近くに導入店が見あたらず半ばあきらめかけていたのだが、我が家から徒歩10分のところにあるホールに導入されるのを新装当日の朝に知った。このホールは地域で一番客付きが悪い。かつてはにぎやかなホールだったものの、遠隔をやっているとの噂が飛び交うようになってから客付きが悪化。まあ、地域で唯一パチスロの裏モノを設置していたという経緯もあるから自業自得でもあるが。火のないところこに煙は立たぬである。
開店1時間前に到着。やはり誰もいない。というわけで無事に台を確保できた。まずは最重要となる天井付近のクギを眺めてみる。悪くない感じ。ま、打ってみないことには分からないので玉貸しボタンをポチッと押して実戦スタート!
ちなみにコイツのボーダーは3円交換なら1000円あたり2回程度。「そんなに甘いのか」と驚いた方も多いだろうが、たった2回回すだけでもひと苦労なのだ。私の台は最初の1000円でデジタルが2回転回ったが、いずれもリーチにすらならず終了してしまった。ま、回転効率が悪い台だからこのくらいシンプルなほうがいいが。
3500円目、本日6回目のデジタル回転…と、その瞬間、「ピキーン」というかん高い効果音を伴って、液晶左下の餃子ランプが点灯した。「これ、ちょっとアツいんじゃない?」と期待しながら液晶を凝視するも、かかったスーパーは期待度の低い追っかけリーチ。その瞬間ハズレを覚悟したが「33」があっけなく停止して大当たり。もしかするとさっきのは一発告知だったのか? ともかくこれで現金投資から解放される。
大当たり後、保留の行方を期待しながら見守るもすべてノーマルで終了。というわけで、再び単純作業が始まる。私は5発打ち出したら3秒止め打ちという独自のスタイルで戦っている。それがどれだけの効果を生むのか実は私にも分からない。だが、ただひたすら打ちっぱなしでは玉減りが早いし、穴に入りそうな玉が別の玉に弾かれ結果的にインを逃すという”玉突き事故”が起きにくいのもまた事実である。
しかしこの止め打ちを駆使しても玉はあっという間になくなってしまった。2箱回して回転数は15。役モノ内へのイン率はかなり高いのだが、スタートチャッカーへ通じる手前の穴への入賞率が極端に悪いのだ。打ち方をいろいろと試してみたが上がる気配がない。台の癖が悪いのか。
王将に見切りをつけ、店内をブラついてみる。すると、ライダーに座っていたじいさんが首をかしげながら席を立つ場面に出くわした。回転数は38。おそらくこのじいさん潜確の存在を知らないのでは? ほかに打てそうな台もないし、とりあえず釣られてみますか。
すると19回転目、擬似連4回から特訓リーチに発展。タイトル色は激アツのゼブラ! が、当然のように特訓は失敗し、しばらくの沈黙ののち、ベルト落下から怪人との最終決戦へ。そして見事、一撃必殺ライダーチョップで怪人を撃破し大当たり! 果たして本当に潜確だったのかは不明だが、結果オーライでしょ。
さて、サイクロンモード前半はギリギリまで引っ張られての大当たりが続く。胃が痛くなる展開である。そして4連後、ついに電サポが終了し、ラスト4回転を残すのみとなった。理論上の引き戻し率は8.8%。無論、一度たりとも引き戻したことがない。「ショボ連だったなあ」と思いながら適当にボタンを連打していたら、なんとゲルショッカー撃破で首領との最終決戦へ。ここまで到達したのはこれが初。コイツを倒せば再びあの夢のステージへ舞い戻ることができる…。そう思うと急に緊張してきた。「どうせハズレだ。冷静になれよ」と自分に言い聞かせつつ、心のどこかでは「絶対に勝て!」と思う自分がいる。そんな葛藤の中、ボタンを連打すると首領がバタンと倒れベルトが落下。見事7が3つそろいに。まさかの引き戻しで再びST連開始!
その後は早い段階でPフラが来たり、ライダーキックがさく裂したりと安心の展開が続き、最終的には9連。今日はまだほんの数時間しかパチンコを打っていないが、餃子の王将の止め打ちとライダーのまさかの展開でどっと疲れたのでこれにて実戦終了とする。たまにはこういうパチンコがあってもいい。ハイエナも立派な戦略のひとつだ。プラス3万円ナリ。