主人公となる3人の女性を演じる香里奈、吉高由里子、AKB48の大島優子の3人が生演技を披露すると言うことで、本ドラマや女優等のファンならずともドラマの展開が気になる所。このドラマを担当した中野敏幸プロデューサー曰く、この最終回に生放送という企画は当初から考えられていたものだったそうだ。
最終回に生放送というドラマは今までにも何本かあった。最近では2009年にNHKより「ママさんバレーでつかまえて」の最終回が40分の生放送で放映されたというケースがある。番組中では、NHKのテレビドラマとしては半世紀ぶりの生放送だと紹介されていた。
他にも、2006年放送の「プリマダム」(日本テレビ系列)ではクライマックスのバレエ発表会のシーンを実際に舞台で行い、その模様が生放送された。また、1996年の人気ドラマ「ロングバケーション」(フジテレビ系列)は最終回の結婚式のシーンをロンドン(ただし、劇中設定ではボストン)から衛星中継で生放送するなど、印象的なシーンやクライマックスに生放送を用いたドラマは幾つかある。
もともと、1950年代〜60年代、録画の放送が当たり前になるまではみな、ドラマであっても生放送が普通だった。勿論、時にはミスなどもあっただろうが、それ故に出演者達も1回の演技を集中して行っていただろうと思われる。
前述の「ママさんバレーでつかまえて」の場合、作・演出を行っている西田征史さんが舞台出身と言うこともあり、また吉岡和彦エグゼクティブプロデューサーも視聴者、観客を楽しませるべく「汗をかく役者の生の姿を見てもらいたい」と視聴者に語っていた。そのため、最終回は舞台で披露される様子を生放送で送る事となったという。
そして、今回の「私が結婚できない理由」の最終回についても、中野プロデューサーは同様に「このドラマを企画したときからリアルな女性たちを描きたかった」と思っていたために、このような展開となったのだという。
女優達の生の演技を見ることが出来るこの最終回、果たしてどのような結末を迎えるのだろうか?