あまりテレビなどで紹介されないが、そのエリア一帯の多くが世界遺産だ。
高野山は、真言宗の総本山で、弘法大師のもとに集えば極楽浄土に行ける、という信仰から、宗派を超えて全国のほとんどの歴史上の人物の墓や供養塔が立ち並ぶ(世界遺産エリア内の<奥の院>)というスゴい場所なのだ。
南海りんかんバスの『高野山内1日フリー乗車券』(800円)を使用すれば、高野山駅から奥の院まで21分。短時間のコースも可能なので一度日帰りで訪れるのもいい。
いっぽう、空海の流れを汲む僧正たちが開いた周辺の寺院は、宿坊も多いのだ。気に入れば、いわば弘法大師の足元であり極楽浄土の地にそのまま泊まることも出来る、というワケだ。
宿坊には当然、一千年以上の歴史を残る寺院もあれば、宝物の宝庫のような寺院もあるのだ。玄関、境内、庭園と、ホテルにもない荘厳な雰囲気に包まれて過ごすのは、なによりの癒し体験になる。
誤解される向きもあるかもしれない、写経や勤行は自由参加、また精進料理は「炒める」「揚げる」の日本における元祖、という説もある技量自慢の料理ジャンルだ。当然宿坊ではビールなどのお酒も飲める。詳しくは、高野山宿坊協会に問い合わせたら、最新の情報が得られるだろう。