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噂の深層 ドラマが面白くなくなった本当の理由

 4月期の新ドラマが続々とスタートを切った。目下、最有力候補とされているのは福山雅治主演の『ガリレオ』(フジ系)だ。第2シーズンの今作は、ニューヒロインに吉高由里子を新たに迎え、初回視聴率22.6%とさすがの滑り出し。

 もっとも、それ以外に目を移すと話は別。新垣結衣の『空飛ぶ広報室』(TBS系)と米倉涼子の『35歳の高校生』(日テレ系)が14%台。残りの多くは11%前後と、ほぼ1月期のドラマと同様の成績。「連ドラは初回の視聴率が一番高く、その後ずるずると落ちていくことがほとんど」(テレビ局関係者)なだけに、平均視聴率24%、最終回は40%という『家政婦のミタ』(日テレ系)クラスの大ヒットドラマはもはや年に1度あるかないかだ。

 インターネットが普及してテレビを見る時間が減少したなど、ドラマが昔ほど注目されなくなった理由は色々とあるだろう。

 しかし、現場の制作スタッフにその話題を振って見たところ意外な返事が帰ってきた。彼は「最近、テレビドラマで通天閣か道頓堀見たことってありますか」と問うのだ。

 「例えば主人公が大阪に行くシーンがあるとします。まずはここが大阪だということを分からせるため、街の紹介カットから撮るのですが、大阪の紹介カットといえば、昔から通天閣か道頓堀って相場は決まってたんですよね。でも、最近はまずやりません。なぜなら、道頓堀にはグリコ、通天閣には日立の看板があるから。ドラマのスポンサーにグリコ以外の食品メーカーや日立以外の家電メーカーが入っていたら、まずそのシーンはアウトなんです。スポンサーサイドにしてみれば、高い広告費出しているのに、どうして、ライバル企業の宣伝しなきゃいかんのだということなんです」

 さらに酷くなると、逆にスポンサーに擦りよってしまった作品さえあるという。「大手ビールメーカーがスポンサーについたとあるドラマは、大学の学食なのにキャストの飲み物が缶ビール。寝たきりの親が出てくる病室のシーンで、部屋の隅にケースで置かれた大量のビールと、突っ込みどころ満載でしたよ」(同)

 視聴率30%が当たり前のひと昔前ならこうはならなかったはず。いまのドラマはスポンサーになめられっぱなしのようだ。(明大昭平)

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