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西田隆維の映画今昔物語 第31幕 『グラディエーター』

 <今日のテーマ>心が折れない感情を持ち続ける

 今回の作品は、2000年公開のアメリカ映画で、第73回アカデミー賞の作品賞などを受賞した作品で、監督のリドリー・スコットは世界的に大ヒットした『エイリアン』でも監督をしています。
 主演はラッセル・クロウ。舞台は古代ローマ、5賢帝の一人マルクス・アウレリウス帝は現状をみて、帝国の将来を危惧し立て直しには帝政を廃し、政治を本来の共和制に戻す以外ないと考えていました。
 しかし、アウレリウス帝は自らの余命は長くはないと悟り、また息子・コンモドゥスに帝国を託すにも不安に感じていました。暫定的な処置として信頼のおける将軍・マキシマスに託すという決断をくだしますが、マキシマスは丁重に辞退してしまいます。
 ところが、父親の口からこの意向を聞いた息子・コンモドゥスは、自分が父親の後継ぎに指名されるとばかり思っていたため、その場で父親を殺してしまいます。
 アウレリウス帝の死は病没と発表され、コンモドゥスはマキシマスに忠誠を求めますが、帝が殺されたことを悟りそれを拒否します。これを「反逆」とみなされマキシマスに処刑部隊が送り込まれますが、処刑部隊を逆に倒してしまいます。
 故郷の家族にも処刑部隊が送られていたことを知ったマキシマスは故郷へ急ぎますが、時遅く、数年ぶりに会えた家族は焼き討ちされ変わり果てた姿となっていました。マキシマスは悲しみと怒り、そして疲れのためその場に倒れ込んでいるところを奴隷商人に捕まってしまいます。
 奴隷として売られたマキシマスは剣闘士(グラディエーター)として再生していきます。マキシマスは華麗なる剣技で一躍ヒーローとなって行きます。

 一方、帝位についたコンモドゥスに対する市民は冷たい感じで支持率にしたら15パーセントくらい(多分です)で、民衆の支持率を上げようと、先帝アウレリウスが禁止していたローマのコロセウムでの剣闘試合を復活させます。
 皮肉にも、その行為がマキシマスとの再会となってしまうのです。そこでもマキシマスの人気は衰えることはなく、さらにヒートアップ!! コンモドゥスはマキシマスに嫉妬しながらいろいろな策を講じますが、それでも異常なほどマキシマスは強いのです。
 そして、ついにコンモドゥス自身が闘技場に降り立ちます。結果は分かり切っていると思いますが…マキシマス!! マキシマスは揺ぎない復讐心と怒りを生きる糧として遂に自分の使命を果たします。

<作品プロフィール>
監督/リドリー・スコット

出演者/ラッセル・クロウ ホアキン・フェニックス コニー・ニールセン  オリヴァー・リード リチャード・ハリス ジェイモン・フンスー

<プロフィール>
 西田隆維【にしだ たかゆき】1977年4月26日生 180センチ 60.5キロ
 陸上超距離選手として駒澤大→エスビー食品→JALグランドサービスで活躍。駒大時代は4年連続「箱根駅伝」に出場、4年時の00年には9区で区間新を樹立。駒大初優勝に大きく貢献する。01年、別府大分毎日マラソンで優勝、同年開催された『エドモントン世界陸上』日本代表に選出される(結果は9位)。
 09年2月、現役を引退、俳優に転向する。10年5月、舞台『夢二』(もじろう役)でデビュー。ランニングチーム『Air Run Tokyo』のコーチも務めている。

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