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エイベックスより世にも美しい吸血ユニット「オーラルヴァンパイア」登場!

 とにかく賑やかだった70年代から80年代のホラー映画のビジュアルに一度でも魅かれた人なら、オッと思うのかもしれない。そこに美しいヒロイン・ヴァンパイアが登場するとなればなおさらだ。

 音が期待を裏切らない。ただのJ-POPじゃつまらない、もう少し洗練されていて、かつアーティスティックで、海外の音楽と聴き比べて何ら遜色のない、しかも日本語で歌うアーティストはいないか…そんな人にとにかく聴いて欲しいのが、「オーラルヴァンパイア」だ。

 「オーラルヴァンパイア」は今年5月にメジャーデビューとなるアルバム『ZOLTANK』を発表したばかりだ。僕はメジャーデビュー前から彼らのことを知っていた。いや、インディーズ・アーティストに興味のある人なら、一度くらいは耳にしたことがある名前ではないだろうか。

 インダストリアルミュージックと日本のポップスを同時配信するような音楽性を持ち、電子音にまじって、どこかラウドなロックの香りも漂わせる。歌がまたいい。アルバム収録曲でもある“湘南族-cannibal coast-“や”Freeeeze!!”を聴けば、彼らの歌がありがちな内輪の歌ではなく、いかに外へ開かれた歌であるかがわかるだろう。

 その「オーラルヴァンパイア」で、ヒロインの美しいヴァンパイアをつとめるのがヴォーカルのエキゾチカさんだ。金髪、そしてドレッシーな衣装、ヴァンパイアの象徴である二本の鋭い牙を持つ。ステージに上がるとオーラがあり、パフォーマンスもゴージャスでとにかくセクシーだ。

 エキゾチカさんと好対照に、往年のホラー映画を彷彿とさせる不気味なマスクをかぶり、ダークヒーローを演じるのがサウンドメーカーのレイブマンだ。

 二人の人気は国内にとどまらず、デビュー前から海外でも注目された。

 ドイツ音楽雑誌の表紙を三度に渡って飾り、フランスの音楽チャンネルでは自主制作のPVでランキング一位を飾った。ライブツアーも日本だけでなく、北米・南米・ヨーロッパと広域に行い、盛況だったという。

 メジャーデビュー作となった新作『ZOLTANK』は、オーラルヴァンパイアの核の部分が詰まった名刺的なアルバムだ。近年の日本の音楽シーンに少し物足りなさを感じている人には、きっと刺激的な一枚になるに違いない。

オーラルヴァンパイア公式サイト
http://auralvampire.com/index.html

(写真家「東京人物画」名鹿祥史)
http://www.geocities.jp/ondaatjebookers/

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