小倉芝1200メートルを快勝したファイティングピサは、桜花賞2着馬ブルーリッジリバーの仔。デビュー前には、栗東坂路で古馬オープンレベルの3F37秒台をマークしており、いざ実戦でも「ほらね」の完勝。1分9秒1のタイムは、同日の2歳未勝利戦より0秒9も速く、翌日の3歳未勝利と0秒1差。湿り加減の馬場を考慮すれば、開幕週なら1分8秒ソコソコだったかもしれない。
まっ、センスとスピードは母譲りながら、几帳面すぎる感じで、やや一本調子気味のフットワークは父クロフネ似か。朝日杯FS路線の芝でも、前哨戦までは十分好レースが可能だろうが、究極の瞬発力勝負では、そのクロフネの甘さが出てしまうかもしれないなぁ…というわけで通信簿は3.5。
札幌ダ1700メートルを楽勝したベビーネイルは、その気になれば交流重賞の1つや2つはいけそうな馬ですね。本来なら通信簿は4くらいあげたいけれど、クラシックを基本に採点すると、ダート馬は3点が限界。JRAサンも、3歳の3〜5月に1つくらいダートのGIをつくってあげると励みになるのになぁ。
なんて、2日(日)は各場で芝1800メートルの新馬があったが、新潟のトーセンマリーンは、絶好の馬場コンディションだというのに1分49秒9。これは前日の2歳未勝利より2秒も遅い。右左にヨレたりする癖も、ちょっと気になる。
小倉芝1800メートルのロードヴィオレットの1分50秒8は、初陣にしては合格点。だが、攻め馬の感触や血統(母の全兄は種牡馬ワイルドラッシュ)を思うと、もう1秒くらい速い時計や、スパッとした決め手がほしいように思う。
札幌のメイショウホンマルは、カワカミプリンセスの全弟だけあって、首差しからタプッとした腹回り。ついでに耳袋までソックリだったが(笑)、さすがに2歳の夏だけあって、姉より線が細い。ふてぶてしいまでに、他馬を睥睨(へいげい)していた姉の気迫にどう迫るか。これから見守っていこうじゃありませんか。
未勝利は補習扱いで通信簿をあげられないことになっていますが、札幌芝1500メートルを快勝したセイウンジャガー、新潟芝1800メートルで1分47秒9をマークしたダイメイダーク、同じく新潟芝1400メートルで1分22秒1を計時したダイワナイトの名前は覚えておこう。