陣営が新たに、優勝請負人として白羽の矢を立てたのが今をときめく、スーパー新人・三浦皇騎手。「関東の若手騎手にチャンスを与えたい」。馬主の齊藤四方司氏の鶴の一声で決まった交代劇だが、当代を代表するベテラン岩田騎手からバトン受けた三浦騎手が、どんなパフォーマンスを披露するか。興味は尽きない。
担当の梅沢調教厩務員は「楽に勝てるでしょう」と自信を見せる。「岩田(騎手)さんが我慢する競馬を覚えさせてくれた。あとは皇成(三浦騎手)が、うまく折り合いを付けて乗ってくれれば結果はついてくる」
前走の安田記念(9着)は4角で前の馬に乗っかかり右前脚を外傷するアクシデント。幸い大事には至らず、ここまで順調に乗り込めたのは何より。29日の1週前追いではWコースで5F68秒6(一杯)をマーク。梅沢さんは「状態に関して心配な点は何もない」と太鼓判を押している。
新馬勝ちを飾った相性のいい新潟で、復権を果たすか注目だ。
【最終追いVTR】坂路を1本上がった後、Wコースに入り3頭併せ。6F83秒4→67秒0→51秒8→37秒9→12秒0(馬なり)をマークした。前2頭を追いかけ、4角で外から合流。楽な手応えのまま1馬身抜け出たところがゴールだった。動き、気合乗りともに申し分なく、ほぼ万全といえる仕上がりだ。