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日本郵便課長が職場から年賀はがき1万2000枚を盗み、換金しようとした!

 警視庁愛宕署は11月22日、勤務先の郵便局に侵入し大量の年賀はがきを盗んだとして、窃盗と建造物侵入の疑いで、日本郵便業務室担当課長・阿部敏雄容疑者(58=神奈川県横須賀市湘南鷹取)を逮捕した。同署によると、阿部容疑者は「換金すればおカネになると思った」などと容疑を認めている。

 逮捕容疑は、16日夜〜17日午後、勤務先の逗子郵便局(逗子市)に侵入し、保管されていた年賀はがき計1万2000枚(販売価格計60万円相当)を盗んだとしている。

 21日、東京都港区の新橋駅付近の金券ショップに、阿部容疑者が大量の年賀はがきを持ち込もうとしているところを、巡回中の捜査員が不審に思い、職務質問して発覚した。

 阿部容疑者は神奈川県内にある逗子市、葉山町、田浦(横須賀市)の3郵便局の担当課長を週替わりで兼務していた。はがきの在庫管理などを担当しており、逗子郵便局の年賀はがきの保管場所の合鍵を作っていた。大量の年賀はがきが入ったバッグや紙袋は、駅のコインロッカーに預けていたという。

 この時期になると、日本郵政グループの正規、非正規の社員が年賀はがきを大量に金券ショップに持ち込んで換金するケースは少なくない。しかし、それはノルマを押し付けられて、無理やり職場から買わされた年賀はがきの処分に困ってのこと。

 年賀はがきは自社の商品である。ハナから換金目的で、職場に忍び込んで、年賀はがきを盗んだとなると、悪質以外のなにものでもない。ましてや、立場ある幹部社員の犯行とあって、その影響は小さくないだろう。
(蔵元英二)

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