今回はちょっとデータ的なお話を…。
昨年(10年)の県下への入域観光客数が明らかになりました。昨年、沖縄県を訪れた観光客数は585万5100人で、前年(09年)対比3.6%増となっています。目立つのは海外からの旅行者増で、これは前年対比23.6%増。国別では台湾が圧倒的に多く、香港も伸びています。中国、韓国も増えています。国内でも前年対比2.8%増とわずかながら伸びており、不景気といえども沖縄人気は健在のようです。
一方、離島はどうか。本島に次ぐ人気を誇る石垣島(八重山)は、72万5600人で、前年対比1%の微減。石垣島は07年の78万7500人をピークにジリ貧。3年連続の下落となりました。ただ、09年の73万2500人とほぼ変わらず、バブルを過ぎても安定した観光客数を維持しているといえるのではないでしょうか。
石垣島の低迷をよそ目に、飛躍的に観光客が増えたのが宮古島です。同島も、ここ数年は伸び悩み、09年には33万6600人まで落ち込みましたが、昨年は39万5200人で、前年対比17.4%増となりました。こちらはピーク時の数字に戻したといえそうです。飛躍の要因はトライアスロンなどスポーツイベントの定着、音楽イベントの誘致などが挙げられそうですが、何といってもタレント島田紳助のプッシュによるところが大きいでしょう。
紳助は自ら司会を務めるTBS「紳助社長のプロデュース大作戦」の企画で、民宿をオープンさせ、毎週宮古島の良さを訴えた。あれだけ、地上波テレビでPRすれば、宣伝効果は絶大で、地元的には紳助様々だろう。問題なのは、今年その数字を維持できるかどうかだ。
各島々への観光客数の増減はありますが、数字を見る限り、沖縄の観光人気は不動のようです。
(旅人:ミカエル・コバタ)