◎ダークシャドウ
○ルーラーシップ
▲エイシンフラッシュ
△フェノーメノ
△カレンブラックヒル
「GIにも松竹梅がある」引退されて久しいある名伯楽の言葉だが、天皇賞・秋はトップグレードの松。勝てば最高に「めでたい」、最も名誉に感じるGIという意味だろう。現役最強オルフェーヴルの出走はないものの、例年に劣らずの好メンバーが揃った。やはり松の中の松だ。今年は、前哨戦・毎日王冠が3歳馬のワン・ツーだったこともあり「3歳馬強し」の前評判となっている。古馬最強決定戦だったこのレースに3歳馬の出走が認められたのは87年。あれから20余年、3歳馬で勝利したのは96年のバブルガムフェローと02年のシンボリクリスエスだけだ。「そろそろ3頭目が」の感は確かにある。フェノーメノ、カレンブラックヒルどちらにもチャンスがありそうで観る側にはたまらない一戦だ。
「3歳馬」と煽っておきながら馬券は古馬から。ダークシャドウ◎。ビッグタイトルこそないがGI級の底力があることは誰しもが認めるところ。課題のスタートも改善し、小回りの札幌記念で2番手で流れに乗る器用な立ち回りを見せたところから、以前よりも競馬が上手になっている印象。海外遠征を経験したことで精神面の成長が大きいのかもしれない。6戦5勝(2着1回)の東京芝コースはこの馬にとってベストな舞台。充実期に入った今がGIを勝つ好機だ。他では、古馬勢からはルーラーシップとエイシンフラッシュを。裂蹄のため調整に狂いの生じたトーセンジョーダンは切り。3歳馬の前記2頭はおさえに。
【馬連】流し(13)軸(4)(6)(12)(16)
【3連単】フォーメーション(6)(13)→(6)(12)(13)→(4)(6)(12)(13)(16)
<プロフィール>
仲町通(なかまち・とおる)
在京スポーツ紙の競馬記者として美浦・栗東トレセンに足を運ぶこと20年。厩舎関係者への綿密な取材の下、穴党として数多くの万馬券ヒットの実績を持つ。この春、フリーとして転身。本名非公開。
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。