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2012年ロンドン五輪から正式種目に採用された女子ボクシングではこれまでメダル獲得がなかった日本。歴史の扉をこじ開けることが期待された入江は初戦となった7月24日の1回戦を「5-0」で判定勝ちすると、同26日の2回戦、同28日の準々決勝でも勝利し日本女子初のメダル獲得を確定。その後、同31日の準決勝も「3-2」と僅差で制し決勝へ駒を進めた。
2019年の世界選手権を制したネスティ・ペテシオ(フィリピン)と激突した決勝。試合前に自身の公式ツイッターに投稿し「オリンピックラスト勝負、楽しんできます!」と意気込んでいた入江は、得意の左ジャブを生かした積極的な攻めで第1ラウンドを「5-0」とリード。第2ラウンドはペテシオの手数に押され「1-4」と劣勢になったが、最後の第3ラウンドでは距離を取りながら的確に左右のストレートやボディを繰り出し、トータル「5-0」の判定で見事に試合を制した。
女子では史上初、男子を含めても1964年東京五輪の桜井孝雄さん(バンタム級)、2012年ロンドン五輪の村田諒太(ミドル級)に次ぐ3人目の金メダリストとなった入江の活躍を受け、ネット上には「凄い快挙だ! 金メダルおめでとうございます!」、「最後までどっちに転ぶか分からなかったけど勝ちきってくれて感無量だ」、「最後まで前に出続ける姿に見てる方も熱が入った」と喜びの声が寄せられた。
また、入江が2021年6月13日放送の『ジャンクSPORTS』(フジテレビ系)にゲスト出演した際、番組MC・浜田雅功に金メダル獲得なら10万円程度のマットレス(無印良品)をプレゼントすることを約束してもらっていることを引き合いに、「金メダルだけじゃなくてマットレス獲得も確定じゃん!」、「入江さんは公約果たしたから、浜田さんにも約束を果たして欲しいな」、「最高の結果を出したから、浜ちゃんも喜んで買ってくれるんじゃないか」と今後の展開に期待する声も挙がった。
試合後のインタビューでは「実際に(金メダリストに)なってみると実感が湧かなくて、ちょっと(後で)金メダル何回も見たいと思います」と笑顔で語った入江。出身の鳥取、そして日本の歴史を塗り替える金メダル獲得は、本人にとっても想像以上の結果になったようだ。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
入江聖奈の公式ツイッターより
https://twitter.com/seeenaaa09