度しか離れていないと算出されたのである。UFOの端が見切れているのも不自然だったが、これらの点を踏まえて、このUFO写真は少年が友人らと模型を利用し、誰かが手で支えた模型を巧く見切れさせて撮影したものであるという結論が下されたのである。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2016年12月14日 15時00分
続・アメリカ分裂という「可能性」の謎
アメリカ大統領選挙はトランプ候補の勝利という結末を迎え、世界を仰天させた(ただし、現時点では選挙人投票が終わっていない)。そして、選挙の直後から反トランプ派の街頭デモや署名活動が展開されたり、あるいはトランプ候補の過激な発言に触発されたとする差別主義者による移民や有色人種などへの攻撃が発生するなど、アメリカ社会は深刻な分裂の危機を迎えている。 アメリカ社会が深刻な亀裂を抱えていることは半世紀以上前から指摘されているとともに、大衆文化にも多大な影響を及ぼしている。実際、エンタメの中にはアメリカの分裂、または第二次南北戦争という、奇妙なテーマを取り扱った作品がいくつか存在し、ひとつのジャンルを形成しているといってもいいほどだ。とはいえ、日本ではこれらの作品が紹介されることはほとんどなく、まれに邦訳される際も単に荒唐無稽な冗談として片づけてしまいがちだ。 しかし、白人至上主義者として著名なウィリアム・ルーサー・ピアースが近未来のアメリカで発生する人種間戦争を描いた「ターナー日記」が、アメリカにおける極右や排外主義者に「真実の書」と受け入れられ、また彼らの活動を過激化させるきっかけとなったことを考えると、単なるお遊び的に片づけてしまうのは危うい気がする。実際、この「ターナー日記」は作者の危機意識(実は差別意識)を架空の日記という体裁で文章化したような作品であり、そこには作家のメッセージのみならず、宗教の経典めいた「行動規範」までもが隠されているとも言われているのだ。 そして、このような背景の元に新たな「作品」が生まれ、そこに描かれた架空の世界が現実世界と互いに影響を及ぼし合う、不思議な循環さえ生まれている。また、実際にアメリカが分裂の危機を迎えた場合、社会はどのように変化するのかをシミュレーションする作品もあり、そのひとつが「クライシス2000」というボードゲームである。 ただ、本作の内容や秘められた謎を紹介する前に、架空のシミュレーションが陰謀論者へ極めて大きな影響を及ぼしたとされ、現在でもなお信奉者が絶えない「アイアンマウンテン報告」を簡単に説明しよう。(続く)
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ミステリー 2016年12月13日 12時24分
先住民が伝え、今なお目撃される未確認生物「シーアティック」
アメリカの獣人型UMAといえば、山岳地帯や森の中に出現するビッグフットが有名だ。このビッグフットは昔から先住民族らにも目撃されており、それぞれの部族ごとに別の名前で呼ばれていた。 例えばカナダには同様の毛むくじゃらの未確認生物で「サスカッチ」と呼ばれているものがいるが、これはチェハリス族などの部族がビッグフットを指していたものだとされている。また、サリシ族はもう少し違った名前の「サクスクェク」と呼んでおり、こちらは「人に似た動物」という意味があるという。いずれも二足歩行しているが、人間とはまた違った生物としてみなされていた事が解る呼び名になっている。 そもそもネイティブアメリカンの神話には「人を食う巨人」の伝説が多く残っているのだが、もしかすると神話に登場する巨人の一部はビッグフットなどを指していたのかもしれない。実際、ネイティブアメリカンが岩屋に残した壁画にはビッグフットを指していると思われるものも登場している。 少し場所は変わるが、中央アメリカにもシシマイトと呼ばれる毛むくじゃらの獣人が存在するとされており、こちらもビッグフットの別名ではないかとされているようだ。 さて、ビッグフットの姿はアメリカ大陸に入植してきた人々の前にも姿を現すようになる。 1910年の事。アメリカのセント・ロレンス山で金鉱掘削を営む人々の丸太小屋が「山の悪魔」の襲撃を受けた、という事件が発生。地元のシアトル・タイムズ誌にも掲載された。小屋を襲撃したものは半人半獣で、身長は2メートルを超えていたという。 この怪物は土着のネイティブアメリカン、クララム族やクイノールト族に伝わるシーアティックではないかとされた。シーアティックは神様が人間を動物から作る際に、途中で放り出したために生まれたものだと伝えられていた。前述の通り、現在ではこのシーアティックもビッグフットの別名の一つにあたるのではないかとされている。 なお、この怪物らしきものの目撃情報は近年でも存在している。1967年オレゴン州エスタカーダにて身長2〜3メートルの巨人が土中の巣を掘り返してネズミを捕食していたという目撃証言が出てきているのだ。昔から言い伝えられてきた伝説の生き物が20世紀になってもなお姿を現したケースだとすると、非常に興味深い。※画像はナバホ族の壁画文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2016年12月10日 15時25分
戦艦がワープし、人が消える 恐怖の「フィラデルフィア実験」
過去に行われた新兵器の開発や様々な実験には、現代の倫理で考えられない非人道的なものや、到底成功しないのではないかと思われる荒唐無稽なものも存在している。だが、中には想像だにしなかった奇妙な結果を生みだしてしまったものも存在している。 1943年10月28日、アメリカのペンシルバニア州フィラデルフィアにて、海軍が極秘実験を行った。強力な磁場発生装置を用いて駆逐艦エルドリッジを敵軍のレーダーに関知されないようにするというものだったのだが、装置によって発生した巨大な磁場に包まれたエルドリッジは、その場からかき消えてしまったのである。そして、およそ2500キロは離れたバージニア州ノーフォーク沖に出現。再び姿を消し、フィラデルフィアに戻ってきたというのである。 強力な磁場が空間を歪ませ、テレポートさせてしまったのだろうか?だが、エルドリッジに入った実験関係者の前に広がっていたのは恐ろしい光景であった。焼け焦げていたり、甲板や壁に体が埋まって船体と融合してしまっている者。中にはすっかり姿を消してしまった者も存在していたという。数少ない生存者は発狂しているものが殆どだった…。 これが第二次世界大戦後にアメリカで流れた都市伝説「フィラデルフィア実験」である。ネットで検索すると甲板から人間の手だけが突き出ている衝撃的な画像などを確認することができる。だが、これらの画像の大半は後年に作成されたイメージ画像だとされている。そして、フィラデルフィア実験のあった1943年、駆逐艦エルドリッジは一度もフィラデルフィアへ寄港したことがなかった。 恐らくフィラデルフィア実験は、磁気機雷から船を隠すために戦艦の磁気を消す「船体消磁実験」を誤解したものと、戦艦や駆逐艦が運河を通って秘密裏に移動しあたかもワープしていたかのように勘違いしたものから生まれたのではないかとみられている。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2016年12月07日 12時00分
アメリカ分裂という「可能性」の謎
財政危機は、数の多すぎる移民や少なすぎる紙幣で説明をつける。戦争は、軍需産業や国際的な銀行のせいにする。和平会談が失敗したのは、イギリスにこけにされたり、フランスやソ連に一杯食わされたからだという理由で片づける…ジョン・F・ケネディ:1961年の大統領就任演説より。 アメリカ政界のみならず、全世界をも震撼させたトランプ候補の当選から、密かに、あるいはなかば公然と語られはじめたひとつの可能性がある。それは、なんらかの形でアメリカが分裂し、修復不能な事態に陥るというものだ。 いわゆる「お上」という存在に対してきわめて従順な日本人にとっては、ある意味最も受け入れ難い意識かもしれないが、欧米、特にアメリカには官僚組織や中央政府に対する抜き難い不信感がある。もともと、西欧の民主主義が独立心の強く、個人主義的色彩の強いギリシャの市民社会に根差したものであり、集団全体の利益を優先させる官僚制や中央集権国家とはなじまない概念だったのかもしれない。 例えば、そういった意識が最も極端な形で現れたものとして、アメリカ深南部などに存在する「極右」を挙げることができるだろう。南北戦争期に発生し、第二次世界大戦前には数百万もの会員を擁していた「クー・クラックス・クラン」をはじめとするアメリカの「極右」集団は、現在でも各方面で盛んに活動を展開しており、トランプ候補の当選を持ち出すまでもなく、既に伝統的な政治的潮流を脅かす存在のようにさえ見える。しかも、かつてオクラホマ連邦ビルを爆破した、いわゆる「民兵」(ミリシャ)のように、ほとんどゲリラ同然といっても過言ではないような武装集団さえ存在しているのだ。 そのため、日本に住む我々には想像もつかないほど、アメリカが再び分裂するという可能性は深刻かつ重大に受け止められているといえるだろう。また、そのような背景があるためか、アメリカ分裂を扱った大衆娯楽作品は少なくない。小説から映画、ドラマ、あるいはボードゲームやアプリまでもが生み出されている。 なかでも1994年に発表されたボードゲーム「クライシス2000」は、現在の状況を予言したとさえ評価される作品で、そこに秘められたメッセージは実に興味深い。また、アメリカ分裂を扱った小説やゲームなどには、様々な秘密が隠されているというのだ。(続く)
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ミステリー 2016年12月06日 16時00分
母子を見つめる謎の男! 扉に写る「正装したガイコツ」姿の幽霊とは
こちらの写真を見て欲しい。非常に古く、セピア色の写真には、上等な服を着て子供らしき赤ん坊を抱きかかえ、出窓に腰掛ける若い母親の姿が写っている。非常にほほえましい光景なのだが、少し右側に目線をやると、異様な人物の姿もうっすらと写っている事が解る。 右側には煙突のついた小さな納屋のようなものが存在しているのだが、木で出来た壁と小さな扉に、奇妙な人影が浮かび上がっているのだ。鮮明に見えているのは首と上半身だが、上等なスーツを着込んで山高帽を被っている長身の男性。だが、その顔は異様に白く、まるでガイコツのようにも見える。そして、子を抱きかかえる母親の方をにらみつけているのだ。ちょうど扉の上部に首が出ているため、よりその姿の異質さが解る姿となっている。 果たして、この写真に写ってしまった人物は何者なのか。 この写真は1930年代にアメリカで撮影されたものだという。撮影者とその家族は、写真を非常に気味悪がり、かといって下手に捨てることも出来ず、アルバムから外して仕舞い込んでいたのだそうだ。それが後年発見されて注目を集めたのである。なお、撮影時にはこの場に人はいなかったとされている。 一説には、この写真は二重露光でネガに残っていた男性の姿が背景に写り込んでしまったのではないかとされている。しかし、後にこの家を建て替えようとした時、基礎の地下から人間の骨が出てきたという証言も存在している。 この写真に写ってしまったものは、その死体の主だったのだろうか。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2016年12月03日 15時44分
はたしていつ、誰が撮影したものなのか? 情報の錯綜するUFO写真
こちらの写真は、1954年にイギリスで撮影されたと言われているUFO写真だ。 UFOと言えば誰もが思い浮かべるような、典型的なアダムスキー型UFOが写っている。ドーム状の上部とスカート状に広がった下部の二層構造で、下部には3つの丸い球体が付いている事が解る。これらは重力制御や姿勢制御等に用いられると考えられている。 さて、この画像については「夏の夜に木々の上を、音も立てずに飛行していた」という証言が存在しているものの、撮影者や目撃者の名前も不明で、厳密な撮影場所も判明していないという非常に真偽が曖昧なものであった。 そこで、早々から模型などを利用したフェイク写真ではないかという説が出てきており、実際に後年の検証ではUFOの上部に糸が存在することが判明している。 だが、いつ誰が目撃したのか明確になっていないためか、このUFO写真は様々な雑誌や書籍で「本物のUFO写真」と都合良く何度も紹介されてしまったらしい。そのため、この画像を検索してみると1967年にアメリカのノースカロライナ州で撮影されたものであるとか、1970年代に撮影されたものであるとか、中には目撃された時の様子が更に脚色を加えられているケースも存在している。 これは何も、このUFO写真にだけ限った話ではない。インターネットが存在する現在では、情報を検索していく事によって真実まで到達することは比較的楽になっているが、それでも多くのページを経由したり、海外のサイトまで足を延ばさなければならなかったりする。これが雑誌や書籍でしか情報源のない昔であれば尚更だっただろう。多くのフェイクや偽の情報が存在するジャンルだからこそ、確認・精査を行わなくてはならないのだ。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2016年11月30日 12時20分
ルネサンス期の絵画に「スプートニク」が描かれていた!?
古代の遺跡からは時折、現代人でなくてはその存在を知り得ないであろう物体が描かれていたり、彫刻や装飾品などが出土・発見される事がある。 南米コロンビアの遺跡などから発掘された黄金のペンダントは、その形状が現代の戦闘機やジェット機に酷似しているとして近年までオーパーツとして見なされていた(現在では、プレコという魚をかたどった物であるという説が強い)。 同様の事例は古い絵画などにも散見される。今年3月頃、海外のUFO研究家がルネサンス期の宗教画にUFOが描かれている!? と発見して注目を集めていた。その作品はイタリアはモルタルチノの聖ペトロ教会に存在している「三位一体」という作品だ。縦に長い絵画の上部には、雲に乗った二人の人物が描かれている。右側に父なる神、左側に子なる神イエス・キリスト、上空には聖霊を現すハトの姿があるのだが、父なる神とイエスの間には「二本のアンテナを持つ青い球体」が鎮座しているのだ。この形状が、どう見ても旧ソ連が打ち上げた人工衛星スプートニクにそっくりであるとして注目を集めたのだ。 この作品は後期ルネサンスを代表する画家、ボナベントウラ・サリンベーニによって1595年に描かれたものである。16世紀の人物が、当然人工衛星の存在など知りうるはずがない。ということは、よく似たUFOを想像して描いたものなのだろうか? さて、この絵をよく見てみると、青い球体には上部に黄色い太陽、左下の隅の方には白い三日月状の月が描かれている事が解る。この絵は恐らく、当時考えられていた天球をイメージしたものではないかとみられている。当時は天文学では天動説が主流であり、1500年代には地動説の原型が発表されていた時期であった。そこで、「主は空から我々を見守っている」様子を解りやすく示すため、天動説で考えられていた全天や天球をアレンジして描いたものではないかとする見方も存在している。 果たして、彼がどのような目的でこのような物体を描いたのかは解らない。しかし、キリスト教とその教えに対する深い敬愛の念をもって描かれたのは確かだと言えるであろう。文:和田大輔 取材:山口敏太郎事務所
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ミステリー 2016年11月29日 12時12分
続・日本経済破綻本の謎
経済予測をことごとく外しながらも、毎年、数年に渡って「日本経済破綻本」を出し続け、テレビや雑誌のコメンテーターとして顔を出すばかりか、政府諮問機関の委員を務める経済学者がいる。はたまた、税収増がなければ2011年から今後1〜2年以内に日本は破綻すると消費税の増税を煽ったのは良いものの、増税後に国内総生産が低迷したことを追及されると「GDPの落ち込みの原因は消費税ではなく野菜不足」と弁明し、ベジタブルDなる蔑称を奉られた経済学者もいる。 日本の出版やメディアがコネ社会といえども、これほどまでのデタラメがまかり通ってしまうには、なにか理由があるはずだ。 そのひとつとして挙げられるのは財務省陰謀論で、予算権限を握るばかりか、各種外郭団体やOBを通じて銀行やメディアを影で操る官僚が不都合な情報を隠蔽しつつ、国民の不安を煽って増税を推進している、そして財務省の権力を強化していると言うものだ。 ところが、日本経済破綻本を出し続けている経済学者には、いわゆるリベラルが多く、反核反原発、護憲、反アベノミクスといった反権力や反政権の立場を取りつつ、緩やかな(穏やかな)衰退や脱(反)成長と行った反資本主義社会的な姿勢も共通している。それらは「成長の限界」という世界観にもとづいており、それこそが陰謀のキーワードと指摘する超自然現象研究家も存在する。 なぜなら「成長の限界」とは、かの「ローマクラブ」が提唱し、有名な宇宙船地球号という概念に発展し、ボールディングの進化経済学にも強い影響を及ぼしたとされる研究で、かつては科学的根拠に基づく新たな終末論としても脚光を浴びていた。しかし、その後の技術発展や資源探査の促進などによって、研究の前提条件が覆ったばかりか、予測モデルについても学問的な検証に耐えるようなものではないとする研究者が現れ、現在では真面目に取り合う人々も少ない。 ただ、超自然現象研究家は別で、特に南オーストラリアのアン・ブレッシントン前上院議員がローマクラブとイルミナティ、そして宇宙人とのつながりを暴露したことから、彼らの背後にある陰謀を調査、監視し続けているのだ。 彼らによると、環境保護運動や反戦平和運動にはイルミナティのエージェントが紛れ込んでおり、無邪気な若者たちを洗脳しているという。しかも、洗脳には薬物を用いることが多く、アン・ブレッシントン前上院議員は反薬物活動を通じて宇宙人とイルミナティの陰謀を察知し、ローマクラブとのつながりを暴いたというのだ。 実際、アン・ブレッシントン前上院議員は反薬物活動で知られており、吸引器具などの販売禁止条例を提出してもいるのだが、さてさて真相はいかに。(了)
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