−−当初、春はマイラーズCから安田記念の予定でしたが?
瀬戸口助手「東京新聞杯の後は、その予定で山元トレセンに放牧に出した。その後、いったん厩舎に戻ってきたけど、肩の出が悪かったので大事を取って再放牧に出したんだ。春は全休の形になったけど、無理をしなかったおかげか、今は肩の出もスムーズで歩様も滑らかになったよ」
−−仕上がりは?
瀬戸口助手「山元トレセンで下地をつくっての帰厩だったし、いい体つき。体重も現時点で510キロくらい。輸送で10キロほど減る馬だから、昨年、このレースを勝った時とほとんど同じ体重で出走できると思う。調教量も十二分にやってきたから心音もいいよ」
−−あえて心配な材料を挙げるとすれば?
瀬戸口助手「雨がダメというわけじゃないが、切れ味勝負の馬だから、やっぱり良馬場でやりたい。あとはゲートかな。レース当日はいつも私がゲートまで付いていくが、スタート直前に離れるとガタガタするから。その点が唯一の心配点。ただ、気性は素直なので乗りかわりは問題ない。それまで騎乗していたユーイチ(福永騎手)が下手だったんでしょう(笑)」
−−最後に抱負を。
瀬戸口助手「体に柔らかみがあって、昨年と同じぐらいの状態にある。新潟の外回りなら、少々出遅れてもばん回できるし、ポン駆けも利くからね。2度の骨折や腸ねん転の開腹手術など苦労した馬だが、GI級の能力があるのは間違いない。ここを勝って、ぜひマイルCSに挑戦したい」