名脇役の益岡がデビュー30周年の今年、満を持して長編初主演を務めた同作。益岡演じる万年脇役俳優ヒロシが突然訪れた恋に動揺しながらも、人生の主役は自分自身だと気づいていくストーリー。
益岡は「主役をさせていただいて、錚々たる方々と一緒に仕事ができて、引き締まる現場でした。実は、この映画を作る製作費の大部分を、監督の学生時代からの友達が緒方監督のためにお金を出してくれて、成立したんです。僕にはそれが驚きでした。ロケで使った家も、監督のご友人のお宅で、撮影には時間がかかるので、その間ご家族の方はホテルに泊まってくれたり。そういう人たちの想いに応えなきゃという思いが強かったです」と感激の面持ち。
また、この日の紅一点、松坂は「プレッシャーのないのびやかな感じでした。初日は、お花をもらうシーンで、渋谷のラブホテルがあるところでしたね。見ている人は、悪びれる雰囲気もなく、ホテルに入ったり、撮影を観たり、堂々としていました。現代のカップルってこうなんだな〜と、社会見学もしながら撮影しました」と現場を振り返った。