最近では、女性だけでなく男性にも、カラーコンタクトをつけて黒目を大きくし、瞳をアピールする人が増えています。そこで今回は、山下真理子医師に、「キレイな瞳を作る方法」をお聞きしました。
■1:瞳には黄金比率がある
「瞳には、もっとも美しいとされる黄金比率が存在します。ある大手企業の研究によれば、それは白い部分と黒目の割合が1:2:1であること。日本人の平均的な比率は1:1.5:1なので、黒目がやや小さいことになります。
でも、これは別に日本人の成長が劣っているとか、成長を促すにはどうしたらいいのかという問題ではありません。眼球というのは生まれてからほとんど成長せず、黒目も大きくならないのです。
大きさはだいたい11〜12mm程度で、みんなほぼ一緒。目の開き具合や、顔の大きさとのバランスによって、違うように感じてしまうのです。そこで、カラーコンタクトを使用して、黄金比率に近づけようとするわけですね」
■2:大きな黒目は“好き”のサイン
「黒目はあまり大きくしすぎても不自然です。人間離れした不気味さを漂わせてしまうことになります。ただ、大きな黒目にはある効果があることが確認されています。
アメリカの心理学者によれば、『人は好きなものを見ると瞳孔が開く』という研究結果が出ています。これは、好きなものを見ることで興奮し、交感神経が優位になり起こる現象です。
瞳孔が開くことで黒目が大きくなるわけではありませんが、傍で見ていればそのように感じられることはあるでしょう。ようするに、大きな黒目は好きのサインになり得るということ。ただ、瞳孔を確認できる距離まで近づくのが、なかなか大変でしょうけど」
■3:瞳を綺麗にするための栄養素とは?
「紫外線は肌に大きなダメージをもたらしますが、同様に目にも悪影響です。普段からサングラスをかけていれば予防にもなりますが、そうもいきません。となると、目のケアが重要になります。
瞳に良いとされる栄養素が『ルテイン』です。水晶体や黄斑部に存在し、目の健康状態を保つのには欠かせない物質ですが、体内での生成は不可能。そのため、外からの摂取が必要になります。多く含むのが緑黄色野菜です。他にも、ブルーベリーなどに含まれる『アントシアニン』も目には有効なので、積極的な摂取が望まれます。
また、最近ではパソコンやスマホの普及によるブルーライトの影響で、目に疲労が蓄積し充血してしまっている方も多いです。白目が美しくなければ、黒目も引き立ちません。目の周辺を温めて血行を促したり、眼球を縦横に意図的に動かしたりするのも、疲労回復に繋がります」
目は心の鏡ともいいます。美しい瞳は、美しい心のあらわれ。多くの人を惹きつけるような、魅力的な瞳を手に入れられるといいですね。
【取材協力】山下真理子
医師。京都府立医大卒。美容やアンチエイジングに関する講演を数多く行う。著書に「女医から学ぶ あなたの魅力が10倍増すセックス」(ぶんか社)。