>>日本ハム・近藤、ファンフェス中の一場面に心配の声 「ダメです」右ひざ負傷で綱引きを離脱、重傷ならチームの来季に暗雲か<<
今回の動画で荒木氏は1999年に経験した米マイナー球団へのコーチ留学の思い出や、これまで西武(2004-2007)、ヤクルト(2008-2013)、日本ハム(2018-2021)の3球団で経験した指導者生活で意識していることなどをテーマにトーク。その中で、荒木氏は今季まで4年間日本ハムで共に過ごした斎藤の指導の難しさを明かした。
二軍監督を務めた2018年を中心に、斎藤と一緒に過ごした時間はかなり多かったという荒木氏。「彼は頭で考えすぎちゃってたので、『もっとシンプルにやらなきゃダメだ』という話をよくしてました」と、斎藤には投球に関するアドバイスを頻繁に送ったという。
アドバイスの具体例として、荒木氏は「(最初から)ボール、ボールで(打者を)誘うと、僕らみたいな投手は絶対打たれるんですよ。力がない球がボールになったらカウントがどんどん不利になって打者が有利になってくるので、どんどんストライクゾーンで勝負しないとダメ。なのに、彼はそこで考えすぎて、(際どいコースを)狙いすぎてボールになってしまうことが多かったのでその話はよくしました」とコメント。斎藤は際どいコースを狙うあまりボール先行になることが多かったため、ストライク先行で勝負にいった方がいいと指導していたという。
ただ、荒木氏は「僕らが言っても、染みついてるものがなかなか抜けなかった」、「高校時代は結構速い球投げてましたし、大学でもそこそこやれてたものがあるので、そこに近づけたいという思いがどうしても強かったみたいで」と、斎藤はこうした指導をあまり聞き入れなかったと告白。荒木氏は「絶対打たれるよ?」と、ときには厳しい表現も用いたというが、それでも斎藤の投球が変わることはなかったという。
荒木氏の発言を受け、ネット上には「ちょっと前に西崎が斎藤はコーチの話聞かないって言ってたけど、あの話は本当だったのか」、「荒木さんがわざわざ打たれるぞって言ってくれてるのに聞き入れないのは自意識過剰すぎだな」、「アマチュア時代の投球・実績がどうであれ、コーチの意見を無視していい理由にはならないと思うんだけど」と驚きの声が寄せられている。
同時に、「斎藤にとって荒木さんは高校の大先輩なのに話聞かないって相当だぞ」、「2人は高校時代の実績もほぼ同じだけど、もしかしてそれでも荒木のこと舐めてたのか?」、「2回りも下の後輩がこんな態度だと荒木さんのストレスもやばかったんだろうな」と、両者の共通点を絡めた呆れ声も多数挙がった。
斎藤については野球解説者の西崎幸広氏(元日本ハム他)が4月22日、同・石毛宏典氏(元西武)のユーチューブ動画で「他の人(首脳陣)に聞くと『頑固な面がある』と(言ってた)」、「コーチが『こうした方がいいんじゃない?』って言ってもやらない(らしい)」と、コーチ陣の話を聞かない節があることを明かしている。今回の荒木氏の話を受け、西崎氏が過去に語った内容を思い起こしたファンも少なからずいるようだ。
「斎藤と荒木氏は共に早稲田実業高校の出身で、斎藤から見て荒木氏は24歳上の大先輩。また、甲子園での実績も斎藤が『出場2回・優勝1回』、荒木氏が『出場5回・準優勝1回』とほぼ差はありません。にもかかわらず指導を聞き入れなかったという点にファンの間では驚きの声が挙がっているようです」(野球ライター)
荒木氏と共に過ごした2018~2021年は、「15登板・0勝3敗・防御率5.46」とほとんど結果を残せなかった斎藤。一部からは「素直に指導を受け入れていれば、少なくとも0勝に終わることは無かったのでは」という声も挙がっている。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
プロ野球OBクラブの公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UC4cUlSRV5qNcUTNUJc2vfdA
石毛宏典氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UC9uwO3E7TohCjf1X3zU_kOw