どんな球か。
「ブレーキ鋭く曲がる元ヤクルトの伊藤智仁のスライダーが、終始ナックルのように無回転のまま滑って来るような球。スピードもあり、最後はフォークのように落ちます。大きく揺れてバッターに向かって来るので、止まっているようにも見える。天下の名捕手・谷繁が、距離感がつかめないのか、何球投げられても目をつぶってしまったり、うまくミットを出すことが出来ない。よって、体の前に止めることすら出来ず、投げられるたび後逸してしまうんですから、これってアリですか?」(同)
Youtubeでは、既に60万回再生された動画があるようだ。
「同じような球でカウントを稼ぐことがあるのですが、これは本人いわく「テレビゲームのように真横に曲がるスライダー」。それから、右バッターのインコースにも同じ軌道・回転の球を投げるので、制御が利いているナックルを投げているような印象がある」(同)
見たら、何か重力をあざ笑っているようだ。
「統一球の縫い目は、幅が広く高さが減っているので、ピッチャーにとっては握りやすい。だから回転数を上げて投げられるので、キレのいい変化球を生みだしやすい。でも、岩田の場合は逆に、しっかり握っているのになぜか回転しません。リリースの瞬間には指を縫い目から離し、結局はナックルボールと同じ原理を使って投げているのかもしれない」(同)
“岩田ボール”(仮)によって、横回転のまま落ちるというジャイロボールが、ちょっとばかり古い魔球となってしまったか。
「これまでも普通に一軍で活躍している、チームの重要な戦力なのが同投手。現在は、怪我無しの登録抹消中」(スポーツ誌記者)ということだが、是非復帰後には、魔球弁当の発売など、盛り上がりに期待したい。一見の価値アリ。