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阪神・中野は「プレーに誠実さが無い」谷沢氏ら球界OBが苦言 矢野監督もため息のミス連発、ライバル復帰後は立場を失う?

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 野球解説者の斎藤雅樹氏(元巨人)、谷沢健一氏(元中日)が、1日放送の『プロ野球ニュース 2021』(フジテレビONE)に生出演。阪神のドラ6ルーキー・24歳の中野拓夢のミスに苦言を呈した。

 今回の番組で斎藤氏と谷沢氏は、同日に行われオリックスが「5-2」で勝利した阪神対オリックスの一戦を解説。その中で、攻守でミスを連発した中野に厳しい言葉を投げかけた。

 同戦に「2番・遊撃」で先発した中野は、初回無死二塁のチャンスでバントを決められず空振り三振に倒れ、チームはこの回得点を挙げることができず。さらに守備では「2-2」と同点で迎えた8回表1死一塁の場面で遊ゴロを捕球後二塁へ悪送球。併殺を奪えず1死一、二塁となった後、チームは3失点を喫し試合に敗れている。

 斎藤氏は中野のバントミスについて、「初回のバントミス(の場面)は、しっかり決めないといけない球ですよね。2番を打ってるわけですから、こういう仕事ができないと(いけない)。(今日は)仕事ができてませんよね」と発言。打者を先の塁に進める役割が求められる2番で起用されている以上、バントはきっちりと決めないといけなかったと苦言を呈した。

 また、8回の悪送球に対しては「ダブルプレーが一番いいんでしょうけど、なんとか一つしっかりアウトを取ってほしかったなと思います」とコメント。理想は併殺、最低でも一、二塁のどちらかでアウトを取らないといけない場面だったと主張した。

 斎藤氏の後に話を振られた谷沢氏は「(今日の中野は)プレーに誠実さがないよね」とした上で、「阪神は今糸原(健斗)選手が故障で休んでますけど、中野選手はレギュラー獲ったと思ったらダメだよね」と発言。阪神はレギュラー内野手・糸原が下肢のコンディショニング不良により5月19日から一軍離脱中だが、中野はライバル不在で気が緩んでいるのではないかと指摘した。

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 斎藤氏、谷沢氏の発言を受け、ネット上には「今日は戦犯と言われても仕方ないくらい精彩を欠いてた」、「2番ショートというポジションを考えると、斎藤さんから仕事してないって言われるのも仕方ない」、「バントは少ない、エラーは多いのでは話にならない。本人は誠実にプレーしてるんだろうがもっと安定感を高めてほしい」、「ライバル不在で立場固めるチャンスなんだから、今結果出してアピールしとかないと後々響くぞ」といった反応が多数寄せられている。

 「中野は今季『.290・1本・12打点』とここまでは3割近くの打率を残していますが、その一方で犠打は1つ記録したのみ。また、失策数は8個でセ・リーグワーストの数字となっています。打撃では光るものを見せているだけに、小技や守備で安定感を欠く現状をもったいないと感じているファンは少なくないようです」(野球ライター)

 試合後、チームを率いる矢野燿大監督も「(敗因は)初回のバントと8回のエラー」と語ったことが伝えられている中野のミス。離脱中の糸原は2日から二軍全体練習に合流したとも報じられているため、今後のプレー次第では一軍復帰後の糸原に立ち位置を奪われる可能性もあるのかもしれない。

文 / 柴田雅人

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