まずは読者のみなさまに自己申告したい。潜入記者のルックスは控え目な本人評価60点に対し、難クセをつけるのが生きがいのデスク評価は「おまけで40点」。…辛すぎません?そんな平均50点でしかない男が「美しい人」限定のクルージングパーティーを取材するのは正直気がひけたが、集合場所の東京・豊洲埠頭で記者魂が燃えた。
セレブが所有していそうな小型豪華クルーザーに、パッと見ても「あの集団に間違いない!」とわかる8人の男女が向かってくる。寒さが厳しいこの時期の海だというのに、女性はみなきわどいスリットが入ったドレスでショールを肩にかけている。まさにセレブ!しかも近寄るまでもなく美女と決まっている。出し惜しみしない美女軍団に「よろしくお願いしま〜す」と笑顔であいさつされ、この瞬間から自分がメンバーになったような錯覚に陥ってしまった。
さて、できればお尻や胸元ばかり見ていたいけど「パーソナリティー」面で失格となりそうなので、クールに振舞いつつ微笑みを絶やさない作戦でいく。とりあえずのシャンパンで乾杯をする。銘柄はモエ・エ・シャンドン。う〜ん豪華じゃないですか、セレブじゃないですか。ここは酔った勢いで、女性陣のなかに飛び込むしかない。
だれに話しかけようかさんざん迷った揚げ句、最も露出度が高い巨乳美女まきてぃさん(28)=写真=にロックオン。写真の通りのグラマラスな“青木裕子”だ。聞き上手のまきてぃさんはツンケンしたところが全くない。すぐに打ち解け、取材用の写真撮影を快く引き受けてくれた。
船の揺れもあって2倍に酔っぱらった記者は暴走。セクシーショットをお願いする。ところがまきてぃさんは堂々としたもので、シャッターの向こう側でだんだんとドレスの肩ひもがはずれ、あわよくばその下まで見えてしまいそうなポーズに…。そこで突然女性陣から「まきてぃ、いつもの手ブラ!手ブラ!」の大アンコールが!!えっ、本当にいいんすか?
さすがにBPスタッフよりNGが出て“船上手ブラ披露”はならなかったが、セレブの遊びの一面を垣間見た気がした。ハリウッドセレブはノーパンでパーティーに出るというが、日本のセレブでそんなのが流行るならぜひ会員になりたい。
聞けばまきてぃさん、普段は会社役員を務めるという。ビューティフルなのは顔とカラダだけじゃなく、話し方にも知性とやさしさがにじみ出ていたわけだ。これは男性を含むほかの参加者にもいえるが、みな余裕たっぷりでパーティーや交流を楽しもうという積極性を感じた。
デンマークに本社を持つBPは、この9月にアジア初の日本事務所(東京都港区)を構えたばかり。既に欧米13カ国で計12万人のメンバーがいるというから、世界中で12万人の美男美女が待っていることになる。英米両国では社会現象を巻き起こし、俳優&セレブや、女優、モデルらがこぞってハマっているという。
ひょっとしたら海外の美人女優と…なんて夢も膨らむ美男美女セレブ限定SNS。取材を終えてさっそく登録審査申請(別項参照)し、ドキドキしながら吉報を待ちわびている。
50点男だけど…。
(写真(上)=深すぎる谷間を惜しみなく披露した本紙記者イチ押しのまきてぃさん)
(写真(下)=これが美男美女限定SNSの船上パーティーだ!露出度高めの美女軍団にクラクラきてしまった=東京湾・台場付近の洋上で)
○入会するには
新規メンバー登録にあたっては「選ばれた美しい人(異性のメンバー)が未来のメンバーを選ぶ」という絶対ルールがある。日本版BP(http://jp.beautifulpeople.net)から写真やプロフィールなどを書き込んで申し込めば72時間後に審査結果が出る。審査期間中の既存メンバーからの投票数がカギを握るから積極的にPRしたい。
傾向としては、全世界的にルックス(写真)重視の男性に対し、女性はルックスだけでなく収入、社会的地位、趣味、人生の目標など総合的かつ厳しい審査を下すという。各国ごとに「美しい人」の定義は異なり、メンバー審査が最も厳しいのは米国で7人に6人が不合格。
合格すれば会費は30日間2500円から。BP主催のイベントやパーティーに参加できるほか、新規入会希望者の審査投票権を持つ。不合格でも人間を磨いて再チャレンジできる。
○取材後記
きっかけが下心でも逆玉狙いであっても、セレブ美女にお近づきになる機会はめったにない。
ところが男性会員のかきあげさん(30)は入会理由を「仕事の人脈として使いたかったんです。本当に美人ばかりかって?個人の好みにもよりますけど8〜9割は美人ですよ(笑)」と素晴らしい答え。すごいイケメンというわけでもないが、とても接しやすく人として優れている感じがした。多角度的に美しさのハードルを乗り越えただけのことはある。
BPは米CNNや英BBCなど欧米メディアへの露出が多い。米国ではBPを通じてモデルやエキストラ募集がかけられ、メンバーがモデルや俳優、女優デビューを果たした実績もある。
なるほど、男女の出会いのみならずビジネスチャンスにもつながるわけだ。まあ合格しなくちゃどうしようもないんだけれども…。
○SNSとは
ソーシャル・ネットワーキング・サービスの略。mixi(ミクシィ)に代表されるSNSは、インターネット上で趣味や考えなどを同じくする人が集まり、メール交換したり、ときには外で会って人間関係を広めていくことを指す。彼らはハンドルネームと呼ばれる愛称でお互いを呼び合い、内輪の仲間を広げていくのだ。新種の“出会い系ツール”との見方もある。