そうした中で、都構想に明確な反対姿勢を示している立憲民主党の原口一博衆議院議員のツイッターの書き込みに、吉村洋文大阪府知事が反論し話題となっている。
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原口氏は9月22日のツイッターで、吉村知事に「何故、大阪都なのですか?」と問いかけ、「陛下のおられるのは東京ですよ。大阪に遷都するのですか? 大阪都構想とは、機構改革で遷都でないのですか?それなら都は使えないのでは?日本の歴史に沿った改革を目指しましょう」と問いかけた。これに吉村知事が「原口さんの指摘は『京』です。東京都も、もともと『都』ではなく、東京市と東京府でした。これが、1943年に一つになり、東京『都』になりました。日本の大都市制度は『都区制度』と『政令市制度』です。大都市法上、「都区制度」とみなされます。但し、名称変更には法が必要です。大阪都をめざします」と反論したのだ。
吉村知事は行政レベルで、大阪府と大阪市の一体化を目指しているが、原口氏は「都」は首都であり、それは東京都しか名乗れないのではないかと主張していると見られる。これに吉村知事が原口議員は「京(みやこ)」を巡る、いわば文化的な議論をしていると返したのだ。双方が異なる段階で議論をしているため、すれ違いのようになってしまっており、ネット上で「大阪都にしたらダメな意味がわかりません」といった呆れた声や「都区制度にするには名称も都に変えなあかんのか」といった驚きの声も聞かれた。
両者のやりとりに関して、数量政策学者の高橋洋一氏が「『都』で難癖をつけるのは反対のための反対でしかない」と書き込み、これを橋下徹元大阪府知事・大阪市長がリツイートする動きも見せている。
投票まで1か月強となったが、大阪都構想の住民投票は論争激化の様相を見せて行きそうだ。
記事内の引用について
吉村洋文氏のツイッターより https://twitter.com/hiroyoshimura
原口一博氏のツイッターより https://twitter.com/kharaguchi/
高橋洋一氏のツイッターより https://twitter.com/YoichiTakahashi