その名は手裏剣マグネットだ。
十字型手裏剣をベースにして、刃のかわりにマグネットが埋め込まれている部分がある。例えば、冷蔵庫にくっつけると手裏剣が刺さったように見えるのがクールである。ジョーク商品というオモチャなので、決して投げてはいけないのだが、忍者記者である以上は検証せねばならぬ。
さっそく冷蔵庫へ目がけて投げてみたが、マグネット部分がくっつくことはなく、冷蔵庫の表面を傷つけるだけで終わった。残念ながら手裏剣としての用途は期待できないようだ。あくまでもマグネットとして使う用途に限定されてるので、皆は決してマネしないように。
ジョーク商品と思いきや、調べてるみると意外な事実がわかった。通販・楽天市場のマグネット・ランキングでは、何とトップ20以内に入ることもあるヒット商品だ。オモチャのゴム製手裏剣が500円から1000円以内に収まる中で、わざわざ2枚1575円の手裏剣マグネットを購入する人が存在するというのは「手裏剣」のブランド力と、「刺さったように見えるユニークさ」に寄るところが大きい。商品をデザインしたのは、外国人デザイナーLiu Chen-hsuさんだ。日本をモチーフとしたユニークな発想は、意外と外国人デザイナーの視点から生まれることが多いと思われる。日本人にとってありきたりなモノに、実はチャンスが眠っているのである。ユニークな手裏剣マグネットの裏には…。
(1)常識にとらわれない発想力
(2)人を喜ばせるユーモアセンス
(3)実用的なレベルまで落とし込むビジネスセンス
身の回りに存在する日本的なモノを新たな視点で、もう一度 見直してみるのも良いかもしれない。
執筆者:文科系忍者記者ドラゴン・ジョー(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou