右代はこの日自身のツイッターに「十種競技選手がピッチングをしたら、こうなる」という言葉を添え約30秒の動画を投稿。動画には右代が屋外で捕手を座らせ、速球を4球投げ込む様子が捉えられていた。
また、右代はこの投稿に「我流」、「野球経験なし」、「まずは145キロ目指す」と3つのハッシュタグも添付。野球は全くの未経験ながら、今後球速をさらに伸ばしていくつもりのようだ。
右代の投稿を受け、カブス・ダルビッシュ有、元日本ハム・森本稀哲氏ら複数の球界人が自身のSNSを通じコメントしている。2日に自身のツイッターに投稿したダルビッシュは、「元々持っているリズムや間がカッコいい」と右代の投球フォームを評価。同時に、「野球だけやっていたら今頃メジャーで常時160km/hのクローザーになっていたかも」と、野球を選んでいればMLBで守護神を任されるレベルの選手になっていたのではと絶賛した。
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3日に自身のツイッターに投稿した森本氏は、「なんじゃこりゃ!!凄」と右代に驚愕。森本氏は現役時代に西武・松坂大輔(最速156キロ)、ヤクルト・佐藤由規(同161キロ)、巨人・クルーン(同162キロ)など数々の剛腕投手と対戦した経験を持っているが、その森本氏から見ても右代の投球は驚きに値するものだったようだ。
右代の投球を受けて、ネット上にも「凄く綺麗な球筋でびっくり」、「未経験の33歳がこれだけの球を放れるのは凄い、投てき種目みたいな感覚で投げてるんだろうか」、「本格的に練習したらかなりの球速が出るのでは」、「数年前に始球式でかなりの球速出してたしまだまだ伸びしろはありそう」といった反応が多数寄せられている。
「右代の本職である十種競技は文字通り10種類(100メートル走・走り幅跳び・砲丸投げ・走り高跳び・400メートル走・110メートルハードル・円盤投げ・棒高跳び・やり投げ・1500メートル走)の種目を2日間に分けて行い、記録を得点に換算し合計点で争われる競技。“走る・投げる・跳ぶ”の総合力が問われるため、数あるスポーツの中で最も過酷な競技ともいわれています。各種目をハイレベルにこなすため全身の筋肉をまんべんなく鍛えていることが、上半身・下半身の筋肉のバランスや体幹が求められる投球動作にプラスに作用しているのかもしれません」(スポーツライター)
「陸上選手では2005年4月5日巨人対横浜戦の始球式に登場したハンマー投げ・室伏広治が手投げで131キロを叩き出し大きな話題となったことがありますが、右代は2015年7月31日広島対DeNA戦で始球式を務めた際に室伏超えの133キロをマークしています。あくまで本職は十種競技のため本格的に投球練習をするわけにはいかないとは思いますが、取り組み次第では球速が伸びる可能性は十分あるのではないでしょうか」(同)
過去に始球式に臨んだ陸上競技選手がマークした最高球速は、2015年5月28日オリックス対DeNA戦の始球式でやり投げ・村上幸史が記録した144キロとされている。右代は目標に掲げた145キロに到達すれば村上の記録を塗り替えることになるが、果たして今後新記録を樹立するようなことはあるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
右代啓祐の公式ツイッターより
https://twitter.com/ushirokeisuke
ダルビッシュ有の公式ツイッターより
https://twitter.com/faridyu
森本稀哲の公式ツイッターより
https://twitter.com/onifukkusencho