ある日、筆者の部下とひょんなことから自分の父親の話になった。父親の話といっても、仕事は何をしてて、休日はこんなことしてて…と、流れは自然に趣味の話に。ちなみに、お互い父親はお堅い仕事。趣味もきっと、知的で紳士的でダンディーな匂いがプンプンしそうなモノをやっているだろうと思いきや…。
【部下の父 → スポーツ吹き矢】
【筆者の父 → 一輪車】
と、驚きの趣味が明かされた! というか、明かしてしまった!! なぜなら、筆者の父親が一輪車に乗れること自体、あまり口に出してこなかったからだ。大人の一輪車の楽しみ方を、相手に理解してもらえるように説明するのが面倒くさい! それだけの理由で、相手の趣味を聞いてから父の趣味を明かすか濁すか決める始末だった。
だが、今回は違った。【吹き矢パパ】の子供なら話せると思ったからだ!
休日になれば、筒と矢を片手に家を出発する父親と、玄関開けたら1秒で一輪車に乗って消えてしまう父親…なかなか味のあるオトコたちである。
ちなみにスポーツ吹き矢にも一輪車にも競技会があり、一輪車には国際大会も存在する。なので、ここで一輪車をひたすらこぎまくって優勝してしまえば、「アナタも今日から金メダリスト!」という素晴らしい冠が待っているのだ! 人生において何か世界一になりたい人にはオススメかもしれない。
さて、ひたすら足を動かしまくる一輪車に比べ、自分の呼吸する力と集中力で矢を飛ばすことができるスポーツ吹き矢は、障害者スポーツとしての普及も広がりつつあるようだ。最低限呼吸ができれば、誰でも吹くことが可能であるということだろうか。
競技では「礼に始まり礼に終わる」基本動作というものがあり、それを正しく行うことによって集中力が高まり、深い腹式呼吸が心と体に素晴らしい効果をもたらすそうだ。雑念を排除したい時に、ぜひとも吹いてみたい。
趣味のおかげで日々輝いている素晴らしい父親たち…。
あなたのお父さん、何か輝いた趣味をお持ちですか?
(比美野めいび)
プロフィール:国際一輪車大会金メダル二連覇の経歴を持つ、元世界一。有名アーティストのバックダンサー、プロ野球球団チアを経て、現在はプロの社交ダンサーとして歌舞伎町で真面目に勤務中。http://blog.meibi.net