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相方・川谷の妻に怒られても、小堀はスタイルを変えない! 2丁拳銃、25年の集大成“100分ぶっ通し漫才ライブ”開催

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2丁拳銃・小堀裕之、川谷修士

 2丁拳銃(川谷修士、小堀裕之)が、12月21日から東京、名古屋、大阪で『百式2018』を開催する。『百式』とは、彼らがライフワークにしている100分ぶっ通しで漫才をするライブのこと。当サイトでは、今年で結成25周年を迎えノリに乗っている彼らにインタビューを敢行した。

 最近小堀は、日本テレビで放送中の『人生が変わる1分間の深イイ話』に登場し話題になっている。今回のインタビュー中も同番組による撮影があった。小堀は川谷の妻で放送作家の野々村友紀子氏から「(趣味の)音楽をやめろ」、「目から血出るくらいおもろいこと考えろ」などと罵られることもあるが、2丁拳銃の真骨頂はやはり漫才。話を聞くと2人のネタに対する想いがとにかくアツかった! ぜひ刮目していただきたい。

−−『百式』を始めた経緯を教えていただけますか?

川谷:それまでのライブだと、最初に漫才をやってコントを何本かして合間にVTRを入れて、最後に漫才をやって……というのが多かったんですけど、“漫才ライブをやりたい”ってなった時に、漫才をして、はけて(舞台から退場すること)、もう1回出て行って「どうも2丁拳銃です」みたいな。「これ何回見せんねん」と思った。もちろんそういう風にやる方もいらっしゃるので、いいんですけど、当時は(2人で)「それダルいな」って話になりまして。そこで「漫才を繋げてまえ」ということで生まれたのが『百式』なんです。

ーー『百式』というタイトルは何から着想を得たのでしょうか?

川谷:だいたい単独ライブって80〜90分くらいがいいとされているんですけど、その時間は中途半端。キリがいいということで100分にしたんです。僕らガンダム世代(アニメに「2丁拳銃」という名のモビルスーツが登場する)でもありますし、すぐに『百式』というタイトルが浮かびました。

ーー『M-1グランプリ2003』で決勝進出する前の2002年からライブをスタートさせていますが、何かコンビ的に動きが欲しかったということなのでしょうか。

小堀;9年目くらいやったかな。

川谷:多分『M-1グランプリ』前で漫才に気合いを入れたい時やったんでしょうね。
ーーいざやってみて、周囲の芸人さんの反応はいかがでしたか?

川谷:「ようやりませんわ」とか言われたんですけど、みんなやろうと思えばできると思うんですけどね。「10分の漫才10本繋げたらいいじゃない」って返しますし、ぶっちゃけ覚えてなくても「行けるやろ」みたいな。漫才やから2人しかいないし、何とかなるというか。

小堀:あと「先にやられたー」っていう子もいますね。同じ漫才ライブをやる言うても、みんな100分をそらして90分にしたり120分にしたりしますけど、長尺の時間としてはやっぱり100分がいいんですよね。

ーーネタを羅列するスタイルですが、やはりお客さんを飽きさせない構成や工夫などは必要なのかなと素人ながらに思うのですが。

川谷:バーッとネタ出しをして「ここ繋がりやすいな」とか。パズルみたいな感じですね。

小堀:ボケ・ツッコミを変えたり、アホみたいな漫才コントを最後に長尺でやるという構成ですね。「イベントが1枚のアルバムや」と思っているので、変化球も必要かなと。

川谷:音楽に例えるのやめよ? もうええやん!

ーー(笑)。今年は名古屋や大阪でも開催しますが、会場の雰囲気や土地によってマイナーチェンジするのでしょうか?

川谷:僕がクイズを出して、小堀がその問題に対して「ちょうどええ」答えを言うっていうネタがあるんですけど、これは土地のものを調べたりしてネタに入れたりはしますね。

小堀:(交通ICカードの)スイカをイコカにするみたいなね。

ーー「ちょうどええ」は、お2人の代表的なネタの1つですが、過去の『百式』で原型のようなものを披露されていました。やはり、ネタ番組や劇場で使えるようなネタもできるんですか?

川谷:ここでやったネタを、劇場の出番におろすこともあります。

小堀:シングルカットしていくみたいな。

川谷:だから音楽で例えるのやめて! というか、それ逆じゃないの? シングルカットが先でその集大成がアルバムやろ。

小堀:ファンからのリクエストの多いやつを“シングルカットしてみました”みたいなね。

川谷:そんなアンケート取ってない!

ーー『百式』スタートまであと2か月ほどですが、ネタの完成度はいかがですか?

川谷:うちは遅いですよ。「たたき」は相方が書くので、そこができてからですからね。

ーー小堀さんは作家さんとネタを作っているんですか?

小堀:そうです。僕は喋り相手がいないと無理ですね。聞き手というか、なるべくイエスマンがいいです(笑)。自分で「こうこうこうで……」って話しながら「いや違うな」って思いたいんです。ただ、この喋り相手が相方やと違うんですよね。否定されずに「まずは言いたい」みたいな。

ーー作家さんから提案もあるんですか?

小堀:できるだけ“僕汁”というのを出したいんですけど、でも違う発想も欲しい。44歳にもなると、どんどん考えが固まっていくんですよ。それが嫌で、いろんな意見を聞いてやってみるっていうのもあります。でも「頑固」って言われますけどね。

ーー川谷さんは一緒に作り出す時に何か気にしていることありますか?

川谷:若い時は「これはこう」って捉えすぎていたな、って今になって思いますね。「じゃあやってみよか」が言えないというか……。もちろんそれが大事な時もあるんですけど、漫才は2人でやるものなので「もうちょっと自由にやらせて乗っかってみよか」という考えにはなりました。最近では、即興ライブに立たせてもらったり、中川家さんのコント番組に参加させてもらったり、お芝居をさせてもらったり。役者さんもまだ世に出ていないだけで面白い人がたくさんいるんですよ。そういうのを全部吸収していくうちに「2丁拳銃で楽しむのを忘れてた」って思いましたし「プライドとプライドでぶつかっている場合じゃないな」って、ここ2年でようやく考えるようになりました(笑)。

ーー今年で結成25周年を迎えます。川谷さんは映画『火花』に出演したり、小堀さんは音楽もやったり、多方面でも活躍されています。振り返ってみていかがですか?

川谷:この知識のまま10年くらい前に戻りたいって思います(笑)。

小堀:僕もお芝居や音楽とか落語とか、いろんなことやっているんですね。結局それはそれで相方の奥さんに怒られたりしているんですけど、でもそのいろんなことが『百式』に返ってきたらええなと本当に思っていて……。特に今度の『百式』は、芸歴25年の集大成というか、なんやったら生まれて44年かかってできたネタをぶつけていこうとは思っています。

川谷:もちろん小堀が、いろんなことをやっているのは知っているのですが、『百式』に返ってきた試しがないんですよ。“返ってきたらええ”と言うてるけど、「お前が一番やってないやんけ」っていう。

ーー川谷さんの奥さんから怒られているシーンをよくテレビで見ますが、やっぱりスタンスを崩すつもりはないですか?

小堀:……。

川谷:いや、(ネタやライブに)返ってきたらええねんで?

小堀:そうですね。やめる気はないですね。

川谷:もう病気ですよ(笑)。

小堀:「(音楽は)売れてからやれ!」って野々村さんは言うんですけど、“売れるためにやっているんだ”っていう想いがあったり……。

川谷:いや、だから『百式』のためにやれよ!

(インタビュー終わり)

チケットは10月13日(土)から販売する予定。ちなみに、彼らの『百式』での足跡は、DVDでも確認できる。ライブに行く前に予習の意味でもチェックすることをおすすめする。

(取材・文:浜瀬将樹)

【イベント概要】
公演名:百式2018
日程:2018年12月21日(金)18:45開場 19:00開演会場:伏見JAMMIN’(愛知県)
日程:2018年12月23日(日)18:30開場 19:00開演会場:HEP HALL(大阪府)
日程:2018年12月28日(金)18:30開場 19:00開演会場:ルミネtheよしもと(東京都)

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