レジャー
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レジャー 2009年08月06日 15時00分
関屋記念(GIII、芝1600メートル、9日) 谷やんの地獄耳 連覇目指すマルカシェンク 陣営の勝算は!?
昨年の関屋記念を制したディフェンディング王者のマルカシェンク。今年1月の東京新聞杯(11着)以来、6カ月ぶりの参戦となるが、仕上がりは良好で陣営も連覇に向けて手応え十分。河内厩舎の瀬戸口助手を栗東キャップの谷口昭弘記者が直撃した。 −−当初、春はマイラーズCから安田記念の予定でしたが? 瀬戸口助手「東京新聞杯の後は、その予定で山元トレセンに放牧に出した。その後、いったん厩舎に戻ってきたけど、肩の出が悪かったので大事を取って再放牧に出したんだ。春は全休の形になったけど、無理をしなかったおかげか、今は肩の出もスムーズで歩様も滑らかになったよ」 −−仕上がりは? 瀬戸口助手「山元トレセンで下地をつくっての帰厩だったし、いい体つき。体重も現時点で510キロくらい。輸送で10キロほど減る馬だから、昨年、このレースを勝った時とほとんど同じ体重で出走できると思う。調教量も十二分にやってきたから心音もいいよ」 −−あえて心配な材料を挙げるとすれば? 瀬戸口助手「雨がダメというわけじゃないが、切れ味勝負の馬だから、やっぱり良馬場でやりたい。あとはゲートかな。レース当日はいつも私がゲートまで付いていくが、スタート直前に離れるとガタガタするから。その点が唯一の心配点。ただ、気性は素直なので乗りかわりは問題ない。それまで騎乗していたユーイチ(福永騎手)が下手だったんでしょう(笑)」 −−最後に抱負を。 瀬戸口助手「体に柔らかみがあって、昨年と同じぐらいの状態にある。新潟の外回りなら、少々出遅れてもばん回できるし、ポン駆けも利くからね。2度の骨折や腸ねん転の開腹手術など苦労した馬だが、GI級の能力があるのは間違いない。ここを勝って、ぜひマイルCSに挑戦したい」
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レジャー 2009年08月06日 15時00分
内外HP版地方競馬予想 佐々木敦子の最終のおみやげ
佐々木敦子です。来週は月曜から土曜まで大井ナイターがあります。夏休みを取られる方も多いと思いますが、私はガッチリ参戦しようと思っています(笑)。 さて、今週の後半は浦和競馬の3日間開催です。7日(金)の最終レースは「朝顔特別」。1400メートル戦です。傑出馬が不在でとても難解な一戦となりました。 大井、浦和で惜敗の続くサンデーイサベル、距離の長短を問わずに安定しているダンツイッドン、前走を快勝して臨んでくる大井のパープルパンチに、前々走でこの条件を勝っているギンザグリングラス。それ以外にも馬旨指数では、アルフリアライズ、ウインエヴリー、ベルモントムーランといった馬たちに高い数値が出ました。 どの馬から入ればいいのか、う〜ん、かなり悩むところですが、ここは地の利に期待して地元のサンデーイサベルを中心に取りました。3連単マルチで勝負です!【3連単】マルチ(1)軸(5)(6)(9)(12)(3)(7) 今週の土、日から来週末まで、馬旨指数をフル稼働させますよ! 先週の日曜の小倉記念は、勝ったダンスアジョイを筆頭に挙げて3連複13万円馬券的中しました。良かったら参考にしてみてください〜。 ※馬旨(ウマウマ)指数…前4走の成績と前3走の成績をそれぞれ数値化し、その合計の差がより低く、総合計が高い馬が軸候補の筆頭となるデータ馬券。データは3着までに入る確率がベース。予想の基本は3連複となる。<プロフィール> 佐々木敦子(ささき・あつこ)3月31日生まれ/B型/東京都出身/パチンコ・パチスロに特化し、タレント活動中。最近は馬券もデビュー。南関東を中心に、パチンコ・パチスロで培った勝負勘と独自のデータをもとにヒットを連発している。 パチンコ必勝ガイド・漫画パチンカー・パチスロパニック7ゴールドでコラムを連載中。スカパー!777chサイトセブンTVにレギュラー出演中。 まだまだ競馬は駆け出しの私ですが、馬旨指数で頑張ってます。応援よろしくお願いします!
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レジャー 2009年08月05日 15時00分
関屋記念(GIII、新潟芝1600メートル、9日) ヒカルオオゾラ 悲願のタイトル獲得へ向け、意欲の最終調整
3歳時にノドの手術を行ってからは<4301>と安定した走りを見せているのがヒカルオオゾラ。 唯一、掲示板を外した2走前のマイラーズCで(6着)もスーパーホーネット相手に0秒4差だった。しかも、同馬の素質の良さを証明するように、鞍上には5戦続けて武豊騎手が騎乗。すでにGI・マイルCSでのコンビまで決定済みだけに、ここは結果を出すことが急務となる。 「まずはひとつ重賞を勝って秋の飛躍につなげたい」と池江寿調教師も待望の重賞タイトル獲得に気合が入る。 この中間は米子Sへ出走するプランもあったが、熱発のため自重。しかし、その後はグリーンウッドでじっくり調整。帰厩後は急ピッチで乗り込まれ、仕上がりに不安はない。 1週前の追い切りは7月30日、CWコースで行われ、6F79秒2、ラスト1F12秒4(一杯)をマーク。「動きは良かったし、日曜にも坂路(800メートル53秒9)でやって気持ちの入った動きを見せてくれた。完全に立ち直っているね。間隔は少しあいたけど、状態に関してはまったく心配ない」と吉村助手も万全のデキに胸を張る。 何より今回は<4101>と安定した走りを見せてきたマイル戦。陣営も適性の高さに対して絶大な信頼を寄せる。 「この距離が実績的に一番だし、安定している。何より、秋には大きな舞台を狙っているだけに、ここで何とか賞金加算しておきたい」(吉村助手) この夏の経験を引っさげて、いよいよ秋にはGIへと殴り込みだ。 【最終追いVTR】栗東CWで長めから意欲的に追われた。7F92秒7→76秒9→63秒1→50秒7→38秒1→12秒7を一杯にマーク。終いまでしっかりした脚取りでゴールを駆け抜けた。ゴーサインが掛かってからの反応も鋭く、デキは文句なしだ。
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レジャー 2009年08月05日 15時00分
関屋記念(GIII、新潟芝1600メートル、9日) スマイルジャック 復活へ手応え
昨年のダービー2着馬スマイルジャックが必勝態勢を敷いてきた。 陣営が新たに、優勝請負人として白羽の矢を立てたのが今をときめく、スーパー新人・三浦皇騎手。「関東の若手騎手にチャンスを与えたい」。馬主の齊藤四方司氏の鶴の一声で決まった交代劇だが、当代を代表するベテラン岩田騎手からバトン受けた三浦騎手が、どんなパフォーマンスを披露するか。興味は尽きない。 担当の梅沢調教厩務員は「楽に勝てるでしょう」と自信を見せる。「岩田(騎手)さんが我慢する競馬を覚えさせてくれた。あとは皇成(三浦騎手)が、うまく折り合いを付けて乗ってくれれば結果はついてくる」 前走の安田記念(9着)は4角で前の馬に乗っかかり右前脚を外傷するアクシデント。幸い大事には至らず、ここまで順調に乗り込めたのは何より。29日の1週前追いではWコースで5F68秒6(一杯)をマーク。梅沢さんは「状態に関して心配な点は何もない」と太鼓判を押している。 新馬勝ちを飾った相性のいい新潟で、復権を果たすか注目だ。 【最終追いVTR】坂路を1本上がった後、Wコースに入り3頭併せ。6F83秒4→67秒0→51秒8→37秒9→12秒0(馬なり)をマークした。前2頭を追いかけ、4角で外から合流。楽な手応えのまま1馬身抜け出たところがゴールだった。動き、気合乗りともに申し分なく、ほぼ万全といえる仕上がりだ。
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レジャー 2009年08月04日 15時00分
関屋記念 タマモナイスプレイがV3で夏のマイル王へ
今週は真夏のマイル王決定戦「第44回関屋記念」(GIII、新潟芝1600メートル、9日)が行われる。秋への飛躍を誓う末脚自慢がそろったが、マイル路線の勢力図を一気に塗り替えそうなのが上がり馬タマモナイスプレイだ。ここにきて2連勝と4歳夏を迎え、完全本格化。フルゲートの大激戦を兄タマモホットプレイ譲りの豪脚で切り裂く構えだ。 今夏を境に急激に力をつけてきた新星タマモナイスプレイが、いよいよ重賞に殴り込みをかける。 7月の1000万・三宮特別をメンバー最速の上がり3F33秒8の豪脚で差し切ると、連闘で挑んだ1600万・ジュライSも斤量が5キロ軽いレディルージュをきっちり捕らえる横綱相撲。しかも、馬体は減るどころか8キロも増えていた。ここにきての成長ぶりは目を見張るものがある。 鶴田厩務員も胸を張って言う。 「気持ちがだいぶいい方へ向いてきたね。というのも、以前は直線を向くと、スタンド前の歓声にひるんで力を出し切れなかった。それが今はきっちりと折り合って、最後までいい脚を使えるようになった。前走にしてもいい形でレディルージュを負かしたからね」 もともと重賞2勝を挙げるタマモホットプレイの全弟という一本筋の通った血統。両馬を担当する同厩務員は早くもその兄を引き合いに出す。 「末脚の爆発力は間違いなくお兄さん譲り。本当にいい脚を持っている。ようやく同じクラスにたどりつけたし、ここで一気にホットプレイ超えを果たしたい」 前走後は連闘後のケアをしっかりし、7月23日に初時計をマーク。1週前追い切り(栗東坂路800メートル53秒4→38秒3→13秒0)の29日には、いつもの豪快なストライドで併走馬との追い比べを制した。 「連闘後はさすがに疲れはあったけど、間隔があったのでそれもすっかり取れた。確かに相手は強くなるが、どこまでやってくれるか楽しみな一戦だよ」 新潟コースは初めてだが、長くいい脚を使えるタイプだけにドンと来い。充実著しい今なら、一気に真夏のマイル王に君臨してもおかしくはない。
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レジャー 2009年08月04日 15時00分
丹下日出夫の若駒通信簿
新馬戦は、注目していた馬が血統や攻め馬通りに、「ほらね」と楽に勝ち上がってくれると、何か得をしたように思うことがある。 小倉芝1200メートルを快勝したファイティングピサは、桜花賞2着馬ブルーリッジリバーの仔。デビュー前には、栗東坂路で古馬オープンレベルの3F37秒台をマークしており、いざ実戦でも「ほらね」の完勝。1分9秒1のタイムは、同日の2歳未勝利戦より0秒9も速く、翌日の3歳未勝利と0秒1差。湿り加減の馬場を考慮すれば、開幕週なら1分8秒ソコソコだったかもしれない。 まっ、センスとスピードは母譲りながら、几帳面すぎる感じで、やや一本調子気味のフットワークは父クロフネ似か。朝日杯FS路線の芝でも、前哨戦までは十分好レースが可能だろうが、究極の瞬発力勝負では、そのクロフネの甘さが出てしまうかもしれないなぁ…というわけで通信簿は3.5。 札幌ダ1700メートルを楽勝したベビーネイルは、その気になれば交流重賞の1つや2つはいけそうな馬ですね。本来なら通信簿は4くらいあげたいけれど、クラシックを基本に採点すると、ダート馬は3点が限界。JRAサンも、3歳の3〜5月に1つくらいダートのGIをつくってあげると励みになるのになぁ。 なんて、2日(日)は各場で芝1800メートルの新馬があったが、新潟のトーセンマリーンは、絶好の馬場コンディションだというのに1分49秒9。これは前日の2歳未勝利より2秒も遅い。右左にヨレたりする癖も、ちょっと気になる。 小倉芝1800メートルのロードヴィオレットの1分50秒8は、初陣にしては合格点。だが、攻め馬の感触や血統(母の全兄は種牡馬ワイルドラッシュ)を思うと、もう1秒くらい速い時計や、スパッとした決め手がほしいように思う。 札幌のメイショウホンマルは、カワカミプリンセスの全弟だけあって、首差しからタプッとした腹回り。ついでに耳袋までソックリだったが(笑)、さすがに2歳の夏だけあって、姉より線が細い。ふてぶてしいまでに、他馬を睥睨(へいげい)していた姉の気迫にどう迫るか。これから見守っていこうじゃありませんか。 未勝利は補習扱いで通信簿をあげられないことになっていますが、札幌芝1500メートルを快勝したセイウンジャガー、新潟芝1800メートルで1分47秒9をマークしたダイメイダーク、同じく新潟芝1400メートルで1分22秒1を計時したダイワナイトの名前は覚えておこう。
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レジャー 2009年08月04日 15時00分
データインパクト 蛯名騎手前編 新潟のオープンレースは買い
先週の新潟で4勝の固め打ち。今開催の勝ち星を「10」に伸ばし、夏の新潟リーディングジョッキー部門で2位に浮上してきた蛯名正義騎手を今回は取り上げたい(集計対象は2005年〜09年7月26日まで)。まずは前編から。 ◆場所別成績 05年の蛯名が150鞍以上騎乗した競馬場の連対率は以下の通り。 新潟25% 中山25% 福島24% 東京21% …確かに新潟の数字は良い。では、複勝を買い続けた場合の回収率はどうだろう? 福島93% 中山89% 東京76% 新潟59% …何と、ぶっちぎりで新潟が最下位。59%という数字は05年以降、当地で100回以上騎乗した50人の騎手のうち、43位という屈辱的なものである。ちなみに、新潟で複勝収支と複勝率のバランスがいいのは、小野、北村友、大野、中村、田中勝あたり。こちらも併せて覚えておきたい。 ◆500万は大やけど!? 条件別で絶対に手出ししたくないのは500万戦。連対率が18%なら、単複回収率も42%。もし単複を1万円ずつ買い続けていたら、250万円の資金が105万円まで激減してしまう。レース数も多いので、注意を払いたい。 ◆オープンの人気馬は堅実 オープン(重賞含む)も単複回収率は55%と酷い。しかし、1番人気に騎乗した場合は2戦2勝とパーフェクト。2番人気でも2戦していずれも3着と複勝圏内は確保。3番人気でも好調なので、蛯名のオープンは、人気サイドでは“買い”ということか。 ◆人気馬 人気別での単複収支を調べてみると、1〜3番人気は回収率95%と非常に高い。これは、新潟で1〜3番人気の馬に乗り50戦以上していた騎手17人のうち、単勝では3位、複勝では6位に入る。特に単勝は回収率100%と素晴らしい数字を残している。ちなみに、その数字を超えるのは、木幡、田中勝、小野の3人。こちらも人気馬にまたがったら信頼できるジョッキーだ。
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レジャー 2009年08月03日 15時00分
関屋記念(GIII、新潟芝1600メートル、9日) ヒカルオオゾラ 飛躍の秋へと羽ばたく
例年、秋の飛躍を目指す高水準マイラーが集まる「第44回関屋記念」(GIII、新潟芝1600メートル、9日)。今年の主役は、武豊騎手がマイルCS奪取の相棒に指名したヒカルオオゾラだ。前走のエプソムCは大物シンゲンに及ばなかったが、自身も好タイムの2着。重賞級の地力をはっきり示した。5勝中4勝を挙げているマイル戦。末脚を存分に生かせる直線の長い高速馬場で、その持ち味をフルに発揮する。 もう落とせない。重賞初Vへ向け、ヒカルオオゾラが万全の態勢を敷きつつある。 「前走の後は米子Sを予定していたんだけど、熱発のために自重した。でも、その後はすぐ熱も下がって、放牧先のグリーンウッドでは順調にケイコを消化できた。いい状態でレースを迎えられそう」と池江寿調教師はうなずいた。 その前走・エプソムCは2着。2年連続で、悔しい思いをした。 「あれは正直、相手が強すぎたね。こちらは完ぺきなレースをしていてあの結果だから、向こうが一枚上だったというしかない」と師はサバサバと振り返った。 2番手からの積極策で速い流れを演出。それでも芝1800メートルを1分45秒7の好時計で粘ってみせた。本格化した大物シンゲンには及ばなかったが、中身はズッシリと重く、重賞を勝てる地力をはっきりと示した。 熱発明けというのが冗談に聞こえるほど、確かに中間の動きは素晴らしい。栗東に帰ってすぐ7月24日には坂路で800メートル56秒7、26日にも坂路で57秒4を出した。そして30日にはCWで6Fから79秒1、ラスト1F12秒3と抜群の脚さばきを披露した。不順な天候が続き、馬場状態は決して良くなかったが、まったく問題にしなかった。 「あと1本追い切れば万全の状態にもっていける」と昨年のリーディングトレーナーは自信を深めている。 さらに、「今回は実績のあるマイル戦にかわる。千八でもある程度はやれているけど、やっぱり一番安心して見ていられるのは千六だから」と続けた。全5勝中4勝がマイル戦。もちろん、秋に見据えるのも、同じ距離のGIだという。 「武豊君がね」と、師は小学校からの同級生の評価を口にした。「彼はこの馬で秋のマイルCSを狙うと言ってくれている。そのためにも、ここでひとつ勝って飛躍につなげたい。キャリアはまだ浅いけど大丈夫。これまでジョッキーがいろんなことを教えてくれているから」 武豊騎手が教え、惚れ込む潜在能力。真夏の新潟、659メートルの直線でいよいよそれが全開となる。
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レジャー 2009年08月03日 15時00分
小倉記念(GIII、小倉芝2000メートル、2日) 今年の夏はロートルが熱い? 超伏兵ダンスアジョイがV
サマー2000シリーズの第3弾「第45回小倉記念」(GIII、小倉芝2000メートル、2日)は、角田騎手が騎乗した16番人気のダンスアジョイが優勝。大混戦となった直線の叩き合いを制し、8歳夏にして初めての重賞タイトルをもぎ取った。思わぬダークホースの快走で3連単は97万8500円の高配当。2、1番人気で決した昨年とは一転し、大波乱の結末となった。 直線の内から外まで目いっぱいに広がった馬群の中からグイッとひと伸び。首の上げ下げをハナ差制し、真っ先にゴールに飛び込んだのは8歳馬ダンスアジョイだった。 コスモプラチナとドリームフライトがハナを主張し合うなか、ゆったりとゲートを出たダンスは最後方。「もともとスタートは速い方じゃないから、のんびりと。持ち味(末脚)を生かすように乗ろうと心がけた」(角田騎手)。人気は下から数えて3番目。気楽な立場だったこともあり、道中は折り合いに専念した。 3コーナー過ぎ、前2頭が早々と脱落し始めると、ハンデ戦らしく直線は残る16頭がごった返す大混戦。ダンス=角田は迷いなくインにもぐり込む。前が開かなければジ・エンドのイチかバチかの賭けだったが、勝利の女神は彼らに味方した。ラスト1F、馬群がバラけたところで、ためにためていた脚を一気に爆発させた。 「イン? 狙ってましたよ(笑)。不利もなくスムーズな競馬ができたし、スタッフの方もうまく仕上げてくれた。何より、お世話になっている松永(幹)先生に恩返しができてよかった」と角田は振り返った。 ダンスとコンビを組むのは昨春の阪神戦以来。「写真判定に弱い馬だから…」。そのひと言に凝縮されるように、ダンスは良くも悪くも相手なりに走りすぎるタイプだった。重賞で善戦したかと思えば、条件戦で取りこぼす。しかも、近走は年齢的なものか、その安定感すら失っていた。そんななか、めぐってきた“旧友”との久々の再会。そこで得た勝利は角田にとって格別なものがあったに違いない。 一方、この日の勝利は松永幹調教師にとっても特別なものとなった。騎手時代を併せたJRA全10場での重賞制覇だ。 「小回りはどうかと思っていたけど、デキが良かったんで使ってみようと。勝った瞬間は思わずバンザイしちゃったよ(笑)」とトレーナー。「サマー2000シリーズもチャンスがありそうだし、この後は馬の体調を見ながら新潟記念を目指したいね」と意欲をのぞかせた。 それにしても、七夕賞を勝ったミヤビランベリ(6歳)といい、函館記念Vのサクラオリオン(7歳)といい優勝したのはいずれも高齢馬。今年のサマー2000シリーズはロートル軍団が席巻しそうなムードだ。
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レジャー 2009年08月03日 15時00分
新重賞今昔物語 1999年 1分32秒の壁を破ったリワードニンファ
10年前の新潟競馬場はまだ右回りだった。もちろん、今のような長い直線もない。 ただ、当時も今も変わらないのが時計の速い馬場であるということ。そして、1999年の関屋記念を制したリワードニンファが叩き出したレコード(現レコードはマグナーテンの1分31秒8)は、左回りの現コースにかわった今でも破られていない。 毎年、暑い盛りに行われるGIIIにしては重厚なメンバーがそろう関屋記念だが、この年もなかなか豪華だった。1番人気に支持されたのは5歳になっても安田記念3着など、3歳時の輝きが忘れられないスピードワールド。これに前哨戦の朱鷺Sを勝ったエアガッツが続き、3番人気には14カ月ぶりの出走となった実力馬ブラックホークが推された。リワードニンファはその次。重賞勝ちこそなかったものの、ターコイズSやエプソムC(3着)で見せた強烈な追い込みに期待が集まっていた。 ノストラダムスの大予言が何事もなく過ぎ去った8月8日は、強い日差しが雲にさえぎられることなく、芝生の緑をより濃密に際立たせた。 レースはハナを奪ったコクトジュリアンが6F並みのハイラップを刻んでいく。最初の3Fが32秒8、1000メートルは56秒0。これをニンファは10番手という普段通りの位置で追走した。 直線に向くと、好位から早めに抜け出したブラックホークを一気にとらえ抜き去った。追いすがるスピードワールドは敵ではない。その一瞬のスピードは、オークス馬イソノルーブルも出した父ラシアンルーブル、そして母の父トウショウボーイから受け継いだ宝物だったのだろう。 2馬身1/2差の完勝。さらに驚かされたのは、1分31秒6という走破時計だった。日本の競走馬がマイル戦で初めて1分32秒の壁を破った。94年の京王杯AHでサクラチトセオーが樹立した1分32秒1をほぼ5年ぶりに、0秒5も更新したのだ。それも2年後にはゼンノエルシドに0秒1塗り替えられてしまうが、ニンファの示した非凡な才能はまったく色あせるものではない。 その後は勝ち鞍に恵まれず、2000年の京王杯AHを最後に引退、繁殖生活に入った。まだこれといった活躍馬を出していないが、この7月、6番仔のリワードインティマ(父マーベラスサンデー)がデビュー。5着とまずまずの滑り出しだった。今後の活躍に期待したい。
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