10代の頃からその愛くるしい顔だちと少年らしい演技が注目を浴び、TBS系ドラマ「ROOKIES」で大ブレイクした市原隼人。長年付き合っている彼女がいると正直に告白したり、主演最新作「ボックス!」に亀田興毅を出演させたり、役柄に見合った「男らしい内面」も人気を集めている。しかし記者が思うにブレイクのきっかけになった「ROOKIES」の安仁屋役は、彼の役者生命的にヨロシクナかった。なぜならこの役を境に市原はどんどんヤンキー化が進み、たった一年で驚くほど見た目のガラが悪くなってしまったからだ。このイメージではカタいドラマに出演する事は難しく、まさに「Vシネ帝王」・竹内力の道まっしぐらではないか。嫌な予感がする。
バブル期に「ミナミの帝王シリーズ」で人気を博した竹内力。今はカンロクたっぷりだが、昔の彼は爽やかな好青年そのもの。俳優になる前は銀行員だった。映画「湘南爆走族」ぐらいまで二枚目トレンディ俳優として活躍していたが、ちょっとTVで見ないとうちに哀川翔と共にVシネマの帝王と呼ばれていて、無理矢理あの風袋に。その後、「岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説」のカオルちゃんになり、最近のドラマでは「陽炎の辻」や「あんみつ姫」など時代劇の悪役ばかり。とうとう「双子の弟」と主張するRIKI名義で歌まで歌いだし、やたらと子ども達にウケたがる(ホタテマンか!)。かつての美男子・竹内力は今では完全なイロモノになってしまった。デビュー当時ファンだったのにガッカリである。
中学生の時「リリイ・シュシュのすべて」で主演デビューした演技派の市原隼人。このまま“帝王化”が進み、カギ師、ボクサーと来たら次はヤクザを演じるのだろうか。20年後、市原が変なプレスリーの衣装を着て「アイスクリーム」のCMなんかしていたら、それこそ本気で悲しい。
<コダイユキエ>イケメン好きの40歳独身女性記者