>>楽天・三木谷オーナーに「この組織はおかしい」 田尾元監督が途中解任決定後の裏話を暴露、 球団からは“口止め料”の提示も?<<
今回の動画で田尾氏は、27日に行われ「9-3」で阪神が勝利した阪神対ヤクルトの一戦を複数選手の名を挙げながら解説。その中で、同戦の8回裏に3番手として登板した藤浪について語った。
今シーズンここまで8試合に先発している藤浪は、26日対ヤクルト戦で2013年4月7日対広島戦以来7年ぶりにリリーフとして登板。翌27日の試合でもリリーフ起用され、2試合で計「3回1失点・被安打3・四死球0・3奪三振」といった数字を残している。
藤浪のリリーフ起用について、田尾氏は「(先発の時も)初回はほとんどゼロに抑えてたから、リリーフの1イニングなら確実に任せられるのではないか」とコメント。今シーズンの藤浪は先発8試合のうち6試合で初回を無失点に抑えているが、田尾氏はこの点を踏まえ1イニング投球が基本となるリリーフに適性があるのではと指摘した。
田尾氏は続けて、「昨日(26日)は2イニング目に村上(宗隆)に決勝本塁打を打たれて負け投手になったが、(1イニング目は)安定した投球をしていた」とコメント。26日の試合は回またぎがあだとなったが、「被安打1・2奪三振」だった1イニング目の投球は良かったと評価した。
「9回は抑えのスアレスがいるが、藤浪はその前(の8回)を任せられる、セットアッパーで使える投手になるんじゃないか」という田尾氏。「将来はまた先発(再転向)ということになるかもしれないが、少しの間リリーフとして1イニングを任せるということをやってみたらどうか」と藤浪や首脳陣に、リリーフへの本格転向を提案していた。
今回の投稿を受け、ネット上には「この2日間は四死球ゼロだしリリーフは意外とアリな気がする」、「回またぎなしの1イニング限定での起用なら十分戦力になるのでは」、「リリーフを経験することでブルペン陣の大変さを知れたら、今後先発に戻った時にも活きるのではないか」、「澤村や涌井みたいに成功したら相当デカいから、まずは点差のついた場面で楽に投げさせてみてほしい」といった賛同の声が多数寄せられている。
「2012年のドラフトで1位指名を受け阪神に入団した26歳の藤浪は、昨シーズンまで『50勝40敗・防御率3.25』といった数字を残し、2015年には最多奪三振(221個)のタイトルも獲得している先発右腕。ここ4年は計15勝と今一つで、今シーズンも先発8試合で『1勝5敗・防御率5.87』と黒星が大きく先行していましたが、今回のリリーフ2連投でまずまずの投球を見せたことから本格転向への待望論が高まっているようです。球界ではロッテ・澤村拓一、オリックス・ディクソンなど先発からリリーフに転向して成功を収めている選手は複数人いますし、楽天・涌井秀章がリリーフから先発に再転向した後に最多勝を獲得したケースもありますので、藤浪のリリーフ転向も一考の価値は十分あるのではないでしょうか」(野球ライター)
27日の試合後に阪神・矢野燿大監督は当面の間、藤浪のリリーフ起用を継続する旨を口にしたことが伝えられている。先発で不振が続く藤浪だが、リリーフで復活への手応えをつかむことはできるのだろうか。
文 / 柴田雅人
記事内の引用について
田尾安志氏の公式ユーチューブチャンネルより
https://www.youtube.com/channel/UCujKx9MOD0zja02WXkDAwwA