今回の動画で大久保コーチは打撃指導で重視しているポイントや、気がかりに思っている巨人選手などを語った。その中で、近年は苦戦が続いている小林に苦言を呈した。
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2013年ドラフト1位で巨人入りした小林は、昨季までに通算で「745試合・.208・15本・142打点」をマークし、ゴールデングラブ賞を1回(2017)、最優秀バッテリー賞を2回(2017,2019)獲得した経験も持つ捕手。ただ、2020年ごろからは大城卓三に正捕手の座を奪われており、2023年も現状では控え捕手という位置づけとなっている。
その小林について、高木氏は「もうちょっと打ったらすぐレギュラーなのになって(思う)」と現状をもどかしく思っていると吐露。ただ、同コーチは高木氏に同調はしつつも「お金持ちの子どもかってくらい、危機感はないですよね」と、小林からはレギュラー取りへ向けた焦りや執念が今ひとつ感じられないと語った。
小林は2020年シーズンに国内FA権を取得予定(実際の取得は2021年シーズン)だったこともあり、2019年オフに4年総額4億円(推定)の契約を結んでいる。今季が契約最終年となるが、大久保コーチは「あれ大間違いですね。2000万くらいにしとかないと」と、尻に火をつけるためにも年俸は下げるべきだったのでは主張した。
「もう直んないのかな…直ってないですもんね今まで」と、長らく打撃不振が続いている状況を憂いた大久保コーチ。「人が本当は良すぎて、例えば解説者の意見も聞いてバッティングやっちゃうんだと思うんです」と周囲の助言を聞きすぎる節があるとした上で、「ホームランバッターをめざすスイングでいいんです」とあれこれ考えずにバットを振り切る、ボールを遠くに飛ばすことの徹底が打力向上には必要と持論を述べた。
大久保コーチの発言を受け、ネット上には「ファンだけじゃなく、現場で指導してるコーチも小林にはため息ついてるのか」、「長期契約にあぐらかいてるって言われても文句言えない数字だしな」、「デーブは小林に期待はしてるらしいが、打力向上はまだまだ道半ばみたいだな」といった同調の声が寄せられている。
「小林はプロ1年目の2014年から4年契約を結ぶ2019年までは『611試合・.219・14本・134打点』といった打撃成績を残していますが、翌2020年から昨季までは『134試合・.116・1本・8打点』と数字が軒並みガタ落ちしています。低迷の要因としては2020年に左尺骨骨折、右手示指末節骨骨折と相次いで故障に見舞われたことなどが考えられますが、単年1億円という年俸と働きが見合っていないと小林に不満を感じているファンも少なくありません」(野球ライター)
大久保コーチは昨年10月の秋季練習中、小林について「600打席立ったら2割5分は全然いけます」と期待をかけたことが伝えられているが、その目標の実現にはまだまだ時間がかかりそうだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
高木豊氏の公式YouTubeチャンネルより
https://www.youtube.com/@takagiyutaka4045