まず2006年公開の映画初出演作である『間宮兄弟』の中で、ソファーで横になり寛ぐシーンが開始40分頃にある。ここで北川景子は衣装がショートパンツだからと油断したのか、その隙間から純白パンチラをハッキリと見せてしまっているのだ! 筆者は年間300本以上の映画を鑑賞し、その中でパンチラしていた女優と、開始何分何秒でそのハプニングが起こったかを演出意図も含めてすべて記録してきたが、その中でも特に印象に残っている女優は北川だった。なぜなら彼女は続くハリウッドデビュー作『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』でもミニスカート姿で車のボンネットに腰掛け、三角地帯からピンクのパンチラを燦然と輝かせて世界へと発信していたからである。せっかく女優として世界に羽ばたいたにも関わらず、結局パンツしかアピールできなかった北川。代表作の実写版セーラームーンといい、映画やドラマに出演するとなぜかいつもチラリズムばかりしてしまう境遇にあるようだ。ここにこそ北川を落とすチャンスがある。
おそらく製作者側はその状況に気が付いても“あ、パンツ見えてる。でも黙ってれば集客アップアップ!”と考え、共演者は“お、パンツ見えてるやん! でも黙っておけばもっとパンツが見れるぞ〜”と思っていたに違いない。酷すぎる! つまりこれは制作現場において組織ぐるみでパンチラ工作が行われていたと考えるのが自然である。そんな状況の中、
「カット! カット! みなさん、景子ちゃんのピンクのパンツが丸見えです! パンティ見えてます!!」
と私利私欲に惑わされず勇気を振り絞って現場で声をあげる男がいれば彼女の心は揺らぐに違いない。今まで誰も止めてこなかったパンツ映像の流出を未然に防いだ、紳士的な男の登場に心底感動してくれるはず。すぐに彼女は恋に落ちることだろう。女性のパンツが見えた瞬間に声が出せるか出せないか、それは人生における恋のターニングポイントなのである。
(文・柴田慕伊)