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日本ハム・加藤、今オフのFA争奪戦は確実か 有力候補はロッテ? 同僚・上沢の去就に響く可能性も

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 3月30日の開幕戦・楽天戦で開幕投手を務めた日本ハムの8年目・30歳の加藤貴之。国内FA権を取得したことが4月5日、複数メディアに報じられた。

 加藤は2016年のプロ入りから日本ハムでプレーし、今季開幕戦も含めて「179登板・41勝41敗7ホールド・防御率3.34」といった通算成績をマークしている先発左腕。報道によると、開幕戦が行われた3月30日で出場選手登録日数が7年に達し国内FA権取得となったという。

 開幕早々の取得ということもあり、現段階では「まだ何も考えていない。まずはしっかりチームに貢献したい」と今季に集中すると話すにとどめたという加藤。ただ、早くも今オフの権利行使が濃厚とにらんでいるファンも少なからずいるようだ。

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 「日本ハム球団は昨オフの契約更改で、昨季2年連続で規定投球回をクリアし『22登板・8勝7敗1ホールド・防御率2.01』と安定した数字を残した加藤に複数年契約を打診。しかし、加藤は『3年間活躍してからそういうのを考える。もう1年勝負したい』という理由でこれを固辞し、年俸1億3500万円(6200万円増/推定)の単年契約でサインしました。そのため、今オフの権利行使には何も障壁はない状況です」(野球ライター)

 昨季の加藤はプロ野球史上最少のシーズン与四球数(11個/それまでの記録は14個)を記録するほどの制球力を武器に、12球団トップのクオリティ・スタート率(85.71%/6回以上を投げ自責点3以下)をマーク。高い安定感に加え年俸もそう高くはないことから、権利を行使した場合は複数球団が獲得に名乗りを上げることはほぼ確実だろう。

 中でも意外な有力候補となりそうなのが、加藤の出身地である千葉の球団であり、2016〜18年に日本ハム投手コーチとして加藤を指導した吉井理人監督率いるロッテ。資金力の差を環境・人間関係で埋めるという展開も考えられなくはなさそうだ。

 一方、仮に今オフ権利行使・移籍となれば、同僚でエースの上沢直之の去就にも影響が及ぶのではという見方もある。上沢は昨オフの契約更改後会見で「来シーズン、メジャーで挑戦したいという趣旨は伝えさせてもらった」とポスティングでのメジャー挑戦希望を公言。だが、加藤に加え上沢までいなくなると先発ローテが崩壊するため、球団がポスティングを認めない可能性も出てくるのではないだろうか。

 今季終了まではまだ7か月もあるが、早くも去就に注目が集まり始めている加藤。現状ではまだ獲得調査情報などは伝えられていないが、本人は果たしてどのような決断を下すことになるのだろうか。

文 / 柴田雅人

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