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報道によると、マルティネスとパドレスは4年2000万ドル(約22億6000万円)の条件で契約に合意。また、2022、2023年シーズンの終了後には、それぞれオプトアウト(選手側が契約を途中破棄しFAになること)の権利も付与されているという。
今季のマルティネスは「21登板・9勝4敗・防御率1.60」とわずかに2ケタ勝利には届かなかったものの、クオリティ・スタート(QS/6回以上を投げ自責点3以下)回数でリーグ3位の数字(20回)をマークするなど安定感を発揮。球団もこれらの成績を高く評価し、オフシーズンは残留に全力を注いでいることが伝えられていた。
マルティネスの移籍報道を受け、ネット上には「今季は1番信頼できる先発だったマルティネスの流出は痛すぎる」、「単年5億超の契約ならホークスも出せただろうけど、4年間5億超保証はさすがに無理だったのか…」、「去年はムーア(フィラデルフィア・フィリーズFA)、今年はマルティネス。2年連続で助っ人先発退団するのはキツい」と落胆の声が寄せられている。
一方、「日ハム産の代わりは日ハム産で補おうって感じでここからバーヘイゲンを狙う説はない?」、「バーヘイゲンは残留難航してるらしいから狙えるといえば狙えるな」、「マルティネスに味占めて、今年もバーヘイゲンに手出してきたら日本ハムにとっては悪夢でしかない」と、日本ハムの助っ人・バーヘイゲンを絡めたコメントも数多く挙がった。
マルティネスはもともと日本ハムでプレーし2018年には10勝を挙げたが、翌年以降は故障・不振が続いたこともあり、残留の話がまとまらず2020年12月に退団。その後2021年1月にソフトバンクからムーアの代役として獲得し、迎えたシーズンでは一定の結果を残している。この経緯を踏まえ、今オフ残留交渉が難航していると伝えられているバーヘイゲンの獲得を画策するのではと勘繰っているファンも少なからずいるようだ。
「マルティネスとバーヘイゲンはどちらも、150キロ超の速球と鋭く変化するカーブを持ち味とする選手。また、日本ハム時代の成績もマルティネスが『42登板・12勝18敗・防御率3.86』、バーヘイゲンが『38登板・13勝14敗・防御率3.51』と数字が似通っています。そのため、ソフトバンク側がこれらの要素を踏まえて、“二匹目のどじょう”としてバーヘイゲンの獲得に動いたとしても不思議ではないでしょう」(野球ライター)
今季は計算の立つ先発がマルティネス、千賀滉大(13登板・10勝3敗・防御率2.66)以外に見当たらなかったこともあり、8年ぶりにBクラスに沈んだソフトバンク。来季の巻き返しに向け先発助っ人の補強は急務といえるが、今後バーヘイゲンの獲得に動くことは果たしてあるのだろうか。
文 / 柴田雅人