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「10日後に開幕戦があるので、緊張感もありながらここに来ました。昨日も東京ドームでジャイアンツを倒してやってきました」と新庄監督。「若い子がたくさんいて、元気ハツラツで。毎日失敗も多いですけど、今のところ順位も上位で、勝ちぐせをつけるテーマでやってきたので今は順調です」とチームの調子が上向いていると語った。
この日は、新庄監督自ら料理体験も。「辛ラーメン以外、料理は作ったことがない」と豪語する新庄監督だが、山下本気うどんの創業者であるお笑い芸人のインタビューマン山下が見守る中、人気メニューの「白い明太チーズクリームうどん」を調理した。実食した山下が「めちゃめちゃおいしんじょう!」と叫ぶと、新庄監督も「うれしんじょう!」と満面の笑みで返した。
トークでは、壱角家が家系ラーメンで最速となる100店舗を達成したことにちなんで、100にまつわるエピソードを紹介。新庄監督は「テストで100点をとったことが一度もない」を挙げた。「父から、スポーツも勉強も両立するとスポーツが中途半端になるから、勉強しなくていい。お前は野球だけしてプロ野球選手になれということで、100点を1回も取ったことがない。真剣にやれば取れるんでしょうけど、人生100点なんでそれで十分。幸せな人生を送っています。だって14年間も野球界から離れて監督になれるんですから、もう100点でしょ」と自画自賛した。
さらに「去年はトライアウトで選手たちの能力を見て、今年初めてプロ野球に参戦するので楽しみです」と2年目の飛躍を誓うと、最速で50勝を狙うとぶち上げた。「今年のシーズンは143試合じゃなくて、うちのチームは50試合、60試合。スタートダッシュをかけないと、若くて経験のないチームなんで。ここで勢いをつけさせるため、最速で50勝。85勝に達したら優勝に王手なので、これに賭けます。クリアできたら、若い選手たちは勢いに乗ってガツーンと行ってくれる」とロケットスタートからの優勝を宣言した。
「新庄本気うどんをよろしくお願いします」と、最後まで笑顔を振りまいた新庄監督。WBCに参戦中の伊藤大海投手に、「行く前にフォアボールは出すなと。打たれてもいいから、ストライクゾーンに投げなさいと伝えました。強い気持ちを持った選手だし、どの場面でも使える選手と栗山(英樹)監督が言っていたんで、彼なら抑えてくれると信じています」と信頼を寄せる。侍ジャパンについて「世界一は決まりじゃないかな。8対7でアメリカに勝ってくれたら一番面白い試合になる。さらに野球を盛り上げて優勝してくれると信じています」とエールを送った。
(取材・文:石河コウヘイ)