>>柔道女子・浜田、初出場で金メダル獲得「2年前のリベンジがアツい」「見てるこっちも震えた」歓喜の声 “オール寝技”の勝利に驚きも<<
2004年アテネ五輪の塚田真希さん以来、4大会ぶりの同階級金メダルを狙った世界ランク4位の素根。初戦となった2回戦は3分3秒に体落としで一本勝ちすると、続く準々決勝も体落としからの横四方固めで3分44秒、合わせ一本を決め勝利。準決勝では同3位のイリーナ・キンジェルスカ(アゼルバイジャン)から大内刈からのけさ固めで3分4秒、合わせ一本を奪い決勝へ進んだ。
同1位のイダリス・オルティス(キューバ)と激突した決勝は序盤から激しい組み手争いが展開されたが、両者なかなか技を仕掛けられず4分を終え延長に突入し、延長1分過ぎにはお互いに1つ目の指導が入る。しかし、素根は動じずに積極的な攻勢を続けた結果、同3分前にオルティスに2つ目の指導、同4分52秒には3つ目の指導がそれぞれ与えられ、素根は反則勝ちという形で試合を制する結果となった。
見事日本勢17年ぶりの同階級金メダルを成し遂げた素根の活躍を受け、ネット上には「見てるこっちも息が詰まる戦いをよく制した! おめでとう!」、「終始攻めた結果が実を結んだね、本当に最後までよく頑張ったと思う」、「オルティスの方が一回りくらい体格良かったけど、それを感じさせないくらい圧倒してたように見えた」といった喜びの声が数多く寄せられている。
また、延長を含め約9分の試合を勝ち切った点についても「世界ランク1位を時間かけて反則負けに追い込む試合巧者ぶりにビビった」、「10分近く一瞬も気抜かずに攻め切るスタミナは凄い」、「自分よりデカい相手に全くビビらず圧力かけ続けるなんて鬼メンタル過ぎる」と感嘆のコメントも挙がった。
試合後のインタビューでは大粒の涙を流しながら「とにかく先に攻めようと思って、絶対に負けないという気持ちで臨みました」と語った素根。果敢な攻めで金メダルをたぐり寄せた戦いに本人も感無量の様子だった。
文 / 柴田雅人