「うちは大当たり乱数を相当研究してるからノーマルでも面白い出方をする」。つまりひと言で完全確率といっても乱数の作り方次第で出方が異なるということなのだろうか。ついでに某パチンコメーカーの広報担当のひと言。「うちの台は波が荒いですから」
あるいはこれが台との相性と呼ばれるものに繋がるのだろうか。確かに個人的にはミドルスペックよりもフルスペックのほうがハマらない気がする。北斗や牙狼で4ケタハマリに遭遇した記憶がない。
実はここ3日間、エヴァ5で4ケタハマリに4回も遭遇していてトータルで10万円ほど負けている。ボーダーラインのみを信じて立ち回った結果がこの大惨事。エヴァの負けはエヴァで取り返したいところだが、どうもヤツとは気が合わないようだ。
思い起こせばエヴァで相性が良かったと言えるのはエヴァ3だけ。そんなわけで今回は相性の良さ(というより、好きなだけ)を信じて牙狼で勝負。まあ、今年の上半期は例年よりもかなり浮いている。時には勝ち負けを度外視して自分の好きな台をじっくり打ってみるのも悪くないだろう。
しかし回らなければ楽しめないのでいつも通りクギはチェック。そんなこんなで見つけたのがこの台だ。等価交換にもかかわらず、1000円で22〜24回ほど回る。
出玉の削り具合にもよるが、牙狼の等価のボーダーは16、17回程度。ここまで回ればかなりのプラスが見込めるはずだ。…おっと、ついつい収支のことを考えてしまった。今日はあくまでもパチンコを楽しむことが目的なのだ。
197回転目、回転開始時に金色の光が降り注ぎリーチ確定の合図。これがうまいこと擬似連となり3回目でリーチ。惜しい。あと1回継続すれば全回転だったのだが。まあ、3回でも大当たりに繋がるレベルだ。
…が、牙狼に変身せずバルチャスリーチへ。擬似3でもキャラ系で終わることがあるのが牙狼の怖いところ。頼むからバルチャス後に変身してくれ…!
しかし結果は意外。なんとバルチャスでそのまま当たってしまった。さらには再抽選で7絵柄に昇格。昨日までの3日間がウソのような実にあっけない展開である。
しかもこの魔戒チャンス、いきなりの15連。3日間の負けの大半が一撃で戻ってきた計算だ。さすがは最強スペック牙狼。ツボにハマった時の破壊力は底知れない。さあ、まだ午後になったばかり。この調子でガンガン連チャンしてくれよ!
しかしこの願いは通じずに単発を3連続で食らう。といっても回転数はいずれも浅く、およそフルスペックらしくない展開。そして199回転目、予告なしからリーチになりそのままビタ止まり。しかも絵柄は魔戒確定の7(どうやらノーマルビタは魔戒確定の模様)。
何なんだ一体。もしかして、一生分の運を今この瞬間に消費しちゃってるんじゃないだろうな…。とにかく今日は恐ろしいほどヒキが強くこの魔戒は9連。ドル箱がどんどん増えていく。
ちなみに私の両隣はいずれも大ハマリの真っ最中。左のおっさんは黙々と札を投入し続け4ケタハマリ目前。これが本来のフルスペックの姿。1000ハマリなんてまだまだ軽く2000ハマってもおかしくはない。
ところで何となく牙狼とエヴァの履歴を見比べてみたら、なぜかエヴァのほうがハマっている台が多い。なお、ひと言で完全確率といっても数学的にはもっと細かい分類があるらしい。そんな話を数学マニアの友人から聞いたことがある。その話が本当ならエヴァの異常なまでのハマリの多さもうなずけるのだが…。
さて、この後もこれといったハマリに遭遇することなく(715回ハマリはあったが)大当たりを積み重ね続ける。時間はすでに夜の7時。そろそろ疲れてきたので帰ろうと思い保留が空になるのを見ていたら、最後の保留でなんと擬似4連から全回転! そしてこれが本日最高の17連に繋がった。今日は最後までツキっぱなし。帰り気をつけなきゃな…。
それでは獲得出玉を発表。なんと出玉は自己ベストの7万3742個。パチスロで万枚を出すよりも換金が多いとは…。
勝因はズバリ、運。確かにクギは最高だったが、初当たりと連チャンの双方に恵まれた格好だ。うーん、やはり台との相性は重要かも。まだオカルトの域を出ないのでどこかの天才君、数学的証明を頼む。プラス28万5500円ナリ。
<プロフィール>
白覆面T 競馬雑誌の編集者を経てギャンブルライターへ。現在はさまざまなパチンコ&パチスロ攻略誌で活躍している。鋭い洞察力によって書かれる記事の数々は業界内でも定評アリ。ただし、なぜかいくつものペンネームを使い分け行動しているため、正体を知るものはごくわずか。熱しやすい性格で湯水のごとく金を突っ込む姿が何度も目撃されている正真正銘のギャンブル狂だ。